やじうまミニレビュー

ジレット「フュージョン シェービングジェル ピュア&センシティブ」

~空気に触れるとジェルが泡に変わるシェービングフォーム
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


左がジレットの「フュージョン シェービングジェル ピュア&センシティブ」。右はジレットが2月に発売した「フュージョン プログライドパワー」

 ヒゲの剃り方は、大きく「シェーバー派」や「手剃り派」という2派に分かれるが、より好みが細分化されるのは手剃り派だ。ただでさえたくさんのカミソリが展開されているうえに、シェービングフォームも同じくらいラインナップが用意されている。「オレにはコレだね」と銘柄が決まっている人もいれば、逆にどれを選べば良いのか分からないという人もいるだろう。

 今回はそのシェービングフォームの中から、一風変わったものを紹介したい。P&Gのジレット部門から発売されている「ジレット フュージョン シェービングジェル」だ。

 シェービングフォームといえば、普通は泡でできたムース状、あるいはジェル状のものが一般的。しかし本製品は、出した瞬間はジェル状なのに、空気にしばらく触れていると、泡に変化する、という点が面白い。それを最初に知った時は「えーすごいじゃん」と思いながらも、「変化する必要ってあるのかなぁ?」とも疑ってみたり……とりあえず、一度体験してみよう。


メーカーP&G
ブランドジレット
製品名フュージョンシェービングジェル
ピュア&センシティブ
購入店舗Amazon.co.jp
購入価格399円

 このシェービングジェルシリーズは全部で4種類あり、今回選択したのは、“ヒリヒリしやすい肌”向けという「ピュア&センシティブ」。メンソールなどは入っていない、微香性で無着色のものだ。価格はどれも400円程度と安い。

 本体サイズは53×200mm(直径×高さ)と、シェービングフォームとしては大型の部類に入る。使用法はフタを開けてプッシュするだけとまったく簡単だ。試しに手にジェルを出してみると、ものの数秒で、ジェルが泡へと変わった。何とも不思議なジェルだ。

缶は53×200mm(直径×高さ)で、ムースなど整髪料っぽい大きさ缶をワンプッシュして出たジェル手で伸ばし、空気に触れされると、泡状に変わる
 さっそく手剃りのシェービングに使ってみよう。ジェルを出し顔に付けると、ちょうど1プッシュで顔にピッタリのジェルが出てきた。シェービングクリームだと、分量がわからず多めに出してしまうことが何度かあったが、これならピッタリ。私は顔が大きいので、フツーの方なら余ってしまうかもしれない。ジェルを顔に伸ばすと、すぐに泡に変わるので、なるべく早くササッと付けておきたい。

 カミソリを肌に当てると、刃先はなめらかにスルスルと進んでいく。ちなみに、カミソリには同じくジレットの「プログライド パワー」を使用。このスルスル感は、ジェルの効果もそうだが、プログライドが起こす微振動の効果もあるだろう。

 シェービング後はヒリヒリ感もなく、さっぱりとした仕上がり。肌に触れると潤っている感覚があった。決してベトついているわけではなく、ちょうど良い保湿感、といったところだ。

シェービング前の私のヒゲ。一晩で結構伸びちゃいますシェービングフォームを塗って剃る。カミソリは、同じくジレットの「プログライドパワー」を使用。口にフォームが付いてしまったが、メンソールは含まれていないので、写真を撮るまで気づかなかった肌への負担もなく、ちゃんと剃れました。シェービング後の肌の潤い感も良い

 使ってみて一番良かったのは、剃り味が滑らかなところだ。泡だけよりも、泡とジェルの二重で肌にしっかり密着している感覚があり、肌への負担はかなり少ない。また、ワンプッシュで顔がカバーできるというわかりやすさも良かった。

 泡に変わることによるメリットは、メーカーによれば「剃った箇所が分かりやすい」とのことだが、洗い流しやすいという点もあるように感じられた。忙しい朝には、ワンプッシュで適量が出せる面も併せると、ちょうどよさそうだ。

 個人的な好みでいえば、もうすこしさっぱり感がほしかった。ラインナップにはメンソール入りタイプもあるようなので、次回はこれを選ぶことにしよう。

 男にとって、ヒゲは髪の毛よりも長いつきあいになる可能性が高い。もし剃った後のヒリヒリやキズに悩んでいる人なら、フュージョン シェービングジェルがひとつの解決になるだろう。400円程度と安いので、近所のドラッグストアで買って試していただきたい。





2011年 6月 29日   00:00