やじうまミニレビュー
テンヨー「ジガゾーパズル」
テンヨー「ジガゾーパズル」 |
ご家庭のオブジェとして人気の高いパズル。イラストから風景まで幅広く発売されているが、自分の好きな絵や写真をパズルにするというサービスはまだまだ少ないし、パズルの絵柄を変えたいと思ったらまた注文しなくてはならない。そこに画期的なシステムを採用したパズルが登場した。その名もテンヨー「ジガゾーパズル」。何度でも好きな画像をパズルにできてしまうという画期的な製品だ。
メーカー | テンヨー |
製品名 | ジガゾーパズル セピア |
希望小売価格 | 1,890円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,847円 |
ジガゾーパズルは、判型B4 の300ピースから成るパズルだ。ピースの表面に決まった柄はなく、単色やグラデーションばかりとなっている。一見なんの意味もない、グラデーションの様にも見えるが、各ピースには角度を変えると確認できる記号が印刷されている。このピースを組み合わせて、自由自在に絵柄を作っていく。ちなみに、記号の種類はアルファベットから動物、小物、果ては英単語まで多岐にわたっており、記号の捻出が大変だったことが想像される。
ピースはグラデーション中心に形成されている | ただのグラデーションのようだが、ピース表面には特殊プリントで記号が印刷されている。角度を変えて見ると確認可能 | 裏面にも記号が印刷されている。300パターンも用意する必要があったからか、後半は英単語が登場 |
では、記号がプリントされたピースでどうやってパズルしていくかというと、説明書には解答図として、オバマ大統領やJ・F・ケネディ、ベートーベン、夏目漱石などの人物画の例と、モナリザと真珠の耳飾りの少女の絵画の例が用意されている。
解答図には記号の並べ方が掲載されており、その通りにピースを並べていくと絵柄が完成するというわけだ。ちょっと面白いのは、ピースに上下左右の概念がなく、絵柄に合わせて回転させてはめ込んでいくというところだろう。今まで、ありそうでなかったシステムで、あらゆる画像をパズル化できるようになっている。
というわけでまずは説明書にあるベートーベンにトライしてみた。解答図の記号から該当するピースを発見するのだが、慣れていない作業なのでずいぶんと時間がかかってしまった。しかも解答図上では絵柄が90度回転していたり、180度回転したりするため、さらに探すのが大変。完成までに結局6時間ほどかかってしまった。従来のパズルとは毛色が違うため、だんだん同じ記号に見えてきたり、脳が判断を止めたがったりするので、1時間おきの休憩を強く推奨したい。
解答図はパズルとは思えない暗号っぷり。ピースに上下左右の概念はなく、向きを変えることであらゆる画像に対応した | 専用台紙の四方にある座標番号と解答図を見ながらピースを合わせていく。ちなみに初回は従来のパズルと違うこともあり、完成まで6時間ほどかかってしまった | 完成したベートーベン。近くで見るとまったくわからないが、2~3mほど離れると、なんとなくだがベートーベンだとわかる |
次はオリジナル画像にトライ。説明書にある送り先に画像を添付してメールを送信。すると解答図と完成イメージが確認できる。説明書では、人物像を推奨しており、風景画には対応していないとある。
画像を選ぶときの注意点はなるべく背景を入れないこと。細かい描写には対応していないので、頭頂部がフレームにギリギリ入っているくらいがちょうどいい。また解答図は、何度もチェックする必要があるので、プリントアウトした方がいいだろう。
実写の再現性はベートーベンで確認できたので、イラストはどうなのか、本当に風景はダメなのかを確認してみた。完成イメージが確認できるのでいくつか試してみたところ、自作のさっぱり風味のイラストならばだいたい問題ナシ。プロ漫画家の友人に提供してもらったイラストはパッと見では再現できていないが、遠くに置いた場合はそれっぽく見えそうで、もっとも再現性が高い。
風景写真の場合、もはや超前衛的アートになってしまって、元がなんなのかまったくわからず。もしイラスト図のパズルを作りたい場合は、なるべく主線が明確で複雑すぎないもの、白色になる面が多すぎないものがいいだろう。
自分だけのパズルを何度でも作れる「ジガゾーパズル」。自分の子どもの写真をパズルにしてみるだけでなく、プレゼントとして贈呈相手の写真をパズルにしてみてもいいだろう。簡単なイラストもパズルにできるので、何度も試せるというのも魅力だ。個人的には記号認識がいい感じな刺激を与えてくれるので、脳トレにもなりそうだなと感じている。
2010年 2月 17日 00:00
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