ブラウン、肌が弱い人も深剃りできる新シェーバーの体験会を開催

~“シェーバー選びは深剃りの選択肢が重要”

「Series7」の最上位モデル「790cc-3」の本体
 P&Gのブラウン部門は、10月上旬に発売した最高級シェーバー「Series7(シリーズセブン)」の体験会を、29日、報道関係者向けに開催した。Series7のラインナップは以下の表の通り。
シリーズ名Series 7(シリーズセブン)
型番790cc-3760cc-3750cc-3720S-3
洗浄器全自動アルコール
洗浄※
全自動アルコール
洗浄
-
充電時間急速1時間充電
電池残量
表示ランプ
液晶表示5段階3段階充電/充電
催促表示
店頭予想価格39,800円34,800円29,800円24,800円
※洗浄を25秒で行なう「ファストクリーン機能」付き


 Series7は、ブラウンのシェーバーでは最高級モデルに当たる製品で、シェービング時のヘッドの振動数を3段階から選べる「音波カスタムボタン」機能が特徴。本体内部のコンピュータチップにより、通常モードに加えて、 速めの「ターボモード」と、遅めの「ソフトモード」に制御する。これにより、肌が弱い人は剃り負けを防ぐソフトモード、ヒゲが濃い人はカット速度が速いターボモードを使うなど、ユーザーに合ったモードで深剃りできるという。なお、ヘッ ドの振動数は、本体表面の「+(プラス)」ボタンと「-(マイナス)」ボタンで切り替える。

写真の「+」「-」マークが刻まれたボタンが「音波カスタムボタン」ヘッドの振動数を調節することで、それぞれのヒゲに合った深剃りができるという

運転を「ノーマル」→「ターボ」→「ノーマル」→「ソフト」に切り替えているところ

 今回の新モデルでは、外刃に「ディープキャッチ網刃」を新搭載した点が特徴。網目を従来よりも34%大きくすることで、ヒゲを根元から捕らえる効果があるという。また、網目には899種類の異なる形状を配列しており、さまざまな方向に生えているヒゲもキャッチできるという。

 このディープキャッチ網目を採用することで、従来モデルと比べ、30μm(マイクロメートル。1μmは0.001mm)深剃りできるという。同社では、約2時間深剃りが長持ちできるとしている。

網目を大きくした「ディープキャッチ網刃」を搭載。ヒゲを根元から捕らえる効果がある網目には、899種類の形状を配列。さまざまな方向に生えているヒゲをキャッチできるという

 このほか、細かい振動で肌を振るわせることで、ヒゲを毛穴から出しやすくする「ソニックヘッド」や、顔の曲面に密着して使用できる「センソフレックスシステム」、外刃と内刃を一体化することで、外刃が捕らえたヒゲを効率的にカットする「アクティブタイトニングシステム」も採用する。

 なお、ラインナップ4製品はいずれも同じシェービング機能を備えているが、電池残量の表示や、洗浄器の有無や性能などで違いがある。

内刃と外刃を一体化した「アクティブタイトニングシステム」を採用。ヒゲを効率的にカットできるという790cc-3の充電表示。液晶のモニターを備えるシェーバー保護用のケースも同梱する。旅行や出張に重宝しそうだ

「シェーバー選びは深剃りの選択肢が重要」


P&Gのブランドオペレーション ブランドPRマネージャーの日高貴洋氏
 P&Gのブランドオペレーション ブランドPRマネージャーの日高貴洋氏は、シェーバーを購入する際の基準は、刃の枚数やモーターの速さではなく、「音波カスタムボタン」のように深剃りの選択肢が重要であると指摘した。

 「ヒゲの太さや密度、肌の質は、人によってまちまち。しかし、単一の運転モードだけで“最大公約数”の人だけを満足させるシェーバーが多く、これだと肌がとても弱い人、ひげが特に濃い人などは、満足できるシェービングができない。これを解決するために、Series7の音波カスタムボタンを使うことで、肌が弱い人はソフトモード、ヒゲが濃い人はターボモードというように、ヒゲや肌質に合わせて深剃りが選べるようにした」(日高氏)

ヒゲの濃い/薄い、肌の強い/弱いは、人によって異なるヒゲと肌の多様性を示すグラフ。縦軸はヒゲの濃さ、横軸は肌のヒリつき(弱さ)の度合いを表す。「ヒゲが濃くて肌が弱い」人が多いが、かなりバラつきがある
日高氏によれば、単一の運転モードしかないシェーバーは、“最大公約数”向けに作られており、「肌が極端に濃い」「とても肌が弱い」という少数派には向かないというSeries7の音波カスタムボタン機能なら、ヘッドの振動数を変えることで、ヒゲや肌質に合わせた深剃りが実現できるという

 また、ブラウンの調べによると、ヒゲと肌質には「ヒゲが濃くて肌が強い人」「ヒゲが薄く肌が強い人」「ヒゲが濃くて肌が弱い人」「ヒゲが濃くて肌が弱い人」という、4つのタイプに分けられるという。この中でも特に多いのが、全体の56%を占める「ヒゲが濃くて肌が弱い人」。日高氏はこのタイプのユーザーには「ソフトモードとノーマルモードを併用し、ヒリつきが発生しやすい場所はソフトモードで、それ以外はノーマルモード」という使用法を推奨した。

 会場では、試用のためのSeries7が用意された。記者はどちらかというと「ヒゲが濃くて肌が弱い」部類に入るため、ノーマルとソフトモードを中心に使用したが、肌がヒリヒリすることもなく、満足のいく深剃りができた。

ブラウンの調査によると、ヒゲの濃さと肌質の組み合わせには、「ヒゲが濃くて肌が強い人」「ヒゲが薄く肌が強い人」「ヒゲが濃くて肌が弱い人」「ヒゲが濃くて肌が弱い人」の4パターンがあるという最も多い「ヒゲが濃くて肌が弱い人」は、最初はノーマルモードを使用し、次にソフトモードを使うと良いというそのほかのタイプの「音波カスタムボタン」の使い方

こちらはSeries7を使う前の記者のヒゲ。効果を試すために、朝からヒゲを剃っていないシェービング後。スッキリと深剃りできた。特に肌が荒れたりヒリヒリすることもなかったシェービング後の記者のアゴにCCDカメラを当てた映像。ヒゲがスパッと切れているのがわかる

 ブラウンではまた、11月よりSeries7のテレビCMを展開。CMキャラクターとして、「ヒゲの濃い/薄い」「肌の強い/弱い」人でも使用できるSeries7の機能にちなみ、ヒゲが濃くて“ハード”なイメージという、俳優の寺脇康文さん、肌が敏感そうで“ソフト”なイメージという、俳優の田辺誠一さんの2人を起用する。

Series7の広告キャラクターとして、“ヒゲが濃い”寺脇康文さんと、“肌が弱い”田辺誠一さんを起用するCMは寺脇さんと田辺さんが実際にSeries7 の剃り味を試すというもの。11月よりオンエアされる




(正藤 慶一)

2009年10月29日 16:30