ニュース
ダイソン、外出先からスマホで操作できるファンヒーター「Dyson Pure Hot+Cool Link」
2016年9月27日 17:35
ダイソンは、スマートフォンと連携できる空気清浄機能付ファンヒーター「Dyson Pure Hot+Cool Link」を、9月28日より順次販売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は72,800円(税抜)。
1台3役の空気清浄機能付きファンヒーター。空気清浄しながら、温風もしくは涼風を発生でき、1年中使える点が特徴。本体下部に360度から空気を取り込む吸気口と「360°グラスHEPAフィルター」を搭載。高密度のフィルターと制御した気流により、PM2.5だけでなくPM0.1クラスの微小な物質も99.95%取り除けるという。
活性炭フィルターも搭載しており、顆粒状活性炭の層がニオイや有害な塗料などの刺激臭を除去する。また、全方位から空気を吸い込めるため、置き場所にも困らないとしている。
本体は、Wi-Fi経由で専用アプリ「Dyson Link アプリ」と接続でき、部屋の空気の状態と温度を可視化する。スマートフォンなどから運転をコントロールでき、風量や室温(温風時)の設定などを調節できる。
外出先から操作して、帰宅前に部屋を暖めておくことや、アプリ内のスケジュール機能を使用して朝起きる時間に運転をONにするといった使い方も可能。
送風方式は、風を集中的に送る「フォーカスモード」と、2つの開口部から広範囲に送風する「ワイドモード」の2種類を用意する。風量は、温風・涼風ともに1~10段階で調整可能。
機能面では、新たに「オートモード」と「ナイトモード」を搭載。オートモードに設定すると、本体に内蔵されたセンサーで室内の空気の状態を検知する。空気中の汚染物質を自動的に除去し、空気を常にきれいな状態に保つという。ナイトモードは、風量が4以下になるように制御し、LEDディスプレイも暗くなるため、就寝時でも快適に使用できる。
本体サイズは、222×632mm(直径×高さ)で、重量は約3.91kg。消費電力は、涼風モードが最小5.4Wで最大40W。温風モードは1,200W。適用床面積は、暖房時で約8畳(断熱材ありのコンクリート住宅の場合)。本体カラーは、アイアン/ブルーと、ホワイト/シルバーの2色。
古本が室内環境に影響アリ。カビ由来の過敏性肺炎にも注意
会場では、フリーアナウンサーの政井 マヤ氏、医療ジャーナリストの森田 豊氏、調査研究機関「エフ・シー・ジー総合研究所」の川上 裕司氏による、室内環境についてのトークセッションが行なわれた。
川上氏は、「近年カビや細菌の吸入で起こる『過敏性肺炎』が話題に上がっています。高断熱高気密住宅が増えていることからも、カビは梅雨や夏だけでなく、秋~冬にも発生しやすくなっています。特に、室内にいる時間の多いお母さんや子供はかかりやすいので、空気清浄機などを使って室内の空気環境を整えることは大事です」と話す。
また、カビの原因となり得るものに、古本が挙げられるという。
2児の母である政井氏は、「子供が2人とも気管支が弱く喘息気味で、いつも気を使っています。しかし、よく行くおばあちゃんの家にいると喘息が悪化しやすくて、キレイな家なのになんでだろうと思っていたんです。どうやら古い書棚が関係するみたいで、室内にはさまざまな物質が浮遊しているんだなと感じました」と話す。
川上氏によると、本に溜まるハウスダストが気管支などに影響を与えるという。カビも発生しやすいため、定期的な本や本棚の手入れを推奨する。
「本を手入れすることはあまりないと思いますが、寝室に本棚がある人も多いと思うのでぜひ掃除をしていただきたいです。本のハウスダストを除くには、掃除機に付属するノズルがオススメです。ダイソンさんの掃除機はたくさんノズルがあるので、ブラシノズルなどで本をやさしく掃いてあげると効果的です。あとは天気の良い日に本を陰干ししたり、本棚の隅などに溜まるホコリも掃除してあげてください。一度に本を整理しようとするとホコリが舞うので、20冊ずつなどこまめに手入れすると良いですね。」(川上氏)
また、これから寒くなる時期の室内環境について、森田氏は以下のように話す。
「寒くなると、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスが一気に活発になります。ウイルスは0.1μmと超微細な粒子もあり、そうした細かな粒子を除去してくれる空気清浄機を使うことはとても大事です。掃除も大事ですが、空気もキレイにすることも心がけてほしいです」
今回発表された「Dyson Pure Hot+Cool Link」については、「空気をキレイにしながら、温風・冷風が出せるのが良いですね。これからの季節ですと、高齢者のヒートショック予防にもつながると思います。寒暖差で起こるヒートショックによる死亡者は年間17,000人にものぼり、これは交通事故で亡くなる方よりも多い数字なんです。温風機能で脱衣所や部屋を暖めて、寒暖差をなくす使い方もできそうです」(森田氏)と述べた。