家電製品ミニレビュー
5秒でセット、5分で足もとポカポカ! マットいらずの「ふとん暖め乾燥機」
by 石井 和美(2015/11/24 07:00)
昨年あたりからマット無しふとん乾燥機が続々と発売されている。マットを出したり、たたんでしまったりする必要がないことから、手軽に使えることで人気となっている。
今回ご紹介するのは、パナソニックの「ふとん暖め乾燥機 FD-F06X1」だ。ふとん乾燥機ではなく、ふとん"暖め"乾燥機というところがポイント。しっかり乾燥させるだけでなく「寝る前にちょっとふとんを暖めておきたい」というニーズに応えたユニークな製品だ。
メーカー名 | パナソニック |
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製品名 | ふとん暖め乾燥機 FD-F06X1 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 18,938円 |
ハンドルを取ってふとんに入れるだけ
「冬」と「夏」の2種類のモードが用意されており、それぞれのボタンを押すたびにタイマー設定時間が切り替わる。「夏」は温風運転後に送風運転を行ない、ふとんの熱気を取り除く。ふとん暖めは5分~40分、ふとん乾燥が60分~120分となっている。本体サイズは398mm×幅330mm×奥行き140mmで重さは3.3kg。消費電力は445W(50Hz)/460W(60Hz)。
ノズルとホースが一体化しており、上面のノズルハンドルを上に持ち上げるとノズルがはずれる。そのまま掛けふとんと敷きふとんの間に差し込むだけなので、マットを出し入れする必要もなく、アタッチメントを装着する手間もないのですぐに始めることができて嬉しい。
ノズルはふとん全体に温風を届ける「すぐぽかノズル」を採用。ノズルは高さがあるので、布団を持ち上げながら、先端とサイドに吹き出し口から下向きに温風を出して乾燥を行なう。ふとんの上には熱が逃げないように毛布をかけておく。
ノズルを入れた側の布団の隅は54.1℃という高い温度で、しっかり温風が届いていることがわかる。対角線上の隅は40℃を切ってしまったが、ふとん全体がふんわりと暖まっていた。
ダニ対策をする場合は、布団を半分に分け「ダニモード(90分)」をそれぞれ1回ずつ、合計180分運転するとあったが、ふだんの乾燥なら1回でも充分だろう。ダニモードを使用する際は、ダニの死骸などのアレル物質を除去するため、最後に掃除機をかけておく。
ナノイーによる脱臭機能は、ON/OFFの選択ができる。枕を掛けふとんと敷きふとんの間に入れてナノイーをONにしながら乾燥させたところ、旦那が使っていた枕の加齢臭も薄まっていた。
寝る前に5分運転しておけば足もとポカポカ!
他社製のふとん乾燥機は"ふとん乾燥機"だが、FD-F06X1は"ふとん暖め乾燥機"だ。これは乾燥だけでなく、ふとんを暖めるときにも使いやすいように工夫されているから。
「足もと」という5分間の短い温風設定がある。手軽にノズルを差し込める特性を生かして、寝る前に足元だけサッとあたためられる。マットがなく、ノズルを出してふとんに入れるだけなので、湯たんぽなどを準備するより簡単にできた。
寝る前に足もとモード(5分)を運転して暖めておくと、とても寝付きがよくなった。気軽に使えるので、特に冷え性の方で、「ふとんを暖めるときにも使いたい」という方にぴったりだ。
子どもの上履き乾燥もおまかせ
ハンカチや靴下、靴の乾燥にも使える。衣類やくつに風が当たるようにルーバーを調節する。あとは「冬」ボタンを押し、タイマー時間を選ぶ。
子どもが上履きを洗うのを忘れてしまい、慌てて夜に洗ったのだが、寒い日でも1時間ほどできちんと乾いていた。風はそれほど強くないが、壁に立てかけるようにして風が当たるようにすると、予想外に早く乾いた。天気が悪いときは子どもたちの靴の乾燥に頭を悩ませるのだが、重宝している。
とにかく簡単! 毎日使い続けることができるふとん乾燥機
フィルターは左右に大と小があるので、こちらは1ヵ月に1度、汚れを掃除機で吸い取る。どちらも小さいので短時間で終わった。
気になったのは、布団と平行に置けないので、奥行き分の場所をとること。ノズルはサイドからだけではなく、前面か後面からも出るようになれば、狭い場所でも使いやすくなる。次のモデルでの改良を期待したい。
とにかく簡単で手軽に使えるので、ふとん乾燥機兼湯たんぽ代わりとして大変おすすめだ。マットタイプのふとん乾燥機を使うと全体をあたためなければならないので面倒だが、足元だけをサッとあたためられる。5分間の足もとモードを使うときも、5秒でセットできる同製品なら、毎日使い続けることができそうだ。