北陸電力も夏期の節電を要請

~8月の供給予備率は2.2%に留まる

 北陸電力は15日、顧客に対して、この夏の節電要請を開始した。数値目標は設定されていないが、平日昼間を中心に不要不急の電力の使用を

 リリースによれば、志賀原子力発電所1号機/2号機、日本原子力発電敦賀2号機が運転を停止しており、このまま運転が再開できないと供給力が不足する。現在の見通しでは、7月~9月の3カ月間に掛けて、最大電力が供給力を上回るとしている。

 北陸電力では、水力発電所や火力発電所の補修時期を調整するなどして供給力を増やす方針。しかし、対策後でも、7月から9月までの供給予備率は5.1/2.2/7.9%と、いずれも安定供給の目安とされる8~10%に満たない。

 もっとも供給予備率が低い8月では、供給力が537万kW(送電端)なのに対し、最大電力は526万kW(同)となっている。なお、猛暑だった2010年の最大電力は573万kW(発電端)となっており、これを送電端に換算すると600万kWとなる。

 これまで、東京/東北/中部/関西/九州の5社が節電を要請しており、北陸電力で6社目となる。

北陸電力の需給見通し。1が本来の計画。2が原発が停止したままの状態で完全に供給不足となる。3は火力/水力などの強化対策後の数字。それでも供給予備率は8%に届かない





(伊達 浩二)

2011年6月15日 17:00