パナソニック、人間の目の感度特性を活かしたLED防犯灯「アカルミナ」

 パナソニック電工は、夜間の人間の目の感度特性を活かした防犯灯「LED照明エバーレッズシリーズ LED防犯灯 アカルミナ」シリーズを6月1日より順次発売する。蛍光灯FL20形相当/蛍光灯FHP32形相当/水銀灯100形相当の明るさの異なる3機種で、希望小売価格は18,900円から76,650円。

「LED照明エバーレッズシリーズ LED防犯灯 アカルミナ」FL20形相当FHP32形相当水銀灯100形相当

 暗い夜道を照らすために設置する防犯灯の新モデル。アカルミナシリーズでは、人間の視覚心理効果を活かして、夜道が明るく見えるLEDの光を開発した点が特徴。

 同社によると、物と色の形がいくらかわかる程度の暗い場所(0.01lx~10lx程度)においては、「プルキエン現象」(明るいところから暗いところや物が見えにくい場所に移動すると、人の目の明るさの感度特性が短波長側に移動しつつ、上昇する現象)という視覚心理効果によって、人は短波長成分の光を明るく感じる傾向があるという。

 アカルミナでは、この特性を活かして、暗い場所で目の光の感度がピークとなる507nmの波長に近い光を多く含む色温度8,000Kの「アカルミナホワイト色」のLEDを採用。これにより夜間においても、空間が明るく見える、周辺が見えやすい、照度の低い部分も明るく見えるなどの効果が期待できるという。

左が色温度5,000Kの一般的な昼白色のLED、右がアカルミナホワイト色。建物の壁面や、ラインの白線などが明るく見えるほか、路面が均一に見える

 また、LEDを採用したことで従来の蛍光灯に比べ、消費電力を大幅に抑えられる。蛍光灯FL20形相当の消費電力は8.4Wで、消費電力は従来の4割以下となる。

明るさごとの消費電力の違いと、従来の蛍光灯との差



(阿部 夏子)

2011年5月16日 17:22