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家電製品ミニレビュー

ユーイング「コクック プチグリル鍋 UG-900A-G」

〜1人でもアツアツの鍋が味わえる“おひとりさま用”グリル鍋
by 石井 和美
ユーイング「コクック プチグリル鍋 UG-900A-G」

 単身者が増えているからか、1人で気軽に食べられる電気鍋が人気となっているようで、家電量販店の店頭では、さまざまなメーカーのコンパクトなグリル鍋を見かける。今回は、その中から少人数用のグリル鍋、ユーイングの「コクック プチグリル鍋 UG-900A-G(以下、コクック)」を紹介したい。

 


メーカー ユーイング
製品名 コクック プチグリル鍋 UG-900A-G
希望小売価格 14,700円
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 8,900円

 

 コクックは、1人〜2人用にちょうどいいコンパクトサイズのグリル鍋だ。本体サイズは283×208×228mm(幅×奥行き×高さ)で、本体には深なべ、浅なべ、蒸しプレート、フタ、レシピブックが付属する。カラーはレッド、グリーン、オレンジの3色が用意されており、今回はグリーンを使用した。

 消費電力は約900W。コードの長さは1.8mと長めなので嬉しい。

 コンパクトでかわいらしいグリル鍋だが、付属の深なべと浅なべ、そして蒸しプレートを組み合わせれば、「焼く/蒸す/煮る/炊く」の4種類の調理ができる本格派だ。

 鍋はアルミダイキャスト製の厚鍋で、内側はフッ素加工となっている。温度は160度〜230度までつまみで調整でき、「保温モード」も備えている。

すべて重ねて収納できる 浅なべと深なべが付属 蒸しプレート
深なべに蒸しプレートをいれたところ 本体上の面が熱くなる
フタは大きな窓付き レシピブック付き。むずかしいレシピはないので料理が苦手でもOK

火力が強く、調理時間が短い

 まずは、「関東風すき焼き」で「煮る」料理を作ってみることにした。まず浅なべをセットし、温度調節つまみを230℃にして、牛脂をこすりつけるように塗る。そこに割下200mlをいれ、煮立たせる。

 割下は、数分で沸騰した。火力は思いのほか強いので、フタを開けているとすぐに水分が蒸発してしまうから、フタはしておいた方がよさそうだ。具材をいれたら、温度調節つまみを160℃に下げる。

 鍋が小さく、材料が少量なため、火が通りやすく、調理時間は予想以上に短かった。市販の割下を使えば、料理が苦手な方でも手軽に作ることができるだろう。体も暖まり、とてもおいしいので寒い冬にはぴったりだ。

一人用のすき焼き具材を準備 火力が強く、あっという間に沸騰する! 

深なべでは、キャベツ1玉まるごと調理できる

 続いて蒸し料理だ。コンパクトな鍋とはいえ、コクックの深なべはキャベツが丸ごと入って調理できる。レシピにあった「キャベツのまるごと蒸し煮」を作ってみた。帆立の水煮は手元になかったので、ツナで代用。干し椎茸と戻し汁をいれ、酒と鶏ガラスープをいれるだけの簡単な料理だ。

 160℃に下げてから、40分ほどじっくり煮込む。フタは大きな窓が付いているので、中の様子がよくわかる。

 フタの取っ手は、ストッパーとなって自立する。このとき、フタにびっしり付いた水滴が下に流れるのだが、フタの溝に溜まるようになっているのでテーブルにたれることがない。いつも鍋料理などをするとフタの扱いに困るのだが、スッと立てることができて水滴もこぼれないので、とても使いやすい。

 甘みが増したやわらかいキャベツは絶品。野菜不足でも、一度にたくさん食べられるのも嬉しい。家族4人で食べても十分な分量だ。

キャベツを丸ごと1個入れられる 窓から中の様子を見られる 40分ほど待つ
干し椎茸の煮汁がしみ込んでいる 甘くなったキャベツがおいしい!いくらでも食べられそう 自立するフタが便利! 立ててもフタから水滴がこぼれることはない

 「カマンベールチーズフォンデュ」にも挑戦した。市販のカマンベールチーズを鍋のまん中に置いて、その周りに野菜を並べて、蒸す。チーズフォンデュと温野菜が一度にできてしまうので楽だ。冷蔵庫に余っている野菜とチーズがあれば、切って乗せるだけなのでとても簡単。子供が喜び、見た目も楽しい。

 ワインのおつまみにも合いそうなので、ホームパーティにもおすすめだ。

市販のカマンベールチーズ とろりとしたカマンベールチーズに野菜やソーセージをつけて食べる
 

本格的なプリンも作れる

 プリンも作ってみた。卵と砂糖と牛乳だけのシンプルなプリンだ。深なべに蒸しプレートをセットしておく。レシピ通り、温度調節つまみを230度にして沸騰させた後にフタをして3分ほど蒸し、電源を切って余熱で10分ほど火を通した。

 結果、火力が強すぎて大失敗! 表面がモクモクと盛り上がってしまい、中は「す」だらけ。レシピでは3個のプリンをココットで作っていたが、熱伝導率のよいアルミ製のプリン型で4個に分けて作ってしまったのが原因だろう。温度が高すぎたようだ。

プリン型に入れたプリンをそっと置く 火力が強く、水滴がいっぱい。グツグツと強火だったので心配だったが、やはり不安は的中 表面がボコボコに!失敗してしまった

 再度作り直し、沸騰させた後に160度に温度を下げ、5分ほど加熱した後に電源を切ってそのまま10分ほど置いたところ、見事大成功。なめらかなプリンができた。無添加の素朴なプリンは子供にも大好評だ。

二度目は大成功 中はとてもなめらか

 蒸し器の代わりとしても使える。電子レンジで加熱すると今ひとつおいしくない肉まんも、蒸すことでふっくら。すぐに沸騰するので、あとは5分ほど加熱すればフワフワの肉まんになる。スーパーなどによく売っている一般的な肉まんだが、蒸すことでおいしさがアップした。

市販の肉まんは、レンジで加熱するより蒸したほうがおいしい 蒸し器がなくても、コクックがあれば簡単に蒸すことができる

フライパン代わりに「焼き」調理も!炒め物も作れる 

 浅なべはフライパンのように「焼く」調理もできるので、炒め物にも向いている。忙しい朝にピッタリなワンプレート朝ごはんも作れる。

 フレンチトースト、目玉焼き、ソーセージ、野菜を一度に焼いて、フタをして蒸らせばあっという間にバランスの良い朝食となる。フタがしっかり閉まるので、目玉焼きなども短時間で焼き上がる。単身者の方は便利に使えそうだ。

一度に3品作ることが可能。フタがあるのは何かと便利だ そのままお皿にスライドすれば、立派な朝食のできあがり! 

家族と食事の時間がバラバラでも、アツアツの鍋を味わえる

 鍋といえば、これまで大勢で囲んでワイワイ食べるもの、というイメージだったが、“1人鍋”を実際にやってみたところ、意外にも気楽で楽しかった。

 鍋奉行に邪魔されず、自分のペースで食べられて、具材の取り合いもない。我が家ではいつも子供に取り分けて忙しいので、鍋をゆっくり味わったのは久しぶりだ。使い始める前は「一人鍋なんて寂しすぎる」と避けていたのだが、単に思い込みだったようだ。

 また、我が家のような4人家族では、それほどコクックを使うシーンはなさそう……と思っていたが、意外と重宝している。我が家は夫の働く時間が不規則なので、家族全員が揃って食べられないことがしばしばある。そんなときは、先に鍋の具材を取り分けておき、夜中に帰ってきた夫は、コクックに材料をいれるだけで、出来たてアツアツの鍋を食べることができるのだ。

 鍋料理は、材料を切るだけで手間がかからず、栄養満点なので、働く主婦にとってもありがたい料理だ。塾通いの子供、夜遅く帰ってくる父親など、一緒に住んでいても、家族の生活時間がバラバラ…という家庭も多い。コクックがあれば1人でも簡単に鍋料理や蒸し料理ができるので、我が家でも助かっている。

 単身者はさらに便利に使えるだろう。コクックがあれば、野菜たっぷりの鍋料理や蒸し料理が簡単にできる。これ1台あれば大抵の料理が調理できるので、余分な調理器具を揃える必要もなく、台所もスッキリするだろう。鍋の内側はフッ素加工が施されているので、汚れもサッと落ちて後片付けも簡単だ。

 浅なべ、深なべ、蒸しプレートもついて、料理のレパートリーも広がるコクックは、予想外に色々使えた。結婚祝いや新居祝いなどのプレゼントとしてもおすすめしたい。






2011年11月22日 00:00