【グッドデザインエキシビジョン2012】
操作パネルが浮かび上がって来る北欧の空気清浄機「ブルーエア」の新モデルなど

 グッドデザイン賞の受賞作品1,108点を展示する「グッドデザインエキシビジョン2012」が、11月23日から11月25日まで東京ビッグサイトで開催された。家電Watchでは、会場で公開された家電製品や照明機器、日用雑貨品などを紹介する。

ブルーエア、操作パネルが浮かびあがってくる空気清浄機

Blueairの空気清浄機

 会場では、日本で発売されていない海外製の家電も多く展示されている。日本向け製品では見かけないひとひねりあるデザインや機能は見ているだけでも面白い。まず、紹介するのはスウェーデンの空気清浄機「Blueair(ブルーエア)」の新作だ。

 ブルーエアは、独自の空気清浄システム「HEPASilent(へパサイレント)テクノロジー」を搭載した空気清浄機で、日本でも2010年から発売を開始している。ブルーエアといえば、これまで真っ白で四角い筐体、といったシンプルなデザインを採用していたが、会場で展示されていたのは、本体側面に模様が施されていた。これはただの模様ではなくて、吸排気のための穴なのだが、穴の大きさをあえて不揃いにすることで、流れるようなデザインを生み出している。また、本体カラーもホワイト系、ピンク系、ブラック系の3つを用意する。

 操作パネルも大幅に変更している。本体上部のパネルをタッチすると、操作ボタンが浮かび上がってくる仕組みで、風量の強さなどは円で表示される。

 日本では未発売のモデルで、発売予定などは未定。

本体側面。不規則に空いた吸排気のための穴がデザインとして成立している。従来本体カラーはホワイトのみの展開だったが、新モデルではホワイト系、ピンク系、ブラック系の3つを用意する本体上部。普段は真っ黒なパネルがあるだけだ触れると、操作ボタンが浮かび上がる。風量の強さは円の表示の数で表示されるなど、直感的な操作が可能

COWAY、コーヒーメーカーのような形の浄水器

COWAYの浄水器「Water Filtration Appliance CHP-240N」

 コーヒーメーカーのようなデザインの浄水器「Water Filtration Appliance CHP-240N」を出展していたのは韓国の家電メーカー「COWAY」だ。デザイン性に優れた製品を多く展開しており、ここ数年のグッドデザイン賞では、常連のブランドだ。

 CHP-240Nは、韓国では一般的な据置型の浄水器で、水道の蛇口から分岐した水を浄水して使う。従来の製品に比べてコンパクトで、テーブルの上などにも置けるデザイン性の高さが特徴だ。

 本体は横からみるとカタカナの「コ」の字のようなデザインを採用。圧迫感なく、置いておけるように色はホワイトとシルバーを選択する。見やすいタッチパネルを採用し、温水、冷水の切り替えも可能。韓国とロシア向けに開発された製品で、日本での発売予定はない。価格は1,300ドル。

横からみるとカタカナの「コ」の字のようなデザインを採用。(会場の照明で、ピンクっぽく見えるが実際の本体カラーは白)操作パネル。温水・冷水に対応する

COWAY、木目調パネルが美しい加湿/除湿機能搭載の空気清浄機

COWAY「Air Purifier + Humidifier + Dehumidifier [CAIRS APM-1211GH」

 同じくCOWAYの製品で気になったのは、木目調のパネルを採用した加湿・除湿機能を搭載した空気清浄機「Air Purifier + Humidifier + Dehumidifier [CAIRS APM-1211GH」だ。多機能タイプの空気清浄機としては、コンパクトな本体に、吹き出し口に木目調のパネルを採用した点が特徴。

 日本でも木目調のデザインを採用した家電製品は数多くあるが、色味が濃いめのものが多く、ナチュラルなイメージとはほど遠い。その点COWAYの空気清浄機は、曲線を多用したデザインにマッチしたナチュラルな木目が優しい雰囲気を演出している。表示部も柔らかいデザインを採用しており、細部までこだわっているのがわかる。

吹き出し口に木目調パネルを採用する湿度表示なども控えめでデザインの邪魔をしていない本体側面。全体的に丸みを帯びている





(本誌:阿部 夏子)

2012年11月27日 00:00