やじうまミニレビュー

極上の和紙がモダンを装ったメガネクリーナー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

土佐和紙がもつ、定評ある拭き取り能力

 和紙、といって思い浮かぶのは、祝儀袋や和風の便せん・封筒など、いかにも和テイストのものが多いと思います。和紙という素材がもつ優れた性能はよく知られていますが、今回紹介するのは、和紙製のメガネクリーナー、offの「メガネが拭ける和紙懐紙」です。

off「メガネが拭ける和紙懐紙」
メーカー名off
製品名メガネが拭ける和紙懐紙
実売価格各400円

 メガネクリーナーといえば、メガネを買った時についてくる布か、あるいはドラッグストアなどで購入する、いかにもメガネ拭きです、といった実用第一のものが一般的。でも、この「メガネが拭ける和紙懐紙」は、従来のメガネクリーナーの印象を変える、美しく使える一品。和紙の素質を生かしつつそこに新しい魅力をふきこんだ実用品として、持っていて楽しいグッズです。

 基本は、もちろん和紙。日本三大和紙のひとつである土佐和紙から作られ、丈夫で驚くほどの拭き取り適性をもっています。この和紙は、レンズ工場の最終クリーニングにも使われるほど!

土佐和紙に活版印刷で模様が刷られています。上の柄はテンプルストライプのオレンジ、下はレンズドットのブルー。柄はその他2種類あり、いずれの柄も3色ずつ展開されています
懐紙サイズの和紙が4枚入りで1パッケージ。二つ折りになっており、まさに懐紙のような雰囲気
かなりしっかりした厚紙のケースに入っています。1枚だけ表に出して見えるようにするとこんな感じ
1パッケージには同じ色柄が4枚。ポップな模様が新鮮ですね。同じ柄でも色違いで4枚入っていたら、もっと嬉しいのになぁ……

 そこに、ポップな柄と美しい色のテキスタイルを合体させ、新しいイメージに。4種類ある柄はすべて活版印刷で施され、その味のある風合いも素敵。それを使いやすい懐紙サイズに仕立てたのが、この「和紙懐紙」なのです。

 懐紙とは、茶道をたしなむ人にはなじみがあると思いますが、懐に入れて携帯する二つ折りになった小ぶりの和紙のこと。広げてメガネを拭くには十分な大きさ、二つに折れば持ち歩くには邪魔にならないという、とても使いやすいサイズです。

広げると、1枚のサイズは145×175mm。日本一美しいといわれる高知県仁淀川で漉かれた和紙の手触りも繊細です
柄が印刷された裏側が拭き取り面。強くこすらず、ソフトタッチで拭くだけできれいに!
ちょっとわかりにくいけれど、サングラスのレンズ面をベタベタと触って、あえてよごしてみました
そして、和紙懐紙で拭き取ってみると……。よごれは消えて、レンズがピカピカに! 映り込みもはっきり!

メガネ、液晶画面、レンズなど、軽く拭くだけでキラリ!

 メガネ拭きとしてはもちろんのこと、スマートフォンの画面やカメラレンズのクリーニングにも適しています。あくまでも紙なので使い切りですが、かなり丈夫。何度も使えるため、思った以上に長持ちで、数週間はまったく問題なし! 強くこする必要もなく、軽く拭くだけでよごれが落ちますよ。

 1セットは同じ色柄ものが4枚で、厚紙のケースに入っています。この厚紙ケースはかなりしっかりしているので、このまま持ち歩いても、中の和紙懐紙はがっちり守られている感じ。同時に、結構硬いため、ケースのままでは少々かさばるのも事実。ケースが不要ならば、中の1枚だけを持ち歩いたほうが便利です。普通に使っている限りは破れることもないので、1枚あれば持ち歩くには十分です。

 メガネのよごれは意外に気になる部分。スマホの液晶に残る指の跡も思ったより目立ちます。かといって、いつも拭いてばかりいるのもなんだかかっこ悪い。そんな時、こんな色柄がきれいなクリーナーでササッと拭き取れば、使う自分の気分も快適、人前でもスマートに使えて、「お、しゃれたクリーナーね」と思われそうですよ。

スマホの画面拭きにも大活躍。やさしく拭くだけできれいになります。サイズ感も使いやすく、その使い心地も気持ちい~い!
「紙」なので使い切りですが、何度でも使えてかなり長持ちします。破こうとしても、なかなか破けません。和紙ってもともと丈夫ですからね

 懐紙とは、ちょっとした時にいろいろ使える“たしなみ”のひとつです。メガネをいつもきれいにしておく……。そんなささやかなことに個性的な和紙製品をさりげなく取り入れるなんて、いかにも粋な趣味。

 まさにこれから日が長くなり、日差しも強くなる季節。いつも美しいレンズで、明るくクリアな毎日を過ごしたいですね!

和紙の柔らかい使い心地、見て楽しい美しい模様、身近なものを、極上のクリーナーでいつもきれいにしておくと、気分もすっきりします!

座間 佳子