家電製品ミニレビュー
こぼしたジュースもグングン吸い込む! 乾湿両用の車用掃除機がアウトドアに便利
by 藤山 哲人(2016/4/28 07:00)
GWが始まる今! 小さい子どもがいるファミリーにぜひ用意していただきたいのが、自動車用の掃除機。中でもオススメが、オレンジとグレーの電動工具でおなじみブラック・アンド・デッカーの「乾/湿両用ダストバスターオート WD1210AV」だ。
メーカー名 | ブラック・アンド・デッカー |
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製品名 | 「乾/湿両用ダストバスターオート WD1210AV |
実売価格 | 5,103円(Amazon価格) |
壁コンセントではなく車のシガーソケットから電源を取る車用の掃除機。しかもコイツは、シートやフロアマットにこぼしたジュースなどの水分も吸引できるツワモノだ。
車専用掃除機は、小学生以下の小さい子どもがいるファミリーや、キャンパーなどアウトドア派に、車の常備アイテムとしてぜひオススメしたい。なぜなら、お菓子やサービスエリアで買ったスナックの食べかすで、車内はかなりは汚れているからだ。
ウチの奥さんなど、子ども以上にサービスエリアやドライブインのスナックマニアなので、立ち寄るたびにご当地名物の珍しい(=変テコな)スナックを買ってきて、助手席でモグモグ(笑)。
でも車は自宅じゃないので、そんなに掃除することもなく、ヘタをすればフロアマットを掃除したのは何年前? なんてこともザラにある。気が向いて、バッテリー式のスティック掃除機でマットを掃除してみれど、あまりの汚れでスグにバッテリー切れ。充電するまで数時間かかるので、作業を中断せざるを得ず、せっかく出たやる気が削がれちゃうのがいつものパターンだ。
しかし本機のように車のシガープラグから電源を取るタイプなら、バッテリー切れを心配することはない。とくにアウトドア派の人は、海や山や川など、水やぬかるみに入った靴で車に乗り込むので、フロアマットが乾くまで、普通の掃除機はかけられない。一方本機は、濡れてしまったフロアマットはもちろん、濡れたシートから乾いたトランクまで一気に掃除できちゃう。ここが他の掃除機がマネできないところだ。
車の掃除に最適なノズルで隅々までキレイに!
使い方は2ステップ。プラグを車のシガーソケット(12V車)に差し込んで、本体のスイッチを入れるだけだ。
吸引力は100V式の掃除機よりは弱いが、バッテリー式(スティック式)より強いという感じ。フロアマットの汚れは、重い小石類と砂や泥、軽い小枝やホコリが中心。2mmぐらいの小石だと100V式の掃除機でもなかなか吸引できないので、まずはフロアマットを外して軽く叩いてから掃除するといいだろう。
大方のゴミを払い落としたあと、マットとノズルを密着させると、砂や泥の類をザーっと吸い込み始めた。
ゴミ捨ては、カップに溜まったゴミと、フィルターについたホコリを捨てるだけ。サイクロンのようにポンと捨てる手軽さはないが、それほど面倒でもない。
本機を使っていて一番便利に感じるのは、吸引力と軽さのバランスだ。重さはスティック掃除機の半分以下で、吸引力は一般的なバッテリー式掃除機以上。車の掃除専用にデザインされているので、先端ノズルも最適なものが付属していて、よりラクに掃除できちゃうのだ。
フロアマットにこぼしたジュースもグングン吸い込む!
さて、いよいよメインイベントのこぼしたジュースの吸引だ。ここではフロアマットに景気よく、500ccほどブチ撒けてみた。掃除機本体にゴム製の先端ノズルを取り付け、スイッチON! あっという間に、ダストカップいっぱいに水を吸い込んだ。
一度に吸い込めるのは250ccほど。それ以上だと本体内に吸い込んでしまうので、大量にブチ撒けたときは、吸っては捨ててを何回か繰り返す。
驚くべき! というか、これ超便利じゃん! というのが、次の写真だ。ノズルを密着させて吸い込むと、濡れたフロアマットがどんどん乾く! 自分で洗車する人はご存知のとおり、フロアマットは水洗いしても、雑巾のように搾れない。だから乾かすのに丸1日以上かかる(または洗車場に行って専用の脱水機で搾る)。
でもこの掃除機を使えば、大半の水を吸い取れるので短時間で乾かせてしまう。まさにフロアマット洗いのレボリューション!(笑い)。しかもマットのドロ汚れが水に溶け出すので、吸い込んだ水は真っ黒。そのぶんマットがキレイになったということだ。洗車好きには、垂涎のアイテムになるだろう。
吸い込みが悪くなったら、スポンジフィルターを軽く水洗いしてギュッと搾り再装着すればいい。スティック掃除機には絶対マネできない芸当なので、ぜひ車に備えることをおススメする。
キャンプやスキーのアウトドア派にも絶対オススメ
特にオススメしたいのが、アウトドア派の皆さん! コードがかなり長くおよそ5mあるので、ワゴン車(ハイエースクラスでも大丈夫)の運転席から3列目の後ろまでなんて余裕でOK。キャンプでテント内に雨が入っちゃったときなど、車からコードを引っ張ってくれば、雨漏りしても大丈夫だ(きちんとメンテしないとテントの底から水分が染み出してくる)。
さらにテントを設営・撤去する前に、その場で掃除機をかけちゃえば、家に帰って掃除する必要もない。夏の海水浴や川遊びにも使える上、冬はスキーでも大活躍。スキーを楽しんだ後って、車ベチャベチャになるんだよねー。車ごと乾燥室に入れたいぐらい(笑)。軽からワゴンまで、普段の車の掃除にはもちろん、アウトドア派の方にもオススメの乾湿対応掃除機だ。