やじうまミニレビュー
塗った場所が一目瞭然! コクヨの赤い瞬間接着剤「RED TECH」
by 藤山 哲人(2014/1/24 07:00)
確定申告や年末調整の医療費控除では、領収書を台紙に貼るスティックのりが欠かせない。中でも筆者が長年愛用しているのは、塗った場所が青くなるスティックのりだ。
しかし工作に使う接着剤は、塗った場所がわかり辛いものがほとんど。ボンドのように粘性の高いものは、透明でも素材に馴染んで見えなくなることはないが、瞬間接着剤のようにシャブシャブのものは素材に馴染んで見えなくなってしまうのだ。
そんなある日、色つきの瞬間接着剤を見つけた。なんと文房具のコクヨが発売していたのだ。なるほどホームセンターで見かけないわけだ。今回はコクヨの「強力瞬間接着剤 RED TECH(レッドテック)」を紹介しよう。
メーカー | コクヨ |
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製品名 | RED TECH 液状2g |
希望小売価格 | 472円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 386円 |
飛び出さない! 液ダレしない! 細かい作業ができる先端
従来の瞬間接着剤として一般的な、黄色い「アロンアルフア」(実は“ファ”じゃなくて“フア”のだ! )に慣れていると、RED TECHの容器はかなり特殊に見える。購入直後は、先っぽがブラブラしているが、これは中に入ったチューブが密閉されていて、キャップを一度きつく締めると、チューブに穴が開くようになっているためだ。こうして初めて使う場合は、一度締めてから、もう一度キャップを回して開けるようになっている。
先端部は、斜めにカットされていて便利。一般的なアロンアルフアはピンポイントで塗るのが難しいが、RED TECHは先細になっているので細かい点状に塗れる。瞬間接着剤を上手に扱うポイントは、必要以上に多く滴らさないことだが、斜めカットされた先をうまく使うと、キレイに1滴ずつ落とせるのだ。つまり、ポツポツと点状に塗るにも、薄く線状に塗るのも都合がいい。
瞬間接着剤でありがちな失敗といえば、キャップを開けた瞬間にプチュッ! と出てきてしまうアレだ。しかも接着剤を塗ろうとすると、先に飛び出した接着剤が液だれして、必要以上に塗ってしまう。しかしRED TECHの場合は、キャップを開けても中が出難い構造になっているだけでなく、液だれ防止構造も備えている。
思ったほど赤くないが、白い素材ならハッキリ見える
さて接着剤の最大ポイントとなる赤い色は、宣伝されているほど色味が強いわけではない。これは筆者の使ってみた感じではあるが、接着剤が空気に触れるとピンクになるようだ。したがって管の途中は、ピンク色が非常に薄く、どこまで接着剤が上がっているのか、少し見にくい。
試しに白いプラスチック素材に塗ってみたところ、1滴たらすと赤が少し濃くなり、点状に塗っても、線状に塗ってもしっかり赤く見える。感覚的には赤色というより、蛍光ペンのピンクやオレンジに近い感じだ。
そのため色の濃い素材に塗った場合は、それほど目立たずアロンアルフアと変わりない。なお自然に乾かしておいたところ、赤い色は10分ほどで透明になった。
接着の具合などは、アロンアルフアと同じ。成分もまったく同じでシアノアクリレート(90%以上)だ。ペットボトルのPET樹脂や、タッパーのポリエチレン、100円ショップのケースなどで使われるポリプロピレンは、接着できないのもアロンアルフアと同じ。また同様に乾くと白くなるところも同じだ。
なお、同じRED TECHの製品として、液剤がゼリー状で容量3gタイプも発売されている。