コヤマタカヒロの男の料理道具!



少人数分のおかずを手軽に作れる電気圧力鍋「クックマイスター」

クックマイスター SPC-101

 昨今注目を集めている電気圧力鍋。ガスコンロを使わないので、火の元に張り付く必要がないほか、マイコン制御で自動的に加圧と減圧をし温度を調整してくれる。このため、食材をセットして、スイッチを入れたら、減圧が終わるまで別の家事に集中することができる。

 手頃な電気圧力鍋を探していたなかで、出会ったのがシロカの「クックマイスター SPC-101」だ。調理容量1.3Lと小さめではあるが、夫婦二人分のメインディッシュや、子供たちのカレーぐらいなら全く問題なしだと考え、実際に使ってみることにした。

メーカー名 siroca(シロカ)
製品名 クックマイスター SPC-101
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 13,617円

想像よりも小さいがこの小ささが便利!

 まずは外観と付属品などからチェックしていこう。ボディサイズは219×233×高さ262mm(幅×奥行き×高さ)。一般的な5.5合炊きの炊飯器より一回り小さいサイズだ。

 さらに内なべは最大容量2Lだが、調理できる容量としては1.3L。カレーなら、大人2〜3人分といったところだろうか。最大使用圧力は60kPa(約1.6気圧)。作動圧力が調整できるタイプの圧力鍋における、低圧設定とほぼ同等だ。

フタをあけたところ。ウチ鍋は3合炊きの炊飯器の内釜に近いサイズ
蒸し調理ができる蒸し台としゃもじ、計量カップが付属する

 使い方は非常にシンプル。背面にあるロックピンを引きながらフタを回すことで、フタを開けることができる。また、フタには、圧力切替弁と赤い圧力表示ピンを配置。切替弁が「密封」になっている場合は蒸気が外に漏れず、圧力がかけられる状態となっている。

 実際に圧力調理を利用すると、圧力表示ピンが高い位置になり、フタが開かない仕組み。このとき、圧力切替弁を「排気」にすると、強制的に蒸気を噴き出して、急速減圧ができる。ただし、高温の蒸気が噴き出すため、圧力調理中はもちろん、加圧直後は切り替えなようにしたい。

 なお、「クックマイスター SPC-101」では加圧調理だけでなく、沸騰しない温度でゆっくりと具材に火を通す、スロークックモードも用意。1時間から最大24時間まで設定でき、ゆっくりと火を通すことができる。

フタ上部にある圧力切替弁と圧力表示ピン。弁の位置を間違えていると圧力がかからない
本体背面のロックピン。このピンでフタを固定している

圧力調理だからこそ、お肉が柔らかくなる!

しっかり煮込んだポークカレー

 では早速、いくつかのメニューを作ってみよう。まずは圧力と言えば肉料理だ。まずは付属のレシピブックの1番に掲載されているポークカレー。まずは、角切りにした豚肉と、野菜類を入れて、アルミホイルで落としぶたをして煮込む。メニューボタンを数回押して、「肉類」にセットして、スタートボタンを押す。

カットした具材を用意。野菜は切る必要があるが、豚肉などはカット済みのモノを選べば手間はさらに省ける
鍋に水300mlと具材を投入。内なべの調理MAXラインを超えないようにしたい
フタをセットして「肉類」モードにしてスイッチをいれる。加圧が始まるとこの数値が減り始める

 レシピブックには「加圧時間15分」と記載されているが、これはそのまま、加圧のみの時間となる。実際には、圧力がかかるまでの加熱時間と、その後の減圧時間が必要。実際にスイッチを入れてから、完全に圧力表示ピンが下がっているのを確認したのは、30分以上が経過していた。この時間は調理する量や気温などの影響を受けるが、レシピブック記載の加圧時間の倍ぐらいの調理時間がかかると思っておくといいだろう。

 減圧が終わったら、カレールーを投入。ふたを閉めずにスタートボタンを押して、再び加熱。とろみが付いたら終了だ。最初の野菜をカットする行程と最後にルーを入れる行程以外は、手離れするため、調理中も気が楽だった。その間、子供の相手をしたり、洗い物をしたり、ちょっとした雑用にキッチンを離れられるのが快適だった。

 できあがったカレーは、ジャガイモがぎりぎりつぶれない状態をキープ。具材を味わいながらも、非常に柔らかく仕上がっていた。

圧力表示ピンが上がっているのがわかる。この間はフタを開けられない
減圧が終わったらロックピンを挽きながらフタを回して外す
カレールーを投入してとろみが付くまで再び温める
カレーライス完成。豚肉も非常に柔らかく仕上がった
ポトフはシンプルに時短調理

 続いてポトフを作ってみた。カレーの食材とほぼ同じだが、豚肉の代わりにソーセージを投入。顆粒のコンソメも入れている。これはカレー以上にシンプルで、できあがったら、塩こしょうで味を調整するだけだった。

 加圧時間は8分なので、全行程を足しても20分以下で完成する。短時間でメインディッシュにもなる1品が作れた。

タマネギ、ニンジン、ジャガイモをカット。ソーセージもしくは塊ベーコンがあるといい
内なべに具材を投入。「野菜類」にセットして加圧をスタートする
完成したポトフ。ジャガイモは気をつけないと崩れてしまいそうなぐらいに柔らかい
器に盛ったところ。スープ代わりのサイドメニューとしてこの冬楽しめそうだ
備蓄肉にもできるポークソテー

 再び肉料理に戻ってみよう。作るのはポーソテーだ。豚ロース塊300gを400mlの水、酒、塩こしょうとともに鍋に投入して、再び「肉類」モードで圧力調理する。

 すると、しっかりと圧力が入ったゆで豚ができあがり。あとは食べる前にフライパンで軽く表面に焦げ目をつけ、好きなソースをかけるだけ。

 茹でてスライスした状態で冷凍庫で保存しておけば、電子レンジで温めるだけで食べられる備蓄肉として活用できそうだ。

肩ロースの塊を内なべに投入。味付けはしないので全部浸かっていなくても問題なしだ
加圧により柔らかくなったゆで豚の完成。なお、このゆで汁も出汁として使える
ゆで豚をカット。中がほんのりレアなのがたまらない
フライパンであぶって軽く表面に焼き色をつけたら完成。好きなソースを用意して食べたい
豚の角煮はウーロン茶でさっぱり

 豚の角煮は圧力鍋の得意メニューのひとつ。「肉類」モードでしっかり加圧して作ったが、クックマイスターでは、スロークッカーモードで作ることも可能。その場合「S04」で約4時間ゆっくりと煮込む。

 角煮は脂っこさが気になるが、ウーロン茶を使って煮込むことで、よりさっぱりとした味に仕上がった。

脂っこさが気になる豚バラの角煮。ウーロン茶で煮ることで脂っぽさを軽減できる
「肉類」モードでしっかり加圧して作った角煮。スロークッカーモードでも作れる
標準の15分加圧では食感がまだ強めだったので、より柔らかく仕上げたい場合は加圧時間を延ばすといい
トロトロで味が染みこんだすじ肉

 すじ肉は一度圧力をかけて下ゆでし、さらに、その他の具材をプラスして、2度目の圧力調理を行なうことで、柔らかく、しっかりと味の染みた牛すじ煮込みができる。

 なお、「肉類」モードでは、プリセットで15分の加圧時間が設定されているが、各モードを選んだあと、加圧時間の増減もできる。慣れてくれば、すじ肉の状態にあわせて、加圧時間を調整することもできるだろう。

まずはすじ肉をたっぷりの水に入れて、12分ほど加圧して、柔らかくする
次に大根やニンジンなどと一緒に投入。味噌なども入れて、再び20分加圧する
すじ肉はとろとろに、そして野菜にもしっかりと濃厚な味噌の味が染みていた

サンマの生姜煮は骨まで食べられる柔らかさに

 クックマイスターの魅力は肉料理だけではない。そこで、魚料理に挑戦することにした。買ってきたのは旬のサンマ。これを生姜と出汁で煮る。シンプルな料理だが、圧力をかけて煮ることで、骨まで食べられる柔らかさになるのだ。

 サンマは頭と内蔵を処理して、3等分して内なべに入れるだけで、非常に美味しくできた。

新鮮なサンマを用意。あたまや内臓が処理されたサンマを選ぶとさらに簡単
内なべにカットしたサンマと生姜、調味料を投入。マニュアルモードで20分圧力をかける
しっかりと味が染みた生姜煮の完成
生姜のぴりっとした刺激と濃厚な味付け、そしてサンマの味わいは旬ならでは。是非食べて欲しい逸品だ
炊き込みご飯づくりにも便利

 クックマイスターで便利だったのが、炊き込みご飯だ。筆者の家族は炊き込みご飯が好きなのだが、子供の幼稚園に毎日お弁当を作る必要があるため、常設の炊飯器で炊き込みご飯を作るのが難しい。そこで、炊飯器では普通に白米を炊いておき、炊き込みご飯はクックマイスターで楽しむのがいい。

 洗ったもち米と具材を内なべにセットしたらあとは「おこわ」モードを選ぶだけ。今回は栗とキノコのおこわを作ったが、まったく手間はかからなかった。一度に2合分のおこわが炊けるので、2〜3人で食べるには十分な量だといえる。

 このほか、白米や玄米も専用モードを用意しており、ワンタッチで炊くことができる。

白米を炊いたところ。圧力をかけて炊いているだけあり、かに穴も開いていて、もちもちした食感に炊けた。日常的な炊飯器代わりとしても使えそうだ
続いておこわを炊く。まずはもち米を洗ってしっかり30分ほど水を抜く
具材ともち米を内なべに投入。「おこわ」メニューで加圧する
栗とキノコのおこわが来上がった。底面にはわずかにお焦げもあり、香りも非常に豊かだ
完成したおこわを、同じく「クックマイスター  SPC-101」で作ったブリ大根とともに

小容量だからこそ手軽に使える

 1カ月ほどの間に、さまざまなメニューをクックマイスターで作ってみた。そこで感じたのが、小容量ならではの使い勝手の良さだ。大人4人分のメインディッシュをこれで作るのは難しいが、2〜3人分なら全く問題なく作れる。また、ポトフやサンマの生姜煮など、サイドメニューをほぼ全自動で作ることができる。これらを煮込んでいる間に、別のメニューをレンジやガスコンロで作るといったこともできる。

 加熱、減圧など、加圧前後の時間を含めると、大幅な時短になるわけではないが、それでも食材が柔らかくなる、味がしっかりと染みるという部分は大きな魅力。これからの季節なら、おせちにかかせない黒豆なども短時間で煮ることができる。

 少人数世帯ではメインのおかずを作る調理器具として、大人数世帯ではプラス1品を効率よく作るための調理器具として、どちらも活躍できそうだ。


コヤマタカヒロ

1973年生まれ。大学生の頃にライターデビューをして現在17年目。パソコンからAV機器、デジタルガジェット、白物家電などの電気が流れる製品と、その関連サービスを中心に執筆活動を展開する雑食系のデジタルライター。一般商品者目線で、最新テクノロジーを伝え、完成品はできる限り自分で試して記事にすることを信条にしている。