東京電力、タイ発電公社から無償貸与のガスタービンが始動

~12.8万kWの発電機2基が稼働中

 東京電力は11日、タイ発電公社(EGAT)から無償貸与されたガスタービン発電設備が、運転を開始したと発表した。4月に船積みでタイから日本に送られ、設置作業が行なわれていた。

 無償貸与されたガスタービン設備は2台で、1台は川崎火力発電所敷地内で8月3日から、もう1台は大井火力発電所敷地内で8月11日から運転を開始した。いずれも、12.8万kWの出力を持ち、緊急設置電源として電力供給の一翼を担う。

 川崎火力発電所のガスタービンはLNG(液化天然ガス)を、大井火力発電所内のガスタービンは都市ガスを燃料とする。

 この2台のガスタービン設備は、東日本大震災後に東京電力の要請を受けて、EGATから無償貸与された。タイと日本の友好関係および、1998年よりEGATと東京電力が電気事業分野における交流覚書を締結するなど、協力関係にあることによる。

川崎火力発電所内に設置された設備大井火力発電所内に設置された設備





(伊達 浩二)

2011年8月12日 00:00