【CEATEC JAPAN 2012】
スピーカー付きやデスクライト型も登場、多様化するQi対応充電パッド
映像・情報・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開幕した。開催日程は10月2日~10月6日の5日間。一般公開日は10月3日~6日で、入場料は1,000円だが、事前登録を行なうことで無料となる。最終日の土曜日は無料。
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■スピーカー付きや電気スタンド型など幅広いバリエーション
WPCのブースで展示された、Qi対応のスマートフォン。対応機種が増えたためか、昨年よりも充電パッドのバリエーションが広がっている |
ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi(チー)」を提唱するワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)のブースには、Qi規格に対応した製品を置くだけでワイヤレス充電できる充電パッドが多数展示された。一部を除き、すべて発売日・価格未定となっている。
Qi対応の充電パッドについては、2011年のCEATECでも取材しているが、今年はQiに対応するスマートフォンやモバイルバッテリーが増えるなど、去年よりも市場が大きくなったためか、製品のバリエーションや多機能化が進んでいる。
多機能化を象徴する製品としては、TDKの「Qi充電機能付きワイヤレススピーカー」が挙げられる。本体の上にQi対応のスマートフォンを載せて充電できるのはもちろん、無線で接続することで、そのスマートフォンで再生した音楽を、スピーカーから流せるという。充電しながら音楽が聞ける、一石二鳥の製品だ。
TDKの「Qi充電機能付きワイヤレススピーカー」 | 充電しているところ。ワイヤレスで充電しながら、ワイヤレスで音楽が聞ける、一石二鳥の製品だ |
また、デスクスタンド型の製品も目についた。Hubei Lepowerの「Qi Desk Light」は、電球を覆う丸いセードが付いている。一方、コニカミノルタの「Symfos LED-TASKLIGHT」は、光源のLEDが内蔵された長方形のセードを採用している。いずれも、Qiのロゴが記された台座部に、Qi対応製品を置いて充電する。常に同じ位置に置くことの多いデスクライトの台座部を活かしたアイディアが光る。
デンソーからは、自動車用のパッドが登場した。置いて充電するトレータイプと、ドリンクホルダーにはめて使うクレードルタイプ。近いうちに発売されるとのことだ。
Hubei Lepowerの「Qi Desk Light」。台座にはQiのマークが | コニカミノルタ「Symfos LED-TASKLIGHT」。写真では見えづらいが、台座には同じくQiマークが付いている |
デンソーの自動車向けQiグッズ。写真はドリンクホルダーにはめて使うクレードルタイプ | クレードルの向きは自在に変更できる。車に乗りながらでも使いやすそう | トレータイプ |
面白かったのが、正しい充電位置をLEDで示してくれる、Toko(東光株式会社)のインジケータ方式充電台だ。円形のトレーの隅に置くと、「もう少しこっちの方に寄せなさい」と、トレー周囲の一部のLEDが光る。その方向に寄せていき、正しい充電位置になると、LEDがすべて点灯する。
Tokoのインジケータ方式充電台。写真は正しい充電位置から、だいぶ右側に置いているところ。LEDの光が「もっと左だよ」と訴えている | 中央にセットすると、すべてのLEDが点灯。充電がスタートする |
タブレット端末向けの充電パッドの参考品(写真下) |
また、タブレット端末向けに出力30Wタイプのパッドも参考出品された。現在のQi規格は、出力5Wの「ローパワー」クラスに限られているが、電池容量が大きいタブレット端末向けに、出力の高いタイプも登場しそうだ。
ここからは本文で紹介しきれなかったパッドを写真で紹介する。香港のConvenient Powerによる「TXO」は、とにかく薄くて小型 | 中に入っている基板もコンパクト | 薄さは2~3mm程度といったところか |
(正藤 慶一)
2012年10月3日 00:00