東芝、火力復帰が早いIHクッキングヒーター

レンジフード連動タイプ、幅75cmの「BHP-V732S」

 東芝ホームアプライアンスは、火力復帰が早いビルトインタイプのIHクッキングヒーター「BHP-V732S」など全4機種を8月16日より発売する。価格は288,750円から。レンジフード連動タイプ、幅75cmの「BHP-V732S」の希望小売価格は304,500円。

 鍋底の温度を検知する光センサーを左右のヒーターに搭載した3口タイプのIHクッキングヒーター。光センサーに同社独自の火力制御システム「デジタル・シグナル・プロセッサー」を組み合わせることで140~270℃まで10℃単位の温度設定ができる点が特徴。デジタル・シグナル・プロセッサーは、予熱開始時から温度検知を開始するため、予熱時間が短く、少量の油(100g)での揚げ物調理も可能だという。

センサーと独自のインバーターを搭載することで素早く正確な温度制御ができるという

 IHクッキングヒーターでは鍋底を検知して温度制御を行なうため、鍋振りなどの際、鍋をヒーターから持ち上げると温度が一時的に下がるが、デジタル・シグナル・プロセッサーでは細かい温度差にも素早く対応し、鍋振りの際の火力復帰までの時間は約0.9秒だとする。また、鍋に食材を投入した時の温度低下にもすぐに対応。ガスを使っての調理と変わらない感覚で調理できるという。

 新機能としては、揚げ物調理の際、付属のてんぷら鍋以外も使える機能を新たに搭載した。従来は、付属のてんぷら鍋のみに対応していたが、BHP-V732Sではそれ以外のフライパンや鍋にも対応する。なお、対応する鍋・フライパンは同社が推奨するものとなる。

 調理機能では、最大9時間59分まで設定できる「タイマー機能」、煮込み調理などに便利な「低下力連続均一加熱」機能、4つの熱源を同時に使用できる「4熱源同時使用」機能などを備える。

 グリル部は、水のあり・なしを自動で感知する「水あり・水なしビックグリル」を搭載する。2.45kWの高火力を搭載し、さんま5匹を約12分で焼き上げるという。

 操作面では、「とろ火・弱火・中火・強火」などの文字表示だけでなく、10段階の火力調節を数字で表示する「ダイレクトピッとナビ」を搭載。操作部の表面はガラスになっており、指で軽く触れるだけで簡単に操作できるほか、数字の上で指をスライドさせて火力を選択することもできる。

左が従来機種の操作パネル、右が新製品。数字や文字を多く取り入れることでわかりやすい表示とした
従来は天面部にあった吸気口を背面に移した

 手入れ面では、従来、本体天面にあった吸気口を、本体背面底部に変更した。本体天面に吸気口があると食材や油煙などが入りやすく、手入れに手間がかかっていたが、新モデルでは吸気をキッチンキャビネット内を介して行なうことで、本体背面に移動。従来吸気口があった場所はフラットなステンレスとし、細かいごみが入りにくい構造を採用した。

 電源は単相200Vで、定格消費電力は5.8kW。左右のヒーターは各3.0kW、中央は1.8kW。グリルは2.45kW。





(阿部 夏子)

2010年7月21日 18:13