パナソニック、4.9型のタッチパネル液晶で操作するFAX

KX-PW820DL

 パナソニックは、4.9型の大きなタッチパネル液晶で操作するFAX「おたっくす KX-PW820」を、6月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、子機1台タイプの「KX-PW820DL」が3万円前後。子機2台タイプの「KX-PW820DW」が4万円前後。

 親機に約4.9型の大型タッチパネル液晶を採用した点が特徴。留守電の再生や電話帳の呼び出しといった機能がタッチパネルで操作できるため、従来機種の「KX-PW608」シリーズに比べると、キーの数は約半分に減っているという。また、画面上には必要な操作キーが表示されるため、直感的にわかりやすく操作できる仕様となっている。このほか、文字を大きいサイズで表示することもできる。

 この大型タッチパネル液晶により、届いたFAXを液晶画面で確認してから印刷できる「見てから印刷」機能の使いやすさが向上。画面をタッチすることでFAX内容をスクロールできるようになった。また、拡大~縮小も10段階で設定可能。画面で確認したFAXを、印刷せずそのまま転送することもできる。

 親機には、SDカード、SDHCカードのスロットも装備。通話の際には、着信時に受話器を取ると自動的に通話をカードに録音する「フル録音」機能が使用できる。FAXの場合には、受信した内容をカードに受信・保存し、カードをパソコンや液晶テレビ「ビエラ」のスロットに差し込んで、画面で表示することもできる。さらに、同社のホームページにて配布している変換ソフトを使用すれば、パソコンの文書データや表計算データ、画像ファイルに変換した後、FAXで送信できる。

 FAX機能としてはこのほか、タッチパネル操作で文字や定型文、顔文字を組み合わせて作成した文章を、FAXで送信する「タイピングファクス」機能も搭載。紙を使うことなく、FAX文書を作成・送信できる。

 本体サイズは約296×191×86mm(幅×奥行き×高さ)で、トレーオープン時は約296×231×265mm(同)。重量は約2.4kg。読み取り可能な原稿サイズはA4~A5。印刷方式は熱転写で、記録用紙のサイズはA4。SDカードは8MB~2GB、SDHCカードは4~32GBまで対応。消費電力は最大約130Wで、待機時は約0.6W。



(正藤 慶一)

2009年5月19日 16:52