パナソニックのLED照明、阪急の新駅に343台採用

~“オールLED”駅舎に

パナソニック電工のLED照明が採用された「摂津市」駅の完成予想図
 パナソニック電工は、阪急電鉄が2010年3月に開業する大阪府摂津市の新駅「摂津市」駅に、同社のLEDシリーズ「EVERLEDS(エバーレッズ)」の照明器具計343台が採用されたと発表した。これにより、すべての照明をLEDとする“オールLED”の駅舎となる。

 摂津市駅は、阪急電鉄京都本線の正雀~南茨木駅間に、2010年3月14日に誕生する新駅。駅のホーム、待合室、トイレなどすべての照明で、パナソニック電工のLED照明が導入される(非常用照明ではハロゲンランプを使用)。

 基本的には、ベースライトやダウンライト、誘導灯など、同社の標準品が採用されるが、雨や風などを受けるホーム部分の照明には、新たに開発したホーム専用のライン照明が用いられる。このホーム用ライン照明は、同じく京都線の南方駅で試験導入し、問題がないことを確認しているという。

 なお同駅は、駅に起因するCO2排出量をゼロにする、“日本初”の「カーボン・ニュートラル・ステーション」を目指している。そのためLEDのほか、太陽光発電やヒートポンプ式の給湯器、ブレーキ時に発生した電力を蓄電するエレベーターなど、CO2を削減するための設備が備わっている。削減困難なCO2に関しては、CO2排出枠を購入し相殺するという。

摂津市駅に採用されるLED照明。写真はLEDダウンライト。トイレやコンコースに設置される地下通路や待合室、改札に設置されるLEDベースライト非常口を知らせる誘導灯もLEDだ
ホーム用のLED照明は新たに開発された。計150台が設置されるホーム用照明は阪急京都本線の南方駅で試験設置されており、問題なく使用できることを確認しているという

摂津市駅の施設一覧。同駅はCO2排出量ゼロを目指す「カーボン・ニュートラル・ステーション」のため、LEDのほか、太陽光発電やヒートポンプ式給湯器など、さまざまな省エネ設備が整っている




(正藤 慶一)

2009年12月10日 00:00