三洋、ヨドバシ京都店に「ウイルスウォッシャー」の空間清浄システムを納入

ヨドバシカメラ マルチメディア京都のトイレには、ウイルスウォッシャーによる空調が行なわれていることを示す掲示があった

 三洋電機は、5日に開店するヨドバシカメラの新店舗「ヨドバシカメラ マルチメディア京都」に、三洋の除菌・脱臭技術「ウイルスウォッシャー」を用いた大空間向けの空間清浄システムを納入したと発表した。

 同店で導入される空間清浄システムは、地下1階から地上5階の合計30,000平方m(各階5,000平方m)を空調するダクト式空調設備に組み込まれる。大型の空気調和機の内部に、水道水を電気分解した除菌力のある電解水を染み込ませたフィルター「除菌エレメント」を設置。ここを空気が通過することで、電解水に含まれる「次亜塩素酸」と「OHラジカル」という2種類の活性酸素が空気を浄化する仕組みとなっている。空気調和機20基に対し、94台の電解水ユニット(除菌エレメント1,047枚)が用意される。


三洋の電解水技術の仕組み。水道水を電気分解することで、除菌・脱臭効果のある「次亜塩素酸」と「OHラジカル」という2種類の活性酸素を作り出す空気調和機に電解水を染みこませたフィルター「除菌エレメント」を設置
除菌エレメントに含まれる活性酸素が除菌したキレイな空気を、売り場に送るという

 三洋電機では、電解水を使った除菌技術を「ウイルスウォッシャー」とし、空気清浄機や加湿器などの家電製品に搭載している。ウイルスウォッシャーを使った空間清浄システムは、過去にもワーナーマイカルの映画館などで導入例はあるが、三洋では今回の30,000平方mという大空間について「商業施設としては過去最大」としている。

 ヨドバシカメラの藤沢昭和 代表取締役社長は、「三洋電機の大空間向け空間清浄システムを導入することにより、地下1階から5階の6フロアにおいて空気のきれいな環境を提供し、お客様に安心で快適なお買い物ができる空間を提供できることを期待しております」とコメントしている。

 ヨドバシカメラ マルチメディア京都の所在地は、京都府京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町590番2。営業時間は9時半から22時で、6階レストラン街は11時から23時まで。総売場面積は約38,300平方m。

ヨドバシカメラマルチメディア京都の外観。京都タワーのすぐ隣り、近鉄百貨店の跡地に誕生する店内のエアコン売り場





(正藤 慶一)

2010年11月4日 16:28