やじうまミニレビュー
1日を数10秒で振り返れるインターバルレコーダー「レコロ」
by 河原塚 英信(2015/10/5 07:00)
最近はインターバル撮影ができるデジカメが増えてきた。iPhoneなどのスマートフォンでも、対応アプリをインストールすれば、その楽しさを簡単に体感できる。だが丸々1日、風景を撮りたい時などには、デジカメやスマートフォンでは不安だ。
そこで、インターバル撮影専用のカメラ、キングジムの「レコロ」を試してみた。
メーカー名 | キングジム |
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製品名 | レコロ「IR7」 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,826円 |
外観をチェック
iPhone 5sと比べると、厚みがあるものの、正面の面積は同じくらい。ちょっとペンギンのような、愛嬌のあるデザインがかわいい。長時間どこかに置いておいてもデジカメのような威圧感や、撮られているという印象を感じさせなさそうだ。
花が開く様子を撮ってみたかった
インターバル撮影と言えば、製品のWebページにもあるように、植物が徐々に成長していく様子を撮影するのが定番だ。筆者がレコロを手にしたのも、花が開く様子を撮影したかったから。
ということで、さっそく花びらが開きそうな花を探す。ちょうど彼岸花が咲き始めた頃だったので、庭に伸びた彼岸花を撮ることにした。
撮ってみたのが下の動画だ。予測では、花びらがポッ! ポッ! ポッ! と咲いていくはずだったのだが、実際にはまったく咲いてくれなかった……残念。ただし、12時間くらい撮影し続けたので、陽の光が動いていく様子が早送りで見られて楽しい。
手入れしていないウッドデッキの隙間から、ニョキっと伸びた待宵草(だと思う)も数時間撮ってみた。こちらは、真ん中の花がわずかに開いていくのが分かる。ただし、近づけすぎたようでピンが背景に来ている。
電源をONにして、スタートボタンを押せば、あとは待つだけ
撮影の仕方は簡単だ。「電源ボタン」を押すと、一般的なデジカメと同じようにディスプレイに景色が映るので、画角を調整。画角が決まったら、背面の一番右の「スタートボタン(▲が右を向いている)」を押せば撮影が始まる。
唯一分かりづらいなと感じたのは、このスタートボタンのマークが、「再生ボタン」にしか見えない点。これだけ単純な操作なのに、しばらく使っていないと、どのボタンを押せば撮影が始まるのか迷ってしまった。
動きのある場所を撮るのであれば、撮影間隔と撮影時間を短くしても良い。例えば、雲の動きが速い日の空や、交通量の多い道路を撮る時などは、撮影間隔を短くしても良いだろう。
試しに撮影間隔を3秒にして、撮ってみたのが下の動画。歩道橋の上から、5分くらいかけて撮影した。
ドライブレコーダー風に使ってみても楽しい
ドライブに出かける時には、ダッシュボードの上に固定させておけば、ドライブの様子が数秒の動画にまとめられる。
インターバル撮影を気軽にできるのがポイント
撮影した映像は、「avi」フォーマットの動画として保存される。SDカード内のデータをパソコンに取り込めば、何もしなくとも動画として再生できる。
冒頭でも書いたように、インターバル撮影ができるデジカメは増えているし、スマートフォンでも撮れる。だが長時間、目の届かないところにスマートフォンなどを置いておくのは不安だろう。それに電話がかかって来たら、それまでの苦労が水の泡に、ということもある。
レコロは、IPX4等級の防水性を備えているので、小雨や朝露程度であれば心配もない。レンズ性能や画質など物足りなさを感じる面もあるが、インターバル撮影の楽しさを気軽に味わえる点は、他には代えがたい。
最後に、これからレコロで撮ってみたいシーンを列記しておく
・みんなでバーベキューやキャンプをしているところを上から撮る
・北アルプスが一望できる峠からの景色
・息子が昼寝している時の寝相
・スカイツリーや東京タワーを前景にした空模様
・隅田川の花火大会
・しなの鉄道の車窓
……などなど