やじうまミニレビュー
コクヨS&T「ネオクリッツ」
~デスクに自立し、ペン立てになる筆箱
by 小林 樹(2013/4/3 00:00)
文房具の世界には、何年も人々に愛されるロングセラー製品がある。コクヨS&Tの「ネオクリッツ」もその1つだ。
ネオクリッツは、デスクに自立してペン立てにもなるペンケースで、2006年より発売を開始した。昨年末には、これまで3色であったカラーバリエーションに、5色を新たに追加。計8色がラインナップしている。新色は、発売後2カ月で出荷数が10万個を超えるほど、好評を博しているという。
新製品ではないが、新色の発売に合わせて、ここで改めてご紹介したい。
メーカー | コクヨS&T |
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製品名 | ネオクリッツ |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 892円 |
ネオクリッツは、変形して自立するペン立てになるペンケースだ。以前弊誌では、ペン立てになるペンケースとして、同社の「ペンケース WiLL STATIONERY ACTIC F-WBF115YR」を取り上げたが、あちらはスリムさやおしゃれさに重点を置いたタイプであったのに対し、「ネオクリッツ」はさらに自立時の安定性を重視している。
閉じている状態の本体サイズは85×50×195mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は44g。今回選んだのはグレー×オレンジの定番カラー。素材はナイロンで、軽い。生地の内側にはクッション素材が入っていて、衝撃から文具を守るという。
本体のフチには、ファスナーが付いている。ファスナーが閉じた状態でも自立するが、ファスナーを開くと底面積が広がり、安定してデスクやテーブルに立つようになる。さらに、本体の上半分は折り曲げられ、ペンが取り出しやすいよう配慮されている。このほか、本体の折り曲げた部分と、前面には、小物を入れられる小さなポケットが2つ付いている。
安定して自立し、場所を取らないのが魅力
使ってみると、スリムな割に、グラつかずに安定して立つ点が気に入った。本体のみでは軽いのだが、中に文具を入れることで、安定して自立できる。デスクに置いて使っているが、倒れて困ったことはない。また、本体の上半分を折り曲げることで、ペンが取り出しやすい。
デスク上の省スペースにもなる。据え置きタイプのペン立てはかさばりがちだが、ネオクリッツなら普段はバッグの中にしまって、使いたい時だけ出せばいい。
収納量は、意外とたっぷり、様々な文具が入り感心した。今、私のネオクリッツの中には、カード型ふせん、シャープペンシル、蛍光マーカー、ハサミ、ホチキス、テープのり、カッターのほか、ポケットには目薬と単三形乾電池2本、SDカード、USBメモリが一度に収まっている。それでもなお、あとペンが3、4本は入る余裕があった。
また、かさばるホチキスやセロテープも入った。その際はほかに入れる文具の量を減らさねばならないが、それでもペン3本と一緒に携帯できる。容量はたいしたものだ。
このほか、女性には、化粧ポーチとしての使い方もオススメ。外出先で化粧直しをする際も、ポーチの中をガサゴソ漁らずとも、すぐにツールを取り出せる。ただし文具に比べてか化粧品はさばる形が多く、収納量は物足りなく感じた。
とはいえ、ファスナーを閉じれば、すっきりコンパクトに持ち運べる。バッグに入れても邪魔になりにくく、細長い形なのでサッと取り出しやすい。
こうして使ってみると、デスクに立たせたときの安定感、ペンの取り出しやすさ、収納量、持ち運びやすさには納得。ロングセラーというのも頷ける。
文具や化粧品など以外にも、アダプターやバッテリー、充電器など小物を入れて置くポーチとしても使えそうだ。特に出先で筆記具を使う機会が多い方、小物をまとめて持ち歩きたい方にはオススメだ。