やじうまミニレビュー
ゼブラ「マッキー ストラップボールペン」
~あの油性マーカーが超小型のスマホ用タッチペンになった
by 小林 樹(2013/4/12 00:00)
「マッキー」といえば、両端に細字と太字の2つのペンを搭載した油性マーカー。学校や職場で、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないだろうか。正式な製品名は「ハイマッキー(Hi-Mckee)」で、ゼブラが1976年より発売している定番商品だ。
今回紹介するのは、その「ハイマッキー」のミニチュア版。といっても単に小型化しただけではない。スマートフォンのイヤフォンジャックに差し込むアクセサリーとして、タッチペン機能とボールペン機能を併せ持った新製品なのだ。
メーカー | ゼブラ |
---|---|
製品名 | マッキー ストラップボールペン |
希望小売価格 | 367円 |
購入場所 | 世界堂 新宿本店 |
購入価格 | 367円 |
この「マッキー ストラップボールペン」は、片側にスマートフォン用のタッチペン、もう片側に黒色ボールペンを搭載する、スマートフォン用のアクセサリー。カラーは黒、赤、青、緑、黄、ピンク、オレンジ、ライトブルーの8色がラインナップされており、今回は青を選んだ。ちなみに本体は青だが、ボールペンは黒色なので、お間違えのないように。
ストラップボールペンの本体サイズは10×62.1mm(軸径×長さ)と、本家ハイマッキーの半分以下の小ささだが、デザインは、本家の姿を細部まで見事に再現している。表にはカタカナで、裏にはアルファベットで「ハイマッキー/Hi・Mckee」と記載され、「太/細」の矢印や、キャップのひだまで、よく真似ている。
本体にはストラップが付属し、ストラップの先端の棒をiPhoneやAndroidスマートフォンのイヤフォンプラグに差し込んで固定する。ストラップの長さは約50mm(金具を含む)。
さっそく手元のiPhone 4Sに取り付けて、まずはタッチペンを使ってみた。尾端のタッチペン部は常に露出している。使う際には、反対側に付属するキャップをクルクルと回して、取り外す。
iPhoneの入力に使ってみると、キーを連打するトグル入力も、表示される文字の方向にペン先(通常は指先)をスライドさせるフリック入力もOK。かな入力だけでなく、表示キーの小さいアルファベット入力にも使える。タッチペンの先端は弾力があり、スマートフォンの繊細な液晶画面にも安心して使えた。
次に、ボールペンを試してみた。内蔵しているのは、ボール径0.7mmの黒色油性インク。一般的なボールペンよりも短く細いため、グリップの安定感には欠けるが、それでも文字はクッキリ書けるし、文房具メーカーだけあって、インクはしっかりしている。書き出しはダマになりにくく、水に触れても滲まない。長時間の筆記には向かないが、出先でのちょっとしたメモ書きや署名程度なら、問題なく使える。スマートフォンと共にいつも携帯しておけば、いざという時にも役に立つだろう。
ちなみにマッキーと言えば、アルコールを含んだ独特の臭いが特徴だが、この製品はボールペンなので、もちろんそんな臭いはしない。当然といえば当然だが、なんとなく寂しい気もする。
一通り使ってみると、持ち運び時にかさばらず、タッチペンとしても、ボールペンとしても機能する。キャップがネジ式なので、むやみに外れないのも安心できる。なにより、愛くるしいデサインが目を惹く。細部までよく似せて作ったものだと、感心した。
ちなみに私が購入した新宿の文具店、世界堂本店では、黒色が既に売り切れていた。どうも人気らしい。
見かけ倒しではなくちゃんと使えるアイテムなので、マッキーに懐かしさを覚える方だけでなく、邪魔にならないタッチペンを探していた方、スマートフォンをお茶目にアレンジしたい方に、手に取っていただきたい。