やじうまミニレビュー

創信工業「ペンデメクルン」

~指を使わずに紙がめくれる“ペンサック”
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


創信工業「ペンデメクルン」

 紙束や本のページをめくるとき、指をぺろりとしてからめくる人は、意外と多い。これは指先を湿らせることで、紙をめくりやすくするための、おそらく世界共通のしぐさだが、共有資料に使うとなると、衛生面での問題がある。また指サックも紙めくりの定番アイテムだが、筆記用具と一緒に使うのは作業効率に問題があった。

 そこで紹介したいのが今回紹介する創信工業の「ペンデメクルン」だ。



メーカー創信工業
製品名ペンデメクルン
希望小売価格380円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格380円

 

ボールペンなどにペンデメクルンを装着してみたところ
 ペンデメクルンは、その名前の通り、ペンで紙をめくるための補助具だ。商品名は“ペンデメクルン”となっているが、パッケージには一般名として“紙めくり補助具”と明記されている。また創信工業のサイトを見てみたところ“町工場と主婦とのコラボ商品”と銘打たれており、意外な出自を確認できた。

 本体の形状は、いわゆる“ペンサック”。ペンデメクルンをボールペンやシャーペン、鉛筆に取り付けるだけだ。ペンと一言でいっても様々な形状や太さのものがあるが、ペンデメクルンでは、6種類の形状が用意して、さまざまな形に対応している。試しに手持ちの文房具箱からボールペンなどを取り出して、ペンデメクルンを取り付けてみたが、取り付け不可というケースには遭遇しなかった。

 なお今回は半透明のペンデメクルンを紹介しているが、このほかにも、やや半透明でグリーン、イエロー、ブラック、ピンク、レッド、オレンジ、ブルーなども用意されている。

 紙をめくりながらの作業のプロセスを確認してみよう。

 まず1ページ目に何かしら書き加え、指でめくり、2ページ目に取りかかる。従来は、この場面で指サックか指舐めが活躍してきたわけだが、指サックの場合は一度ペンを置くか持ち直す必要があるし、指舐めの場合はそのアクションが必要だ。それらに対して、ペンデメクルンの場合は、少しペンを倒すだけで済む。慣れてくると、手首を返すだけでよくなるため、ページめくり→加筆→ページめくりといったアクションがとてもスムーズになる。

 コツとしては、最初は少し押しつけるようにして、ページがめくれはじめたら、軌道を少し斜め上に向けるといい。数ページめくってみればすぐコツがにわかるので、まずはよく利用するペンにペンデメクルンを取り付けてみて、しばらく使ってみることだ。慣れてくると連続ページめくりも、最小限の動きで行なえるようになる。

個人的に便利だなと感じたのは、クリップ部分に取り付けられるタイプのペンデメクルンクリップがないタイプのペンの場合は、ストッパーとしての機能も発現する最初は持ち直してめくることになるが、慣れてくると手首を返すだけでもめくりアクションに入れる

 気になるのは紙によるめくりやすさの違いだろう。よくプリント用紙に利用される薄いA4コピー用紙は当然のように快適だったので、ここではあえて、分厚い紙、コート紙、上質紙で確認してみた。

 以下に動画を掲載しているので見てもらうとわかるが、分厚い紙はやや慎重にページめくりをする必要がある。コート紙と上質紙については普通紙と同じように、ページをめくることができた。


分厚い紙をめくってみたところ。ペンデメクルンを押しつけて進める距離はやや長めだ

光沢のあるコート紙の場合も問題なし雑誌はどうだろう? 表紙からめくってみたが意外とスムーズだった。動画の途中では手間取っているが、背表紙を押さえておけば楽にめくれそうだ

 ペンで紙をめくるためだけのシンプルなものだが、使い始めてみると思った以上に便利。無骨なカラーだけでなく、ピンクやオレンジは半透明で見た目がなかなかキュート。お気に入りペンのアクセントとしてもオススメだ。




2010年 10月 6日   00:00