2010年春の花粉飛散量は過去5年で最も少なく、ウェザーニューズ予想


2010年の花粉の飛散量(対前年同期比)。北海道以外では、ほとんどの県で前シーズンよりも半分以下という予想となった
 ウェザーニューズは、2010年春の花粉シーズンにおける、スギやヒノキなど花粉の飛散量の傾向を発表。飛散量は、北海道を除くほとんどの都道府県で、前シーズンの半分以下に少なくなる見通しを明らかにした。

 同社によると、2009年の夏は梅雨明けが遅れ日照時間も少なかったため、花粉を放出する雄花の数が少なくなるという。また、昨シーズンの飛散量が全国的に多い“生り年”となったため、今シーズンは傾向的に飛散量が少ない“裏年”に当たる点も指摘。これらのことから、花粉の飛散量はほとんどの都道府県で昨シーズンの半分以下になるとしている。

 一方、北海道では、昨シーズンの花粉(シラカバ)の飛散量が少ない裏年となったため、生り年に当たる2010年は飛散量が増加するという。

花粉の飛散開始時期は、全国的には2~3月からとの予想
 また、花粉の飛散時期は、寒気のピークが過ぎる2月中旬以降が予想されるという。


各都道府県の花粉飛散量(前シーズン比)と、花粉飛散シーズン。北海道以外はすべて前年を割っている




(正藤 慶一)

2009年12月8日 17:33