やじうまミニレビュー

フカダック「ミニエコヒーター FH-120」

~世界最小クラスの卓上ヒーター
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


フカダック「ミニエコヒーター FH-120」

 朝晩の冷え込みを感じるようになってきた。エアコンの暖房を使うと頭がぼんやりしてしまうので、普段は使わない主義なのだが、パソコンのキーボードを打つ時に手がかじかむという問題があった。これまでは湯たんぽで手を温めてから作業を開始していたのだが、なんぞいいものはないかと探してみたところ、世界最小クラスを謳うフカダックの「ミニエコヒーター」を見つけた。


メーカーフカダック
製品名ミニエコヒーター FH-120
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格4,500円

 世界最小クラスというだけあって本当に小さい。背丈だけでいえば、iPhoneとほとんど同じである。具体的なサイズは約89mm×110mm×125mm(幅×奥行×高さ)と、手のひらサイズというキャッチコピーが似合う。カラーリングには、フロント部がピュアホワイト、側面がシルバーのFH-120とレッドとシルバーのFH-120Rの2種類が用意されている。

本体サイズは約89mm×110mm×125mm(幅×奥行×高さ)と、とても小さい送風角度は上下に調節可能だ背面の吸気口にはファンガードがある

 ヒーター方式は、遠赤外線効果のあるハニカムセラミックヒーターを採用しており、カタログスペックによると、吹出口中央部で約80℃の温風を実現しているという。吹出口の直径は約65mmで、吹出口はわずかだが上下させることができ、直撃風が嫌だという場合に活躍してくれる。

 温風モード時の消費電力は200W、送風モード時の消費電力は2.6Wだ。なおケーブル長は約1.8mと十分な長さがあり、コンセントから卓上まで余裕を持って配線できる。

 操作は本体上部のスイッチを「送風」「温風」のいずれかに入れるだけである。ヒーター部の上下にはLEDが内蔵されており、送風時は下のLEDが点灯し、温風時は上下のLEDが光るため、現在の設定状態の確認が楽だし、強烈な光ではなく淡く光っているだけなので、作業中に視界の片隅に入って邪魔なんていうことはない。

 また本機には転倒電源OFF機能を搭載している。底面にスイッチがあり、それが押されていないと通電しないというシンプルな仕組みだ。そのほか安全対策としては異常加熱防止機能も備えている。

スイッチは「OFF」「送風」「温風」の切り替え式底面にあるスイッチが押されていないと、通電しない仕組みなので、倒れても動作し続けることはない

 この製品で一番気になるのが「小さいのは素晴らしいが、実際に使えるのか?」という点。

 結論から言えば、十分に使えるレベルだった。吹出口が直径約65mmと小さいため、本体から60cm直線上が有効距離といったところ。温風は横には広がらないため、ちょうど風が手に当たるように設置するといい感じになる。手のひらを下に向けた状態で風を感じる距離は、本体から約45cmくらいまでとなる。温風が気になる場合は60cmほど離して設置するのが良いだろう。

 ちなみに温風の温度は、吹出口から距離45cmのところで31℃(室温18℃)、距離5cmで約65℃、距離60cmで約25℃だった。卓上だけでなく、オフィスデスクの足下に置いても暖めてくれるパワーである。

設置状況はこんな感じ。まったく場所を取らないところがステキ過ぎ45cmほど離れたところでの温度は31℃だった

 気になったのが動作音だ。ファンの直径が小さくかつ高速回転しているため、意外と気になる。常に何らかの音がしているオフィスでの使用ならば気にならないレベルだが、自室で使う場合だと、音楽の音を邪魔する程度には気になる。

 本格的な寒さ対策としては物足りないが、今の時期のちょっとした手足の冷えには充分有効な製品。ケーブルも長く、設置場所に困ることもないコンパクトサイズと使い勝手もいい。冬場の作業にどうぞ! と笑顔で差し出したくなるアイテムだ。




2009年 10月 27日   00:00