やじうまミニレビュー
米粒状パスタが量産できるクッキングトイ「チネリータ」
by すずまり(2013/12/19 07:00)
今回ご紹介するのは、「よゐこの無人島0円生活 チネリータ」(以下、チネリータ)。対象年齢15歳以上という、やや大人向けな感じのするクッキングトイである。これでお米粒に似せた小麦粉の食べ物「チネリ米」というものが作れるのだそうだ。
チネリ米とは、お笑い芸人のよゐこが、バラエティ番組「よゐこの無人島0円生活」の中で生み出したという。番組では小麦粉を水でこね、1粒ずつつまんでお米に似せた形に仕上げる作業を“チネる”と呼んでいたそうだが、「チネリータ」はそんなチネリ米を簡単に量産できるのだ。
メーカー | タカラトミーアーツ |
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製品名 | よゐこの無人島0円生活 チネリータ |
希望小売価格 | 1,995円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,096円 |
小麦粉をこねて入れると、生パスタのような「チネリ米」ができる
セット内容は、ハンドルのついた本体とトレー、トレーカバー、「よゐこプレート」、小麦粉や水の量をはかる計量スプーン「とったどスプーン」、取扱説明書となっている。今回入手したパッケージには、オリジナルのレシピ集も同梱されていた。
本体内部には細かい溝のついたローラーがあり、本体側面のチネリハンドルを回すと入れたタネが溝にあわせて切断され、お米状になって出てくるという仕組み。ここで使うタネ、つまり「チネリ米」の材料は、薄力粉、水、植物油だ。要するに、チネリータとはパスタマシーンのような存在なのかもしれない。
さて。実際どんなものができるのか、まずはチネリ米を作ってみる。薄力粉100gに、スプーンの大きい方で水を2杯、植物油を1杯入れ、よくこねる。これがタネだ。
タネは小さな団子10個分にわけ、細長くのばす。のばすのが大変なときは、3つくらいに分けて適当に伸ばし、包丁でチネリータに入る程度の幅にカットすると楽である。あとはチネリータ本体の入口に差し込んで、側面のチネリハンドルをくるくる回す。するとトレーの中に、お米状に分断されたタネが落ちてきた。
この時点ではバラバラになった粒もあれば、くっついた状態のものもある。そこで、本体を外して、スプーンの小さい方でトレーに打ち粉(片栗粉を使うと、チネリ米同士がくっつきにくい)を2杯ほど入れ、本体のフタをしてシェイク。すると、打ち粉と混ざったチネリ米がプレートに当たってバラバラになった。この作業をタネがなくなるまで繰り返すと、お皿に山盛りのチネリ米ができた。
最後に塩を1つまみ入れた熱湯で1分ほど茹でると、ぷりぷりのチネリ米が完成する。ざるに上げて水を切り、水で洗うとくっつきにくくなる。
「チネリ米」は本格的な料理に使える
茹でたての「チネリ米」は見た目からして細かく刻んだパスタのようである。そのまま食べてみると、もっちりしていておいしい。和食よりは洋食。さらにいえば、パスタ料理のレシピがいろいろと応用できそうだ。
そこで、サラダの具として入れてみた。ニンニクと一緒に炒めたベーコン、サニーレタス、レタス、プチトマト、イタリアンパセリとともに、オリーブオイルを回しかけて塩、胡椒で味付け。最後にバルサミコ酢を少々かけてみたところ、これがとてもマッチ! レタスのシャキシャキした歯ごたえと、「チネリ米」のもっちりした歯ごたえが交互に楽しめて美味。つい夢中で食べてしまった。
続いて、茹でたチネリ米をスープに入れて、少々煮込んでみた。使ったのはクラムチャウダーだが、こちらもごく自然な料理として味わうことができた。ニンニクとチーズをたっぷり入れればリゾット風にもなり、サラダ同様、こちらも1皿でお腹が満足する1品になった。
取扱説明書には「ほうれん草とベーコンのリゾット風」や「カニあんかけチャーハン」のレシピが掲載されており、オリジナルのレシピ集にはパエリアなども紹介されている。おもちゃから作った食材と侮れない汎用性に驚かされた。