やじうまミニレビュー
コクヨ「かくしタロー セキュリティ ローラースタンプ」
近年、個人情報保護の意識の高まりから、シュレッダーや専用のハサミなどが注目を浴び、売上を伸ばしている。そんな関連商品の中でも大ヒットとなったのが、紙を切ったりせずに、ハガキや封書の住所、宛名面だけをスタンプで隠してしまおう、というプラスの「ケシポン」シリーズだ。
私もケシポンの登場以来、自宅に職場に1つずつ常備し、愛用しているが、不満もあった。宛名の字面が、スタンプよりちょっとでも大きいと二度押ししなければならない。ムダである。大きさがぴったりハマればいいが、字面が小さくても、やっぱりムダである。
そこで求めたのが、ローラー式の「かくしタロー セキュリティ ローラースタンプ」だ。
メーカー | コクヨS&T |
製品名 | かくしタロー セキュリティ ローラースタンプ |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 893円 |
この製品はその名の通り、ローラー式のスタンプで個人情報が書いてある面を塗りつぶす、という製品だ。印字幅は今回レビューする製品が10mmとなっているが、25mmと複数行にわたって一度に塗りつぶせる製品もラインナップされている。
手のひらにすっぽり収まる程度のサイズ | 使用していないときはカバーがかかっている | 使うときはツマミを回転させ、カバーを外す |
印字面は「東京」「京都」「高槻」「右京」「新宿」「オフィス」「名古屋」など、宛名らしい文字がランダムに並ぶ、いわば「木の葉を隠すなら森に隠せ」方式だ。ケシポンはアルファベットと記号なので、ここは大きく異なる点だ。
宅配便の伝票を使ってさっそく、試してみよう。使い方は簡単。カバーをスライドさせて印字面を露出させ、あとは転がすだけ。実に簡単だ。カモフラージュ効果も高く、凝視しても下地に何が書いてあったかはわからない。もちろん、紙そのものを切り刻むシュレッダーなどに比べればセキュリティという面では劣るが、家庭で使うには十分な性能ではないだろうか。ケシポンよりカモフラージュ効果は高い印象だ。
一方、インクの補充がわかりにくいのは欠点だ。本体中心部、回転軸のそばにある4つある目盛りを目安に、ローラーにインクを一滴ずつ垂らしていくのだが、少々面倒だ。この点は平面全体にインクを補充すれば済むスタンプタイプの方が手軽だ。
宅配便の伝票を消してみよう | 1回しか転がしていない電話番号はわずかに透けて見えるが、2回かけた住所はほとんど判読できない | しつこく転がしてインクがベタ塗りの状態になっても元の印字が浮き上がることはなかった |
このような感じで転がすだけ | インクの補充は、ローラー全体に馴染ませるため4回にわけて行なわなければならず、面倒だ |
「ケシポン」をはじめとするスタンプタイプとの違いは、気楽に使えること。スタンプだと押すポイントを外したくない、という心理からどうしても使うたびに若干の緊張を強いられるが、ローラー式だと、インクを塗る部分を長くも短くも調節できるので、気楽に使える。一度、試してみてはいかがだろうか。
2009年 10月 16日 00:00
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