やじうまミニレビュー

アッシュコンセプト「Kop」

~カップに入れて保管する、オシャレなコロコロテープ
by 今西 絢美

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


アッシュコンセプト「Kop」

 手軽に部屋の掃除に使えるアイテムの1つに、「粘着式クリーナー」がある。俗に言う「コロコロ」や「コロコロテープ」だ。座っていて、ふと眼についたゴミをすぐに掃除できるので、愛用している人も多いはず。

 しかし、すぐに使えるからといって、手の届く場所に置いておくにはどうもデザインが美しくない。ペンキ塗り用のローラーのようなあの形は“形状美”とはかけ離れた存在といえるだろう。もう少しオシャレなコロコロはないものか、と探していたところ、アッシュコンセプトの「Kop」という製品を見つけた。



メーカーアッシュコンセプト
製品名Kop(コップ)
購入場所Assist On
希望小売価格2,625円
購入価格2,625円

 Kopは「使わない時もオブジェやインテリアとして楽しめるデザイン」を基本コンセプトとしたコロコロ。デザイナーは三浦秀彦氏。プロダクトデザインだけでなく、インスタレーション(空間芸術)も手掛けるアーティスト肌な人物だ。

 Kopの最大の特徴は、使わない時に、その名の通りコップのような形をした付属のケースに入れておく点。その姿は、一見するとあの生活感丸出しのコロコロとは思えないような佇まいをしている。これだけシンプルなら、目につく場所に置いても違和感なく部屋に溶け込んでくれるだろう。

 収納カップのサイズは90×125mm(最大直径×高さ)で、スターバックスコーヒーのトールサイズくらいの大きさ。少し大きめのマグカップと並べてもあまり違和感がない。コップの内側には円錐形の突起があり、これのおかげでクリーナー本体がカップの内部にくっつかないようになっている。見えない部分に工夫がキラリと光っているのが素敵だ。

ハンドルには「tidy」の焼印が。焼印1つをとってもデザイナーのこだわりがあるパソコンデスクの上で植木鉢と一緒に並べてみたが、これがクリーナーだとはわからないフィギュアと一緒に置いてみても「断然アリ!」なルックスには驚きを隠せない
マグカップと並べてもサイズに大差はない。通常のコロコロテープよりもコンパクトだ収納カップの内側にある突起に注目。これがあるのでテープがくっつかず、使いたいときにさっと取り出せる秘密だ


スペアテープは2本組で735円。よく見ると、ローラーの転がす方向に向かって鳥が飛ぶ姿が描かれている

 筆者が個人的に気に入った点は、付属の粘着テープ。一般的な粘着テープといえば、無地で単色の味気ないものが多い。しかし、「Kop」に付属するテープにはシックなデザインが施されているのだ。別売りのスペアテープは2本組で735円。森のイラストが描かれた「フォレスト」と海のイラストが描かれた「オーシャン」の2種類がある。どちらも森や海の上を鳥が飛んでおり、鳥の飛んでいる方向に向かってローラーを転がして使用する。ちょっとしたことではあるが、わかる人にだけわかるのが面白い。

 もちろん純正のものだけでなく、ホームセンターなどで売っている汎用の粘着テープも使用できる。幅8cm、内径3.8cmのものなら何でもOK。価格面を考えるなら、汎用のものを選んだ方がコストは抑えられる。

使ってみると、余計な力を入れずに掃除できる。ブナでできたハンドルとローラーの「15度」という角度がポイント

 実際に使い勝手を試すために、筆者の部屋にあるソファを掃除してみた。布製なのでいくら掃除してもすぐにゴミがついてしまい、しょっちゅう掃除機をかけないといけなかったのだ。

 ちなみにローラーとハンドルの角度は約15度だが、この微妙な角度のおかげで、余計な力を入れ過ぎることなくローラーを回転させることができた。また、ハンドルはブナの木でできており、グリップ感もちょうどいい。そのうえ見た目の美しさも兼ね備えており、普通の掃除道具とは違った“温かみ”を感じられるのも気に入った。

 1つ気になったのは、径が短いぶん、すぐに粘着力がなくなってしまうこと。3周もコロコロすればほとんど粘着力がなくなった。ソファでもゴミが付きやすい部分だけに使ってみたが、結局4巻は使った。もう少し粘着力があれば、消費量を抑えられるのにと思うと残念。

 次に毛足の長いカーペットにも使用してみると、カーペットの繊維が抜けることはなく、ゴミだけがキレイに取れた。さっきはマイナスだと思った粘着力だが、あまり強い粘着性のあるテープだとカーペットの毛まで抜けてしまいそうなので、“さっと掃除する”のならこれぐらいでちょうどいいということだろうか。あくまでも“徹底的に掃除をする”というよりは、“簡易の掃除道具”として利用したい。

 また、スーツやジャケットなどの衣類のゴミ取りにも気軽に利用できる。クローゼットの近くに置いておけば、使い道はいろいろあるだろう。

畳の上に置いているソファ。どうしても端にゴミがついてしまう。赤色というのもゴミが目立つので問題ソファをKopで掃除したところほぼキレイになった。あともう2コロコロくらいしたいところだ毛足の長いカーペットに使用。カーペットの繊維を取らず、ゴミだけをうまくキャッチしてくれる

 デザイン、機能性ともに申し分のないこのクリーナーだが、一番の問題は2千円オーバーという価格だろう。通常のクリーナーなら千円以下で買えるものがほとんど。「たかがコロコロに2千円以上も出すのは嫌!」という人もいるだろう。

 しかし、“見せる収納”をするにはもってこいのアイテム。“脱生活感”を目指すのならぜひ使ってみてほしい。また、プレゼントとしても重宝するはず。掃除が苦手な恋人や友人への贈り物にしてみてはいかが?




アッシュコンセプト
http://www.h-concept.jp/
製品情報
http://www.koncent.jp/?pid=8675540
Assist On(購入サイト)
http://www.assiston.co.jp/


2009年 7月 29日   00:00