やじうまミニレビュー

ソリッドアライアンス「Fridgeezoo」

~冷蔵庫の開けっ放しを怒ってくれる子豚ちゃん
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ソリッドアライアンス「Fridgeezoo」

 「開けたら閉める!」

 両親に口をすっぱくして言われた言葉だ。ドアはもちろん、クッキーの缶や歯磨き粉のフタ、本来のだらしない性格が出て、ついつい開けっ放しにしてしまうことが多かった。大人になった今はさすがに改善されてきたが、それでもつい開けっ放しにしてしまうものがある。それが、冷蔵庫の扉だ――。

 この節電の折にこんなことをいうと、皆さまから怒られてしまうかもしれないが、言いわけさせてもらうと、我が家の冷蔵庫は両開きのいわゆる「フレンチドアタイプ」のもの。そのため、1つ1つの扉の大きさは、従来の半分、重さも半分。手元を見ずにいい加減に閉めると、きちんと最後まで扉が閉まっていないということが多い。

 そこで見つけたのが、今回紹介するソリッドアライアンスの「Fridgeezoo(フリッジズー)」だ。おもちゃっぽい外観に一見なんのための製品かわかりにくいが、これは、冷蔵庫の中に置いて、冷蔵庫の閉め忘れや長時間の開けっ放しを注意してくれるというもの。


メーカーソリッドアライアンス
製品名Fridgeezoo
購入場所直販サイト
販売価格1,980円


 本体は、手のひらサイズでとてもコンパクト。牛乳パックを模した形をしていて、そこにユニークな動物の顔が描かれている。今回は豚をモチーフにしたものを選んだが、それ以外にもペンギンや白くま、牛など8種類が用意されている。パッケージには、この動物たちは近年の急激な気候の変化や猛暑などにより、冷蔵庫に逃げてきたという旨の簡単なストーリーが記されている。
製品本体牛乳パックを模したデザイン手のひらに載るほどコンパクト
パッケージにはFridgeezooのストーリーが記されている今回選んだ豚以外にも様々な種類の動物が用意されている

 使い方はとても簡単。本体裏の絶縁シートを引き抜き、スイッチをONにしたら、あとは自宅の冷蔵庫の中に置くだけ。以降は、冷蔵庫を開け閉めする度に子豚ちゃんとご対面する。まずは冷蔵庫を開けると「おじゃましてます」との第一声、しばらく開けっ放しにしておくと、「おなか空いたな~」「早く閉めないと溶けちゃうよ~」などと次々に、喋り続ける。発せられるセリフは10種類ほどで、その都度違う。

本体裏の絶縁シートを引き抜き、スイッチを入れる冷蔵庫にセットしたところポケット部分に置くこともできる

 ユニークなのは、その声。なんだか甘えるような声色で、おもちゃだと分かっていながらも「わかったよ、早く閉めるから」と答えてしまうのだ。また、かわいらしい顔の表情も気に入っている。


冷蔵庫を開けると、喋り出す。さらに、開けたままにしていると、閉めるように呼びかけてくる
とぼけた顔をした「気の弱い乙女ブタ」

 改めて製品のホームページを確認したところ、どうやら動物たちにはそれぞれ、性格なども設定されているようだ。今回選んだブタの正確は「気の弱い乙女ブタ。実は出荷を恐れて逃げてきた。特技は木登り」とある。また、動物のキャラクターによって声も違うらしい。どんなキャラクターが良いか、事前に選んで購入するのも楽しいかもしれない。

 注意したいのは、子供がいるお宅には向かないかなということ。3歳と5歳の我が家の甥っ子たちの場合、確実に何回も冷蔵庫を開けたり閉めたりして、その声を聞こうとするだろう。節電どころの話ではなくなってしまう。ある程度分別がつくようになるまでは導入しない方が無難だ。

 自宅の冷蔵庫にも「ピピ」という電子音で、開けっ放しの注意を促す機能は付いているが、それよりもずっと分かりやすい。30秒ほど開けっ放しにしていると、その間に4~5回のセリフを言うので、まとめ買いをしてきて、冷蔵庫に物を詰める時などは、少々うるさく感じるときもあるが、その声と表情になんだか癒されている自分もいる。日常生活に色を添える楽しい節電グッズだ。





2011年 8月 26日   00:00