富士通ゼネラル、「業界トップクラス」の省エネを備えた欧州向けエアコン

 

室外機「AOYA14LAC2」と室内機「ASYA07/09/12LBCM」の設置例
 富士通ゼネラルは、「業界トップクラス」の省エネ性能を備えたエアコンを、欧州で4月中旬に発売する。ラインナップは室内機「ASYA07/09/12LBCM」3機種と、室外機「AOYA14LAC2」1機種。

 同社では欧州地域を世界需要の10%以上を占める大きな市場と位置づけているが、省エネルギーに対する関心が高いことから、本製品では省エネ性能にこだわった点が特徴。熱交換器をコンパクト化し、また高効率のコンプレッサーを採用することで、COPは冷房時3.67、暖房時4.27となった。同社ではこれを「業界トップクラスの省エネ性能」としている。

 また欧州では、街の景観を損なわないようエアコンの室外機が複数設置できないという問題があることから、1台の室外機で2台の室内機が稼動できるマルチタイプとした。さらに、室外機のコンプレッサーやインバーターユニットを小型化することで、室外機のサイズを、同等の能力を持つシングルタイプ(1台の室外機で1台の室内機を稼動する通常の製品)の室外機とほぼ同じサイズに抑えている。同社では本製品の室外機を「コンパクトサイズ」としており、設置場所が省スペースで済むという。

 暖房機能としては、10℃の設定で室内を暖めることで、帰宅後に設定温度が早く到達できる「10℃ヒート」機能も搭載。家具の凍結を防止する効果もあるという。また、外気温がマイナス15℃でも暖房運転ができる仕様となっている。



(本誌:正藤 慶一)

2009年4月6日 18:17