やじうまミニレビュー

小林製薬「お風呂で5分ホットチャージ 温め浸透美容マスク」

~入浴タイムを美容に有効活用
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


小林製薬「お風呂で5分ホットチャージ 温め浸透美容マスク」

 厳しい寒さが続く中、お風呂に入るのが1番の楽しみだ。40℃以下のぬるめのお湯にゆっくり浸かっていると、身体が芯から暖まってぐっすりと眠ることができる。ただ、根っから貧乏症の私は、ただゆっくりお湯に浸かっているということができない。大抵の場合は、古本屋で買ってきた1冊50円の文庫本を持ち込んで、入浴かつ読書タイムを楽しんでいる。

 私に限らず、女性は「~しながら●●」というのが好きなようだ。事実、美容製品や、美容家電製品もそのようなキャッチフレーズを付けている製品は多い。そんな人にぴったりなのが今回、紹介する小林製薬の「お風呂で5分ホットチャージ 温め浸透美容マスク」(以下、お風呂で5分ホットチャージ)だ。浴槽のお湯でシートマスクを温め、それを入浴中に使うというこれまでなかった製品だ。

 


メーカー小林製薬
製品名お風呂で5分ホットチャージ 温め浸透美容マスク(3枚入り)
希望小売価格525円
購入場所ドラッグストア
購入価格437円


 シートマスクというのは、化粧水や美容液をたっぷり吸収したコットンシートのことを指す。一定時間顔につけたままにすることで、効果的に成分を吸収できるほか、肌に潤いを与えることで、肌の乾燥を防ぎ、シワを予防するという効果も期待できる。5分間ほど、顔につけたまま使うという用途のため、市販の製品のほとんどは顔の形をしていて、目や鼻、口の部分は穴が開いている。

 女性の間では、ごく一般的なこのシートマスクだが、このお風呂で5分ホットチャージの最大の特徴は、そのシートマスクを温めてから使うというところだ。温めて使うということで何がいいのかというと、入浴で暖まって広がった毛穴にそのまま浸透していくため、肌の奥の角質層まで成分が浸透するのだという。

 確かに、入浴後の肌にシートマスクを付けると、冷たくてキュッと毛穴が引き締まる感覚がある。入浴によって広がった毛穴をそのままにするという意味では、暖かいシートマスクは確かに有効なのかもしれない。主な美容成分はナノ化ヒアルロン酸となってる。

 本体パッケージは一般的なシートマスクとほとんど変わらない。使い方も特に難しいことはなく、お湯を張った浴槽にパッケージを入れて5分ほど待ち、パッケージが温まってきたら、シートを顔に張り付けるだけだ。シートは、浴槽に浸かった状態で使うことが推奨されている。これは、シートマスクを付けた状態で動き回るとシートがずれてしまうという理由のほか、リラックスしながら使うというところに意味があるようだ。

製品パッケージパッケージの説明書きには「開いた毛穴に美容液成分をたった5分でしっかり浸透保湿します」との説明書きが個別のパッケージも外側のデザインと一緒

 さて、いざ使う段になって、パッケージのユニークな工夫に気が付いた。パッケージ上部に「ひっかけ部」というのが設けられている。これを何に使うのかというのは、実際にパッケージを浴槽に入れてみるとすぐにわかる。パッケージは真空という訳ではないので、お湯に浮いてしまい、うまく温まらないのだ。ひっかけ部は、お湯に浮くのを防ぐために、浴槽の水栓にパッケージを引っかけておくために使うもの。浴槽で温めて使うお風呂で5分ホットチャージならではの仕様といえるだろう。

パッケージ上部には穴が空いた「ひっかけ部」が設けられている裏側には使い方が記されている
そのまま浴槽に入れるとパッケージが浮いてしまうひっかけ部を水栓に引っかけた状態にする

 お風呂の底に沈めて5分ほど、パッケージ全体が温まったところで、さっそく使ってみよう。シートマスク自体はこれまで何十枚と使ったことがあるけれど、温めたシートマスクを使うのは今回が初めて。使ってみると今までにない感触で、冷たいシートマスクとは違う気持ちよさがある。自分の体温と同じくらいに温まっているので、刺激が少なく、すっとなじむような感覚なのだ。

 マスク自体は、一般的なシートマスクに比べて厚手で、しっかりした造り。浴室は湿気が多いこともあって、うっかり下を向くと顔から落ちてしまう。やはり、浴槽に浸かった状態でゆっくり使うのが良さそうだ。なお、シートマスクを使うタイミングだが、顔も身体も洗って、顔も洗った後に使うのが正解。シートマスクに含まれている美容液成分を流すことなく、そのままの状態でお風呂から上がる。

5分ほど経って温まったら、パッケージの封を開ける使っているところ。やや厚手でしっかりとした造りになっている。顔から落ちやすいので、写真のように上を向いた状態で使うのがおすすめ

 いつもならお風呂から上がったらすぐに化粧水を使うが、お風呂で5分ホットチャージを使った時はその必要はない。すでに肌にたっぷりの美容成分が浸透しているからだ。ただし、保湿成分は含まれていないので、美容成分が肌になじんだ後に、乳液やクリームを塗るのを忘れないようにしよう。

 シートマスクはもともと、効果が出やすい美容グッズなので、今回の製品に限らず、使った次の日は肌の調子が良い。定期的に使うことで、一定の効果が期待できそうだ。

 何より評価したいのは、お風呂で使うというその発想。温めて使うというお風呂ならではの使い方も新しい。美容グッズを使えばいいというのは分かっているが、いくら手軽と言われてもそのための時間を作るとなると、ハードルが上がる。お風呂で5分ホットチャージは、いつもの「お風呂時間」に導入できるので、そのための時間を作る必要がないところが魅力。寒さと乾燥が厳しい季節に便利な美容製品だ。



2011年 1月 31日   00:00