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ゴルフバッグが丸ごと入るマンション向け「各住戸玄関前宅配ボックス」の開発がスタート

 三菱地所レジデンスとフルタイムシステムは、ICカードを利用したマンション向け「各住戸玄関前宅配ボックス」の共同開発に着手したことを発表した。共用エントランスドアや宅配ボックスの開錠ができるICカードを利用し、宅配業者が玄関前まで荷物を配達する「各住戸玄関前宅配ボックス」の開発は、業界初となる。

 マンション入居者の暮らしをより一層快適・便利にするとともに、昨今のネット通販市場拡大等に伴う、宅配物再配達増加を緩和することを目的としてスタートした取り組み。両社によると、ネット通販の市場拡大や宅配物再配達の社会問題化等を背景に、不在時に荷物を受け取れる宅配ボックスの必要性はますます高まっており、今後もその需要拡大が期待されている。しかし、マンション等で共用部に宅配ボックスが設置されている場合でも、「満杯で利用できない」「重い・大きい荷物を共用部から自室に運ぶことが大変」といった課題が存在しているという。

 開発中の「各住戸玄関前宅配ボックス」は500×600×1,360mm(幅×奥行き×高さ)の大容量で、飲料水の段ボールや精米、ゴルフバッグといった大型宅配物にも対応する。共有エントランス付近に設置していた宅配ボックスに加え、各住戸の玄関前にも宅配ボックスが設置されることで住戸数に対する宅配ボックスの設置率が100%以上になり、宅配物の再配達軒数の削減にも貢献するという。なお、同製品は、2018年1月に着工予定の新築分譲マンション(東京都文京区)へ導入予定となっている。

開発中の「各住戸玄関前宅配ボックス」イメージ。大容量で、飲料水の段ボールや精米、ゴルフバッグといった大型宅配物にも対応する

 両社では今後、クリーニングの集荷、受け取りサービスなど「各住戸玄関前宅配ボックス」を活用した様々なサービスの拡大を図っていくとしている。