パナソニック、焼き物が10分で調理できる時短スチームオーブンレンジ

 パナソニックは、調理時間を短縮したスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-R3400」を、6月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後。

3つ星ビストロ NE-R3400 ルージュブラックホワイト
両面から焼きあげる「光ヒーターシステム」を改良。上面には新しい遠赤ブラックヒーターを、下面には発熱量が増えたグリル皿を採用した

 同社のオーブンレンジでは最高級モデルに当たる「3つ星ビストロ」シリーズの新製品。3つ星ビストロは、食材を上下両面から焼く「光ヒーターシステム」機能が特徴で、上面から遠赤外線と近赤外線の2つのヒーターで加熱し、下からはグリル皿「ビストログリル皿」をマイクロ波で熱し、その熱伝導で食品を焼く構造となっている。

 新製品では、グリル皿と遠赤外線のヒーターを改良した点が特徴。ビストログリル皿裏面の発熱体に、従来モデル「NE-R3300」よりもマイクロ波の発熱量が約50%高いものを採用した。これにより、立ち上がりの温度が高くなり、加熱開始から2分後には、ビストログリル皿の温度が約150℃になるという。また、発熱特性が高くなったことで、マイクロ波の発熱体の量が削減でき、ビストログリル皿の重さは従来モデルよりも約17%軽い665gとなった。

 また遠赤外線ヒーターには、遠赤外線の放射量を従来よりも約5%アップした新・遠赤ブラックヒーターを採用。食品上面をこんがり焼くことができるという。

従来モデルと比較した、グリル皿の立ち上がりの温度。立ち上がりから2分時点の場合、新製品の方が約30℃高い新製品と従来モデルのグリル皿の違い。新製品では発熱特性が高くなったため、従来よりも発熱体が削減され、約665gとなった

 これらの改良により、焼き物の調理が10分以下で可能になったという。また自動メニューとして、チーズカツレツやベトナム風春巻き焼き、白身魚の地中海風といった焼き物調理が作れる「こんがり10分」機能を追加している。

 さらに、トーストの焼き時間は、2枚両面で5分15秒となり、同社では30Lフラットタイプでは“業界初”としている。このほか「フライあたため」も約5分でできるという。

「こんがり10分メニュー」で調理できる料理新製品で焼いたトーストの写真。両面が5分台で焼けるのは“業界初”という
フレンチやイタリアン、和食が10分で作れる「10でちゃんとごちそう100レシピ集」も付属する

 また、10分で作れるレシピ集を100メニュー掲載した「10分でちゃんとごちそう100レシピ集」を同梱する。焼き物をはじめ、炒め物、揚げ物、煮物や蒸し物などが掲載されており、フレンチやイタリアン、和食などが作れるという。同社では「バラエティ豊かな内容で、調理の時短ニーズに応えます」としている。

 新製品では、デザインも改良。ドア周囲をスリムにカットしたフラット・スクエアフォルムとした。さらに、ドア前面部には高級感のあるミラーガラスを採用している。操作面では、ボタンには上下左右の十字で操作できる「かんたん操作ボタン」、ドアがやさしく閉まる「ソフトダンパー」も採用。音声ガイドと大型ドット液晶も備える。

本体デザインは“フラット・スクエアフォルム”。ドア前面にはミラーガラスを採用している

 このほかの機能は、従来モデルから継承。スチーム調理機能のほか、冷凍した食品を凍った状態から一気に焼きあげる「凍ったままグリル」、焼き物と煮物を同時に調理する「合わせ技セット」も搭載する。また、2品同時温め時には、温度差や置き位置を見分けて無駄な加熱をセーブする「エコナビ」機能も備える。

 本体サイズは約590×468×414mm(幅×奥行き×高さ)で、庫内サイズは約394×309×225mm(同)。重量は22.5kgで、庫内容量は約30L。最大消費電力は最大1.45kW。本体カラーはルージュブラックとホワイト。

 下位モデルとして、「NE-R304」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12万円前後。基本的な調理機能はNE-R3400と同じだが、10分でちゃんとごちそう100レシピ集や音声ガイド、ソフトダンパーは省略されており、また合わせ技セットのパターン数も少なくなっている。本体カラーはシャンパンブラックとホワイト。

下位モデル「NE-R304」も同時に発売する。写真はシャンパンブラックホワイト





(正藤 慶一)

2011年4月7日 17:22