やじうまミニレビュー

枕をセミオーダーしたら“超熟睡”できるようになった!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

高い……けど、その価値はあった

ロフテー「エスカルゴピロー」

 今年の夏に思い切って良い枕を買った。自分の首の高さを測って、心地良い高さを確かめて、プロに選んでもらった枕だ。すると自分でも驚くほど、深い眠りに就けるようになった。今回は、その枕を紹介しよう。

 正直言って決して安くはない……私の場合、抱き枕も買ってしまったので、総支出は3万円オーバー……(枕だけだったら2万円弱くらいで買えます!)。それでも全く後悔していない、いやむしろ、私の熟睡ぶりを見て、家族もこの枕を買いたいと騒ぎ出したくらいだ。

 購入したのは、ロフテーという日本の会社の枕だ。ロフテーは枕を販売するだけでなく、枕のコンサルティングをするというのが特徴。その人にあった素材や、形、高さをプロのアドバイスで選ぶというセミ・オーダーの枕が作れる。購入するためには、ロフテーが運営する「枕工房」に足を運び、自分に合う枕を選ぶ必要がある。

メーカー名ロフテーロフテー
製品名エスカルゴピローC型ボディピロー
希望小売価格16,000円(税抜)16,000円(税抜)

 枕工房は全国各地にあるが、私が行ったのは、本店である日本橋のお店。お店にはずらりと枕が並ぶ。眠りや枕に対する知識を持った、専門のスタッフによるコンサルティングでは、自分がどういう風に眠っているのかや、睡眠時間やスタイルについて事細かに聞かれる。普段、自分がどのような睡眠をとっているか、真剣に向き合う機会はなかなかないので、これだけでも割と意味があるなと感じた。

ロフテーの枕工房。今回は本店で購入した
枕の高さは5段階から選べる
枕の素材は11種類から。素材を組み合わせることもできる
睡眠に関する専門知識を持ったスタッフが、自分に合う枕を選んでくれる
首と頭の高さの差を計測する機器。最適な枕の高さを知るために計測
購入した「エスカルゴピロー」(上)と、「C型ボディピロー」(右)

 その後色々フィッティングして、結局私が選んだのは横向き寝対応枕の「エスカルゴピロー」と、横向き寝姿勢による体の負担を考えた抱き枕「C型ボディピロー」の2種類。とにかく枕の種類が豊富で、高さは5段階、素材は11種類から選べる。素材は複数を組み合わせることもできるので、フィッティングにはそれなりに時間がかかる。私は、割とサクッと決めた方だが、それでも1時間ちょっとは時間がかかった。

 ちなみに枕と抱き枕は各16,000円(税抜)+専用カバーを購入したので、結構な価格となった。正直、抱き枕を買う予定は全くなかったのだが、フィッティングしてみたところ、あまりにも気持ち良かったので、ついつい購入してしまった。

眠りが変わった!

 さっそく自宅で使い始めたが、その効果は想像以上だった。私は眠りの浅い質で、ちょっとした物音ですぐに起きてしまっていたのだが、ロフテーの枕を使い始めてから、まず寝返りの数が減った。購入した横向き寝対応の枕は、横向きで寝た時の肩幅の広さまで考えられているため、一般的な枕よりサイドが高めになっている。しかも、耳が入るスポットまで設けられているので、頭がすっぽりとはまって安定するのだ。

抱き枕はタイプにタイプに合わせて3種類が用意されている

 抱き枕もかなり快適! 私が買ったC型というタイプは卵形のかなり大きめのサイズ。固めの造りで、膝や股をがっつり乗せても、沈まずに安定するので、身体が楽なのだ。特にオススメなのが、暑い季節。抱き枕で、身体と布団の間に空間を設けることで、涼しく快適に寝ることができた。

 枕を変えてからというもの、寝付きも寝起きも良くなった。しっかり熟睡出来ているので、パッと起きられるようになったのだ。自分の肩や首への負担が少ない形、高さを選んでいるので、安定して寝ることができる。

 これまで私はフワフワの綿が入った枕を2つ重ねて使っていたが、寝る前にはいつも枕の位置を調整したりして、頭が安定する場所を探していた。それが今では全くなく、スポっと頭を置いて、そのまますっと寝られるようになった。

眠りにこそ、お金をかけたい

 本体価格もそれなりに高いし、作るには枕工房に足を運ぶ必要がある。それでも絶対オススメの一品。自分の時間を持つこともままならないという人こそ、きちんとした枕で、良い睡眠を取った方が良い。

 ポイントはやはり、自分の体型、寝る姿勢、好みに合わせたものを選ぶということだろう。睡眠で悩んでいるなら、一度枕を見直してみてはどうだろう。

阿部 夏子