やじうまミニレビュー

すし屋のホロっと崩れるシャリが簡単に作れる「握り寿司トン具」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
アーネスト「早技! 握り寿司トン具」

 今回紹介するのは、家庭で握り寿司をするときに使うシャリの寿司型だ。アーネストの「早技! 握り寿司トン具」は、バーベキューで使う「トング」のような奇妙な形をしている上に、一度に1個のシャリしか作れない。価格は2,000円ほどするので、試しに買うにはちょっと財布が痛い。

 そこで読者の代わりに、筆者が人柱になってコイツを買ってみて、普通の寿司型よりも便利に使えるのか? それだけの価格を払う価値があるものなのかを検証してみよう。

 決して寿司を食べたくて寿司トン具をレビューしているわけじゃない。あくまでも人柱だ。うん、そういうことにしておいてクレ!

すし屋のように、ホロッ! と崩れるシャリが簡単に握れる。新しいっ!
酢飯を詰めてフタを押してシャリにするアレ
メーカーアーネスト
製品名早技! 握り寿司トン具
希望小売価格1,980円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,709円

寿司職人が握るシャリが作れると豪語するその仕掛け

・一般的な寿司型

 家族が多い筆者宅では、よく自宅で寿司を作るのだが、そのときに使っているのが4カン一気に作れる寿司型だ。一度に4カン作れるのはありがたいが、うまく作るにはちょっとコツが必要だ。

 酢飯を適量入れれば、ほどよい硬さのシャリができるが、入れすぎれば硬いシャリになってしまう。一応酢飯を入れる目安のラインがあるが、ぴったりに入れるのは難しく、やや多めに酢飯を入れてしまう。最後にフタをして軽く押さえ込むと、一度に4つできあがる。

型に酢飯を軽く盛る
酢飯って冷めてるから、冷やご飯みたいに固まってて適量盛るのが難しい
フタを軽く押し込んでシャリに握る
逆さまにして、型の底を押してシャリを取り出す。ご飯が少なすぎると握れてなくてボロボロになる
手前は盛りすぎで硬いシャリ、真ん中は適量でいい感じにできているが、奥は少なすぎて握れてない

・握り寿司トン具

 一方で、握り寿司トン具を使うと、三方向から型で押さえ込むものの1面に穴が開いていて、酢飯の量が自動的に調整される。そのため常に一定の酢飯を握れるので、寿司職人が握るシャリのように、口に入れた瞬間「ホロリ」とほぐれるシャリが簡単に作れるのだ。

左右の寿司トン具で酢飯を何回かに分けて手繰り寄せる。一度に掴もうとしないのがポイント
酢飯を掴んだら上の寿司トン具を人差し指で押し込む
はみ出した余分な酢飯を振るい落とす
握る前に水を付け忘れたりすると振るい落とせないので、お箸などで擦り切る
お皿の上に盛ればシャリのできあがり。写真に写っているのは、我が家で活躍する回転寿司のオモチャ(笑い)

 握り寿司トン具を扱うコツは、一度にシャリ1個ぶんの酢飯を掴むのではなく、左右の寿司トン具を数回開閉させて、少しずつ酢飯をよそうこと。あらかじめ、大きめの寿司桶に酢飯を入れておくこと。深いボウルで酢飯を作ってしまうと、寿司トン具で酢飯をよそいにくくなる。

 ほぼ適量の酢飯をよそったら、人差し指をかけている上部の型を押す。すると適度が型さにシャリが握られ、多く取った酢飯は底の部分からはみ出す。寿司トン具はいくら硬く握っても、はみ出た酢飯が底から溢れるので、硬さは一定というわけだ。しかも口に入れるとホロリとほぐれる、すし屋で食べるあの食感だ。

寿司トン具の基本姿勢は、こんな感じ。普通のトングより前の方を持つ感じで、上のトングは人指し指をかける
型の部分は、エンボス加工されていて、酢飯がくっつきにくくなっている
最後にネタを乗せれば、家庭で本格的な握りずしが楽しめる。もちろん回転寿司よりも安い

 はみ出た酢飯は、軽く振れば落ちるが、握る前に寿司トン具を水に浸していなかったときは落ちないので、お箸などですりきるといいだろう。

見比べてみれば一目瞭然。断然寿司トン具で握ったほうが寿司屋に近い

写真上のつながったシャリが一般的な寿司型。下に1個だけあるのが寿司トン具で握ったもの。酢飯の密度がぜんぜん違う

 一般的な寿司型と寿司トン具で握ったシャリの違いは、写真を見れば一目瞭然だ。寿司型で作ったシャリは硬くしまっていて、寿司トン具で握ったものはフワフワしているのが分かるだろう。

 食べるとその差は歴然としていて、型で握った寿司は刺身ののったおにぎりと言った感覚に近い。寿司トン具で握ったものは、すし屋で食べるあのホロッ! とした感覚で、何個でも食べられそうだ。

寿司トン具で握ったもの。シャリがふわふわで何個もイケてしまう
寿司型で握ったもの。シャリが硬く刺身の乗ったおにぎりな感じ。満腹感はあるので、際限なく食べる子どもにはコッチがいいかも?

 さておいしいシャリが作れることはわかったが、時間がかかっては便利さも薄れる。そこでシャリを作る時間を計ってみた。

 その結果、一般的な寿司型は酢飯を詰めるのに20秒、型押しして取り出すのに10秒ほどかかる。ただ同時に4個作れるので、1個当たりに換算すると7.5秒となる。

 一方寿司トン具は、1個作るのに7秒、頑張ると6秒で1個作れるので、寿司型で作るより早い。

 効率よく、素早く、そしておいしいシャリが作れるなら、2,000円払う価値もあるというものだ。

4人で5合を平らげるほど家族に大好評!

 寿司屋で食べるホロリとしたシャリが家庭でも簡単に握れる「早技! 握り寿司トン具」。道具は一般的な寿司型に比べ多少高くつくが、素早く、おいしく、楽しくシャリが握れる。

家庭の握り寿司パーティーに楽しさが新しく加わる「早技! 握り寿司トン具」
握り寿司トン具で握った本格的なお寿司。人柱としておいしくいただきました

 今回撮影のために酢飯を5合作ったが、家族4人で全部食い尽くすという快挙! 普段の夕食なら3合炊いてピッタリぐらいなのにだ……。しかもこれまでは、誰が面倒なシャリを握るかでモメていたのだが、寿司トン具は取り合いになっていたほどだ。

 これはぜひ読者のみなさんにも、強くオススメしたい。

寿司トング

藤山 哲人