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やじうまミニレビュー

ソニー「サイクルエナジー CP-ELSIPW」

〜Dockコネクタ付きが嬉しい、出力1Aのスティック形モバイル電源
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ソニーのモバイル電源「Cycle Energy(サイクルエナジー) USB出力機能付きポータブル電源セット CP-ELSIPW」

 電話やメールをはじめ、ネットに音楽、ゲームに動画、地図機能と、1台で何役もこなすスマートフォンは、現代人にとって、もはや欠かせないツールだ。かく言う私自身も、スマートフォンなしで外出することはありえない。

 しかしスマートフォンの難点は、高機能が故に、調子にのって使っていると、内蔵の電池がすぐ無くなるところ。電池がなくなってしまえば、無用の長物以外の何ものでもない。電池こそがスマートフォンの命なのだ。

 このスマートフォンの“命”が、外出先でも補充できるのが、モバイルバッテリー、またはモバイル電源と呼ばれる携帯形のバッテリーだ。大きな家電量販店のスマートフォンコーナーには、多種多様のモバイルバッテリーが並んでいる。今回はその中から、ソニーが10月に発売した新製品「Cycle Energy(サイクルエナジー) USB出力機能付きポータブル電源セット CP-ELSIPW」を紹介しよう。


メーカー ソニー
ブランド名 Cycle Energy(サイクルエナジー)
製品名 USB出力機能付きポータブル電源セット
品番 CP-ELSIPW
価格 オープンプライス
購入店舗 ヨドバシカメラ
購入価格 2,680円

 本製品は、容量2,000mAhのリチウムイオン電池を内蔵した、iPhone/iPod用のモバイル電源だ。CP-ELSIPWのバッテリーを充電した後、iPhoneに接続することで、iPhoneに内蔵の電池が充電できるというもの。給電が終わり、CP-ELSIPWの電源が空になったら、また充電して繰り返し使えるというのが基本仕様となる。このあたりは、よくあるモバイルバッテリーと同じだ。

 CP-ELSIPWで特徴的なのが、まず本体がスティック形であるということ。28×125×26.5mm(幅×奥行き×高さ)とスリムなので、ポケットやバッグにおさまり易い。ちなみに重量は約87gと軽い。

 もう1つの特徴が、充電/給電用のコードが付いてくること。コードはUSB Aコネクタとmicro USBが変換できるもので、本体のバッテリーを充電する場合は、本体のmicro USB差込口に繋ぎ、USB Aコネクタをパソコンなどに接続する。スマートフォンの給電に使用する際は、本体のUSB Aコネクタにコードを繋ぎ、micro USBでスマートフォンに接続する。

 「iPhone用のモバイル電源なのに、micro USBじゃ接続できないじゃん!」と疑問を持った方もいるかもしれないが、心配はいらない。本製品にはDockコネクタも付いている。正確に言えば、micro USBにDockコネクタへの変換パーツを取り付けるのだが、とにかく本製品を購入すれば、別途ケーブルを購入することなく、iPhone/iPodが充電できる。よくよくパッケージを見ると、「Made for iPod iPhone」というロゴが付いており、アップルからオプション品として認定されているのだ。

パッケージ。よく見ると「Made fo iPod iPhone」というロゴが確認できる 下がモバイルバッテリー本体。コードはUSB Aとmicro USBを変換するためのもの。iPhoneに接続する場合は、micro USBにDockコネクタを接続する
USB差込口は本体の両サイドに付いている。写真は給電の際に使用するUSB Aのコネクタ こちらは内蔵のリチウムイオン電池を充電するためのmicro USBのコネクタ

 さっそく手持ちのiPhone 3GSを充電してみる。さすがにオフィシャルに認可されているだけあって、何のエラー表示もなく充電がスタートした。もちろん、iPhone 4にも、iPhone 4Sでも充電はOKだ。

 なお、本製品には特にスイッチなどはなく、機器を接続することで、自動的に給電/電池本体の充電が開始される。また、USBケーブルを接続したままにしていると、たとえ機器に接続していなくても、本体の通電ランプが点灯する。電池のムダ使いを控えるために、ケーブルは別に収納しておくのが良いだろう。

さすがライセンス商品。iPhoneは3GS/4/4Sいずれも充電に対応した

 本製品の特徴はさらにあって、出力が1A(アンペア)と高いところ。一般的なモバイルバッテリーは500mA程度のものが多いが、それと比べると2倍に増えたことになる。

 この高い出力は、非常にありがたかった。まず1つありがたかったのが、iPhoneのバッテリーが5%以下になり、電源がいっさい入らなくなった場合の充電もできたところ。モバイル電源の中には、この電源が切れた状態での充電ができないことが多いが、まったく問題がなかった。出力が高いことと、ライセンス商品であることの効果だろう。なお、iPhoneは電池なしの状態から満充電までできたことも付け加えておこう。

 もう1つありがたかったのが、これは限られた人への情報で恐縮だが、同社の携帯ゲーム機「PSP go」が充電できたところ。これまでのソニーのモバイルバッテリーでも、充電はできたのだが、わざわざUSB接続モードにしておく必要があった。しかし本製品なら、ACアダプターを使った充電と同様に、ゲームをプレイしながら充電ができる。もちろん専用のUSBコードは必要だが、私をはじめとする全国のPSP goユーザーには朗報だ。

iPhoneの電池が5%未満になり、電源が入らなくなった状態でも充電できた。写真は週末に出かけた際に、実際に路上で充電したもの 全PSP go ユーザー必見! プレイしながら充電ができるぞ!
三洋の「eneloop mobile booster」の大容量タイプと比べると、サイズの割には容量が少ない印象だ

 PSP goに使えるというだけで、私の中では非常に評価の高いモバイルバッテリーではあるが、敢えて欠点を指摘すると、サイズの割に容量が小さい点か。本製品の体積は、カタログ値を計算すると92,750立方mmになる。しかし、三洋電機の「eneloop mobile booster(エネループ モバイルブースター)」は、容量が5,400mAhと大きい一方で、95,480立方mmと、CP-ELSIPWとあまり変わらない。

 もちろん、本製品はスティック形状でスリムというのはあるかもしれないが、それにしても体積に対しての電池容量が心許ない。実際に、iPhoneを電池残量ゼロから満充電するだけで、CP-ELSIPWの電池残量はなくなってしまった。iPadへの使用が謳われていないのも、この容量の少なさが要因だろう。多種多様のモバイル機器を扱う“ヘビーモバイラー”には、あまりオススメできない。

新幹線で充電しているところ。日帰りの旅行の友としてオススメしたい

 とはいっても、普段使いであるなら、2,000mAhでも十分。旅行の際にバッグに忍ばせておけば、いざという時に役立つだろう。出荷時には充電されており、しかもケーブル付きなので、出先で購入するというのもアリだ。手軽なモバイルバッテリーとして、ライトユーザーにオススメしたい。

 最後になるが、iPhone以外のスマートフォンユーザー向けに「CP-ELSVP」という製品も販売されている。容量や出力など、基本的な機能はまったく同じだが、Dockコネクタが付属せず、またアップル社製品の対応ロゴがないことで、販売価格が700円安くなっている(直販価格で2,280円)。iPhone以外のスマホユーザーは、こちらを選んでいただきたい。






2011年 11月 22日   00:00