やじうまミニレビュー

ELEKIT「ミニソーラー風車 JS-G5003」

~太陽光発電を身近に感じるアクセサリ
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


ELEKIT「ミニソーラー風車 JS-G5003」

 イーケイジャパンでは、子供の理科教育に役立つような工作キットとして「ELEKIT(エレキット)」シリーズを展開している。子供が主なターゲットなので簡単に組み立てられる製品が多いが、大人向けの真空管アンプキットまで幅広い製品まで揃っている。

 今回は、その中から簡単に組み立てられて、ステーショナリーとしても使えるアクセサリを紹介しよう。「ミニソーラー風車 JS-G5003」という、ソーラーパネルで発電して風車を回すという製品だ。

 


メーカーイーケイジャパン
製品名ミニソーラー風車 JS-G5003
希望小売価格1,260円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,260円

 

 ミニソーラー風車のパッケージはブリスターパックで、部品は、台座、柱、本体、羽根の4つ。パチパチとはめ込んで行けば、すぐに完成するので、工具は必要ない。

パッケージ外観パッケージ裏面各部品の裏面
部品はこの4つだけ脚を台座に差し込み、ひねると固定される脚を立てた状態
本体を載せて、ねじると固定される羽根をモーターの軸に差し込んで完成だ

 本体の高さは15cmぐらいで、机の上に置いてあっても邪魔にならない大きさだ。白い本体は風力発電の風車をイメージしたデザインだという。パッケージによれば、デザインはドイツのINPRO SOLARという会社が担当しているようだ。ソーラーを使ったオモチャやアクセサリーを専門で製造販売しているようだ。

 さて、完成したら、すぐに動かしたいところだが、この製品のWebページには次のように書いてある。「室内で動作チェックをする場合、60W程度の白熱電球から10cmくらい離した位置で太陽電池に光を当てると動作チェックができます」。

 電球の代わりに、そこそこ明るいLEDライトで照らしてみたが、ときどきピクッとするだけで、すぐに止まってしまう。ちょっと乱暴だが、LEDライトを本体の上に載せてみると羽根が回った。それぐらいの明るさが必要だということだ。というわけで、このキットを室内で楽しめる場所は、日差しが差し込んでいる窓際かサンルームぐらいだろう。一般的なオフィスの照明ぐらいではまったく動かない。

組立後のテスト。LEDライトで照らしてもほとんど回らないLEDライトを直接載せてしまうと回り始めたちゃんと回すためには屋外に出す。日差しを浴びるとすぐに回り始める

 なお、Webページには「室内の蛍光灯の光や、日陰、うす曇りの日の光では太陽電池の発電量が少なく動作させることができません。晴れた日の強い太陽光を直接太陽電池に当ててください」とも書かれている。この注意書きは、製品本体にも書かれている方が良いと思う。

 屋外に持ち出してみた。直射日光が差しているととてもよく回る。ソーラーパネルに当てる光が強くなれば、風車は早く回り、弱くなるとゆっくりになる。太陽が雲に隠れてしまうと、風車は止まってしまう。なお、風車自体は、ごく小さいもので、風は動かない。回転して、発電していることを示すためのものだ。

 オマケの機能として、台座の隅に2つマグネットが内蔵されているので、机の上でクリップが散らばらないように止めて置くことができる。このマグネットを使って、鉄の板などに貼り付けることもできた。

台座の2つの角には磁石が仕込まれている台座に磁石が入っているので、鉄の部品などに止めることができる(写真ではわかりやすく見せるためにこのような形で設置している)台座にクリップを置くと、磁石で固定される

 あえて言えば、ソーラーパネルをもう少し大きくして、室内の蛍光灯でもゆっくりと回るようにしてほしい。風は送られてこなくても、ゆったりと回転する風車を見ていれば、ぬるい冷房の室内でものんびりとした気分になれるだろう。


6月の西日を浴びてぐるぐる回る

 

 太陽光で発電して、一生懸命に回っている風車を見ていると、ソーラーが身近なものとして感じられる。また、ソーラー発電がいかに太陽光の強さに左右される存在かということも学ぶことができる。なお、お子さんと一緒に作る時は、必ず晴天の日にしたい。作って、すぐにぐるぐる回るところを見ないと、このキットを作る喜びが半減してしまうからだ。

 震災以来、ソーラーや風力を始めとするクリーンエネルギーに対する関心が高まっているが、そういう新しい発電設備について、考えるきっかけとしても推薦できるアクセサリーだ。





2011年 6月 10日   00:00