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富士通ゼネラル、川崎本社に新設の空調技術棟を公開 |
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富士通ゼネラルは、富士通グループの空調機器、映像情報、通信ネットワークなどの事業を担う会社。生活家電製品では、エアコン「ノクリア」シリーズや、脱臭機、電気カーペットなどを取り扱っている。 空調技術棟は、2007年10月15日に竣工した地上5階建ての施設で、大型空調機用の試験設備を導入し、建物全体をエアコンの実験棟とすることで、実地試験の環境を整えているのが特徴。同社取締役 経営執行役 常務 兼 VRF事業部長 佐藤幸夫氏は、空調技術棟で実験を行なうことにより「使い勝手や快適性を実際に体感しながら、将来の製品に反映させる」ことができるとしている。建設面積は4,648平方m、延べ面積は19,766平方m。投資額は約55億円。 空調技術棟内の主な施設は、エアコンが空気を吸い込む際、および噴き出す際の空気の温度/湿度/風量を測定する「カロリーメーター室」、低温/高温/恒温恒湿など、さまざまな条件下での性能を試す「恒温恒湿室」、雨や風の耐性を実験する「降雨台風実験室」、屋上の室外機や試験装置の冷却システムなど。なお、「業界トップクラスの大型防音施設」を謳う運転音試験室、1時間あたり最大で20,000立方mまで計測できる風量試験室など、一部の施設はまだ完成していない。
佐藤氏はまた、空調技術棟の建設の理由を「基幹技術・商品開発力の強化」と語った。同社ではこれまで、家庭用エアコンは川崎本社、業務用の大型機器は静岡県の浜松工場でそれぞれ開発を行なっていたが、今回の空調技術棟の建設により、空調機器全体の開発を本社に集約し、家庭用・業務用に共通する技術の向上と開発をスピードアップする狙いがあるという。 今後の大型空調機の開発重点施策としては、同社では省エネ化を基本としたラインナップの拡充、大型空調機に必要な要素技術開発の強化、欧州/中国/豪州をターゲットとした新商品開発などが挙げられる。また、空調機器全体における海外向け大型空調機の売上構成比は、2006年度は43%だが、2008年度は半分以上を目指すという。
以下、空調技術棟の内部の模様を写真でお伝えする。
■URL 株式会社富士通ゼネラル http://www.fujitsu-general.com/jp/ ニュースリリース：川崎本社内に「空調技術棟」竣工 http://www.fujitsu-general.com/jp/news/2007/10/07-V03-20/index.html ■ 関連記事 ・ 富士通ゼネラル、業界最高の暖房能力のエアコン「nocria」（2006/11/14）
（ 本誌：正藤 慶一 ）
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