2009年の家電出荷金額は対前年1.9%減の1兆4,322億円

~3年振りのマイナス、12月単月では増加

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年の家電製品の国内出荷金額を発表。国内出荷金額は1兆4,322億円で、前年比1.9%の微減となった。

 製品別では、空気清浄機が同101.3%増の612億円と、3ケタ増を記録。また冷蔵庫は同4.8%増の3,824億円と好調で、特に401L以上の大容量タイプに限れば、9.4%増の2,725億円となっている。このほか、加湿器(同16.1%増)、扇風機(同7.4%増)、ドライヤー(同3.6%増)もプラスとなった。

 一方、洗濯機(同8%減)、電子レンジ(同4.9%減)、掃除機(同4.1%減)、炊飯器(同2.5%減)など、対前年を割る製品も多くなっている。

 JEMAでは対前年を割った理由として、エコポイント制度により冷蔵庫は好調だったが、全般的には2008年秋の景気後退の影響があるとしている。

 2009年12月単月では、国内出荷金額は前年同月比0.2%の微増となる1,462億円で、2カ月連続で対前年を上回った。製品別では、空気清浄機(同145.4%増)、冷蔵庫(同7.5%増)が引き続き好調。電子レンジも同3.3%増となっている。

2008年12月から2009年12月までの出荷金額の月別推移



(正藤 慶一)

2010年1月26日 20:33