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ブラウン、アボカドの種やコーヒー豆も一瞬で攪拌できる「マルチクイック 9 ハンドブレンダー」

 デロンギ・ジャパンは、アボカドの種やコーヒー豆も一瞬で攪拌できる「ブラウン マルチクイック 9 ハンドブレンダー MQ9035X/MQ9075X」を10月1日より発売する。野菜のカットや千切りまでできるフードプロセッサーが付属する「MQ9075X」と、フードプロセッサーではなくて、野菜のみじん切りなどができるチョッパーが付属する「MQ9035X」の2機種で、価格はオープンプライス。市場想定価格は順に25,880円前後、17,880円前後(いずれも税抜)。

野菜のカットや千切りまでできるフードプロセッサーが付属する「MQ9075X」
野菜のカットや千切りまでできるフードプロセッサーが付属する「MQ9075X」

 みじん切りや食材の攪拌などがあっという間にできるため、毎日の下ごしらえの時短や、手間がかかるメニューを作るのに役立つハンドブレンダー。新製品では、シャフトが上下に伸縮する、世界初の「アクティブブレードテクノロジー」を搭載しており、アボカドの種やコーヒー豆など堅いものも一瞬で攪拌することができる。攪拌範囲も従来より約2.5倍に拡大しており、食材をより細かく均一に、なめらかな仕上がりが可能になった。

シャフトが上下に伸縮する世界初の「アクティブブレードテクノロジー」を搭載
食材に対して力を入れると、シャフトが縮み、力を抜くとシャフトが伸びる
アボカドも種ごと攪拌できる
固い種も一瞬で攪拌される

 また手の握り具合によってスピードが変化し、食材に合わせてスピードを自由に変えられる「スマートスピードテクノロジー」、食材をしっかり巻き込んでなめらかな動きを実現するブラウン独自の「パワーベルテクノロジープラス」、アタッチメントの交換がスムーズにできる「イージークリックシステムプラス」などの機能も採用する。

キッチンから聞こえる音は日々変化していく

 デロンギ・ジャパン 代表取締役社長 杉本敦男氏は「デロンギグループでは、2013年からブラウンの調理家電のビジネスを始めた。50年の歴史があるブラウンのハンドブレンダーのビジネスが魅力的だったというのが大きな理由だ。ハンドブランダーの市場は世界的に見ても順調に成長しており、その中でもブラウンのハンドブランダーは、金額、出荷台数共に、世界各地でナンバーワンを誇っている」と話した。

デロンギ・ジャパン 代表取締役社長 杉本敦男氏

 そして、その大きな理由として「キッチンから流れてくる音が変わってきていること」を挙げた。

 「私が小さい頃というのは、台所から聞こえる音というのは、包丁を使って食材を切る『トントントン』という音だった、それが調理家電の普及により『チン』という音に変わり、そして、今ではもっと複雑で色々な音に変わってきている。人々のくらしがより忙しくなる中でも、おいしいモノを食べたい、色々な食材を食べたいという欲求は変わらない。ブラウンのハンドブレンダーは時短が叫ばれる世の中でも独自のテクノロジーによって、食生活を豊かにできる」

ブラウンのハンドブレンダーは世界の様々な地域でナンバーワンを取得している
キッチンから流れてくる音は昔から様々な変化を遂げているという

Dieter Ramsのデザイン哲学を引き継ぐ、ブラウンのヘッド・オブ・デザインも来日

 会場ではブラウンハウスホールド ヘッド・オブ・デザインを務めるDuy Phong Vu氏(デュイ・フォン・ヴー)が登壇。ブラウンのデザインの考え方について語った。ブラウンといえばDieter Ramsによる、ミニマムかつ機能的なデザインが有名だが、同氏はDieter Ramsのデザイン哲学を継承し、第二世代のブラウンデザイナーチームのヘッドを務める。

ブラウンハウスホールド ヘッド・オブ・デザインを努めるDuy Phong Vu氏(デュイ・フォン・ヴー)

 ドイツで行なわれている世界的なデザインアワード「PLUS X AWARD」においてチーム賞を獲得したほか、自らの知識を後継に引き継ぐため、現在は中国・上海の服飾デザイン大学で客員教授も務める。

 フォン氏は、マルチクイック 9のデザインについて以下のように語った。

 「Dieter Ramsのデザイン哲学におけるポイントは“重要な本質の部分だけを残して、そぎ落としなさい”ということ。この指針の部分は、現在のブラウンのデザインにおいても常に念頭においている。マルチクイックにおいては、まず技術的な進歩がベースにあり、その上に全てが積み上げられている。それは独自のモーターであって、シャフトが上下に伸縮する新たなテクノロジーにある。その上で我々のチームでは、消費者が何を求めているかを徹底的にリサーチした。その結果、片手でスムーズに使えること、人間工学を操作性に取り入れることなど、基本的なデザインコンセプトが固まった」

 会場では、実際にスケッチを描きながら、デザインコンセプトを説明。滑らないこと、ホールドのしやすさ、握った瞬間にどちらが前でどちらが後ろかを、識別できることなど、様々な観点からデザインが組み立てられていることがわかった。

 「直感的な操作性と、エンジニアリングの2つが1つになることが重要。デザインは、それらをつなぐ1つのファミリーとして一貫性をもつことが大事。だからこそ、ブラウンはハンドブレンダーのナンバーワンブランドであり続ける」と話した。

 会場では料理家の川上ミホさん、モデルの近藤千尋さんによるデモンストレーションも行なわれた。煮込みハンバーグやアボカドディップ、ビシソワーズなどのフルコースを調理したが、いずれもマルチクイックを使うことで、短時間で簡単に仕上げていた。

料理家の川上ミホさん。マルチクイック 9のレシピブックも監修している
塊肉、パン、牛乳などの材料をチョッパーに入れたら、そのままスイッチをオンするだけであっという間にハンバーグが完成した

 近藤千尋さんは「今まで旦那に今日何食べたい? と聞いたときに『ハンバーグ』と言われると、面倒で嫌だなという気持ちになっていましたが、マルチクイックがあれば簡単に作れます。さっそく今日から自宅でも使ってみたいと思います」とコメントした。

モデルの近藤千尋さんによる実演も行なわれた