やじうまミニレビュー

TOPLAND「スマートフォン用リチウム内蔵充電器 LS-2600」

~コンビニでゲットできる容量2,000mAh超のモバイルバッテリー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
TOPLAND「スマートフォン用リチウム内蔵充電器 LS-2600」

 「どうしよう。ない……」外出先でスマートフォンのバッテリー残量が残りわずかだと気づいたときの変な汗、皆さんは体験されたことがあるだろうか。特に待ち合わせの前や、地図のウェブページを見ながら歩いている時に携帯電話のバッテリーが切れると、焦りは極限に達する。

 泣く泣くコンビニに入り、適当なモバイルバッテリーを購入する。しかしその多くが、容量が少なかったり、使いにくかったりで、急場しのぎにしかならなかった。

 だが、たまたま入ったセブンイレブンで購入したTOPLANDのモバイルバッテリー「スマートフォン用リチウム内蔵充電器 LS-2600」は、買って良かった。内蔵するリチウムイオン電池の容量は2,600mAhで、手元のiPhone 4S(バッテリー容量約1,400mAh)をまるまる約1.5回分充電できる。しかも、本体はスリムなスティック型で、充電しながら持ち歩くにはピッタリだ。

メーカーTOPLAND
製品名スマートフォン用リチウム内蔵充電器 LS-2600
購入場所セブンイレブン神宮前店
購入価格1,880円

 LS-2600は、シンプルな黒色の箱入りで売られていた。ほかの容量の少ない安物のモバイルバッテリー達はブリスターパック入りが多い中で、対照的だ。実はLS-2600は、セブンイレブンが2012年から始動させたオリジナルブランド「セブンライフスタイル」シリーズの製品で、販路はセブンイレブンに限られている。同シリーズはプロデューサーにクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を迎え、「日常を上質に」というコンセプトのもと、デザインや素材、細部のディティールにこだわって文具や生活雑貨を展開しているという。

箱入りで高級感のあるパッケージ
セット一式。モバイルバッテリー本体に、micro-USBケーブルと、iPhone/iPod用変換コネクタが付属する
カラー印刷で見やすい説明書も同梱されている。文字も大きいので、初めてモバイルバッテリーを使う人にもわかりやすいだろう

 本体はシンプルな外観で、マットなブラックの塗装が施され、高級感がある。本体サイズは約25×98mm(直径×長さ)、本体重量は72g。丸みを帯びたスティック型で、手のひらに乗るほどコンパクトだ。

端には、上から順にLEDランプ、給電出力用のUSBポート、内蔵バッテリー充電用のmicro-USBの充電端子を備える

 本体の端には充電状況などを知らせるLEDランプ、給電出力用のUSBポート、内蔵のバッテリーを充電するmicro-USBの充電端子を搭載している。

 付属品として、Androidスマートフォン用のmicro-USBコネクタの付属するUSBケーブルと、iPhoneやiPod用の変換コネクタ(Dockコネクタ)が同梱されている。ケーブルの長さは実測で約102cmあり、かなり余裕がある。

iPhoneもAndroidもその場ですぐに充電できる

 それでは使ってみよう。パッケージには「すぐに使えます」と明記されているわけではないが、店頭で購入後、そのまま手元のiPhone 4Sに挿して使えた。あらかじめ、ある程度充電した状態で出荷しているようだ。対応機種は、AndroidスマートフォンやiPhoneで、具体的にはスマートフォンmicro-USB統一規格コネクタに対応する機種および、30pin iPhone/iPod統一規格コネクタに対応する機種となる。なおコネクタ規格の異なるiPhone 5への充電にも、別途ケーブルを用意すれば対応するという。

内蔵のリチウムイオン電池への充電中は、LEDランプが青色に光る

 2回目以降は、あらかじめ内蔵のリチウムイオン電池を充電する必要がある。リチウムイオン電池の容量は公称2,600mAh。充電は、付属のUSBケーブルをパソコンなどのUSBポートか、市販のUSB-ACアダプターに差し込み、本体の入力端子にはmicro-USBコネクタを繋ぐ。充電中はLEDランプが青く光る。充電にかかる時間は6時間弱と結構長いので、いつも就寝中に充電している。充電が終わるとランプは消灯する。

 スマートフォンへの充電は、充電器本体のUSBポートにUSBケーブルを差し替える。micro-USBコネクタの先端に、iPhone/iPod用の変換コネクタを取り付ければ、手元のiPhone 4Sへの充電が始まる。

 iPhone 4Sにコネクタを差し込むと、LS-2600本体のランプが充電中を示す赤色に変わった。iPhone 4Sのバッテリー残量が5%の状態から、100%になるまでにかかった時間は約2時間23分。公称出力は1Aで、そんなに早くはないが、確実に充電できることがわかった。

micro-USBコネクタの先端に、iPhone/iPod用の変換コネクタを取り付けた
モバイル機器への充電中は、本体のLEDランプが赤色に光る。画像はiPhone 4S
Androidスマートフォンへの充電も確認。使用したのは2011年モデルの「MEDIAS WP N-06C」

 同様に、Androidスマートフォンへの充電も確認した。使用したのは2011年モデルの「MEDIAS WP N-06C」で、バッテリー容量はiPhone 4Sより約200mAh少ない1,230mAh。バッテリー残量5%の状態から満充電にかかる時間は、iPhone 4Sよりも少し短い2時間8分だった。

適度なバッテリー容量と洗練されたデザイン、持ち運びやすさに満足

スリムなので、スマホと一緒にポケットに入れて持ち歩ける

 便利だと思ったのは、ポケットにすっぽりと収まるスリムさや軽さはもちろん、ケーブルの長さ。コンビニで売られているほかのモバイルバッテリーの付属ケーブルは、数十cm程度と短いものが多いが、このケーブルは1m以上ある。よって、モバイルバッテリーをバックに入れたままスマートフォンだけ取り出すのも楽々。ケーブルに引っ張られ、コネクタが抜けてしまった、という事態は少ない。

 これまで、スマートフォンのバッテリーが瀕死の状態で、焦って適当に購入したモバイルバッテリーたちは、品質に納得できるものが少なかった。容量も1,000mAh前後と小さく、接触がイマイチだったり、ほどなくして壊れ、不燃物と化したものも多い。

 その点、LS-2600は容量2,000mAh超で洗練されたデザイン、持ち運びやすさを兼ね備えている。これから長く使えることを思えば、1,000円台後半という価格にも満足している。旅先や一日中外出する際には、別の大容量モバイルバッテリーを持ち歩いているが、近場へ出かける際には、これ1本で間に合う。そうした使い分け需要にも応えてくれる。

 残念ながらセブンイレブンの店舗によってはLS-2600を置いていないところもあるようで、そのあたりは運に任せるしかないのだが、もし万が一、出先でバッテリーが尽きて、近くにセブンイレブンがあったら、ぜひチェックしていただきたい。役に立つこと請け合いだ。

小林 樹