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キャベツ1玉入る大容量「ヘルシオ ホットクック」。食べ盛り世帯に対応

 シャープは、水を使わずにカレーなどが作れる電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」に、キャベツ1玉入る大容量タイプ「KN-HT24B」を追加し、12月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は7万円前後(税抜)。

キャベツが丸ごと入る「ヘルシオ ホットクック」大容量タイプ

かぼちゃやチキン1羽も丸ごと入れられる

 水も火も使わず、食材に含まれる水分を活用する「無水調理」ができる電気無水鍋の大容量タイプ。2015年11月に初代ホットクック(KN-HT99A)を発売以降、素材本来のおいしさを活かした健康的な調理や、食材を入れるだけの手軽さなどが好評を博したことから、ユーザーの声を受けて大容量タイプをラインナップに追加したという。

 KN-HT99Aが容量1.6Lでカレー4杯分まで作れるのに対し、今回の大容量タイプKN-HT24Bは、容量2.4Lでカレー6杯分まで対応する。内鍋が大きくなったことで、キャベツやかぼちゃ、チキン1羽、魚1匹などを丸ごと入れられるようになった。

大容量タイプ「KN-HT24B」(左)と、初代ホットクック「KN-HT99A」(右)
チキン1羽やかぼちゃが丸ごと入る
キャベツ1玉も
スープ煮メニューなどを提案

食べ盛りの子供がいるファミリー層に対応

シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 吉田 麻里氏

 シャープ 健康・環境システム事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部 吉田 麻里氏は、今回の大容量タイプについて、以下のように語る。

「ホットクックは、1年前に発売してから好評いただき、購入層は特にシニア世代が多いことがわかりました。若い世代や子育て世代にも使ってもらいたいと思うのですが、ファミリー層の方が店頭で見ると“使ってみたいけど、子供たちが食べ盛りだから容量が足りない、煮物はたくさん使って作り置きしたい”と購入をためらう声が多くありました。大容量タイプを追加したことで、初代ホットクックと合わせて幅広い層に使っていただけたらと思います」

初代ホットクックの購入層はシニア世代が多かったという
ファミリー層からは、カレー4杯分だと足りないという声も
本体

 基本的な機能は、KN-HT99Aに準ずる。メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかき混ぜてくれる「まぜ技ユニット」や、予約調理機能などを搭載。センサーが温度や蒸気を検知して加熱状態を自動調整するため、食材と調味料をセットしておくだけで料理ができあがる。

 自動メニューは追加され、85種類から119種類にアップ。手軽に作れるホイコーローや麻婆茄子などの炒め料理、作り置きに適した常備菜などを用意する。

内フタに「まぜ技ユニット」を備える
自動メニューも119種類に増えた

 設定時間に美味しく食べられる「食べごろ予約調理」メニューも35種類に追加。従来機では予約調理できなかった筑前煮やロールキャベツ、朝に便利なみそ汁やポタージュスープなど、ラインナップを広げた。

 本体サイズは、395×305×240mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.1kg。消費電力は800W。設定温度は35~90℃。最大予約設定時間は12時間。

筑前煮も予約調理可能
常備菜
チキン1羽を使ったメニュー
かぼちゃを丸ごと使ったチーズフォンデュ

ワークショップ「ヘルシオホットクックで食育」

食育をテーマにしたワークショップが開催された

 あわせて、食育をテーマにしたワークショップも開催。ホットクックを使って「根菜のサラダ」や「チキンと野菜のカレー(無水カレー)」の調理が行なわれた。

 無水調理により食材本来の味を引き出すホットクックでは、薄味でも料理が美味しく感じられることを訴求。

 同社によれば、美味しさを感じる力は子供のときに養う必要があるという。そうした味覚を鍛えるには、甘みや苦味、塩味などの「五味」を感じるために、子供のときから薄味の状態で食事をすることが大切としている。

 今回提供された根菜のサラダは、素材そのままの味を知るために、まず何も付けずに食べることを推奨していた。記者も食べてみたが、塩などを付けないことで根菜の味をしっかり噛みしめられた。元々うす味好きなので問題なくいただけたが、濃いめの味付けに慣れていると物足りなく感じるだろう。小さい頃から薄い味付けで食事をすることで、健康管理にも役立ちそうだ。

根菜サラダや無水カレーなどを調理した
蒸し調理のように作っていた根菜サラダ。何もつけずにいただいた

 また、実際に無水カレーができあがると、会場からは歓声もあがり盛り上がっていた。参加者からは、「普段は圧力鍋でカレーを作っていますが、ホットクックだとほったらかしにできるからこっちの方が簡単でした」などの感想もあった。

無水カレーの準備。このままホットクックに入れる
完成
ワークショップの様子
ホットクックで作るクリスマスメニューなども提案