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家電製品ミニレビュー

山善「ミニ・ホットプレート HGW-M500」

〜お1人様サイズのホットプレートでたこ焼き、ベビーカステラデビュー
by すずまり

たこ焼きからお菓子作りまで可能な、コンパクトなホットプレート

ミニ・ホットプレート HGW-M500

 実はたこ焼きもお好み焼きも、自分で作ったことがなかった。面倒くさそうだし、お店に入ったほうが圧倒的においしそうではないか。しかしよくよく聞いてみると、意外とみなさんご家庭で作っていらっしゃると判明。

 「これは家電製品のレビューをさせていただく身として、無視できない事態だ……でもたこ焼き器ないぞ?」と思っていたら、山善のコンパクトな「ホットプレート HGW-M500」(以下、HGW-M500)を教えていただいた。


メーカー 山善
製品名 ミニ・ホットプレート HGW-M500
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 2,980円

 HGW-M500の特徴は、コンパクトな本体と“ベビーカステラ”も焼ける火力調整機能。最近では、たこ焼き器に対して、お菓子も作りたいというニーズがあるらしい。ただし、従来の製品では温度が上がりすぎて焦げ付いてしまう。そこで、温度が上がりすぎないよう火力調節機能を搭載し、お菓子作りに適したプレート素材を使うなど、要望に応えた形になっているようだ。

 サイズは250×290×80mm(幅×奥行き×高さ)で、1人〜2人向き。本体には「平面プレート」と、1度に18個のたこ焼きが作れる直径約23cmの「たこ焼きプレート」が付属し、交換して利用できる。重量は、たこ焼きプレートを乗せた状態で1.2kg、平面プレートでは0.85kgで、移動が苦にならない重さだ。

シンプルかつコンパクトなデザイン プレートを交換するとたこ焼き器になる 本体とたこ焼きプレート、および平面プレートがセットになっている
側面の様子 正面の様子。操作は中の電源ボタンのみ 背面の様子
プレートを外すとヒーターが見える 裏側の様子 たこ焼きプレートの穴
プレートは持ち上げるだけで簡単に交換できる プレートの裏側。たこ焼きプレート(左)は設置の際、向きが大事

 操作は入/切の切り替えスイッチだけと、極めてシンプルでわかりやすい。プレートを乗せて、コードをコンセントにさして、スイッチを入れるだけで加熱開始。使わないときは「切」にするだけ。安全性に配慮して、温度ヒューズ・サーモスタット(自動温度調整器)も搭載されている。

 本体には蓋がついていないので蒸し焼きはできないが、これ1台で、たこ焼き、ベビーカステラをはじめとしたプレート料理ができるという。さっそく試してみた。

人生初の「たこ焼き」に挑戦

 いよいよ人生初のたこ焼き作りに挑戦である。ビギナーなので、粉は市販のたこ焼き粉を使った。まずスイッチを入れてから6分間予熱し、その後ハケでサラダ油を塗布。あとは生地と具を入れていくのだ。

 ときどき屋台で見ていたつもりだったが、実際自分でやるとなると、量や加減が分からない。それでもなんとか丸くなってくれた。ソースのおいしさも手伝ってか、初めてにしてはなかなかの出来。味も申し分なく、いきなり「これからは毎月たこ焼きの日を作ろう!」と思ったほどである。それも、初めてでも温度調節などを全く気にしなくて済むからだったかもしれない。

初めてのたこ焼き作り タイマーで時間を計りつつ、6分間予熱する 加減が分からず、プレートが大変なことに!
なんとか生地をすべて巻き込み、丸く成形 なんとか丸くなってきた これが初めて作ったたこ焼き
ソースやマヨネーズをかけると、それなりに見えるからありがたい。味はGOODであった 使用後の「たこ焼きプレート」

 これまで3回挑戦し、計57個たこ焼きを焼いたが、回を経るごとに上達してきた……ような気もする。本場の方が見るとイライラする手つきだろうと思いつつ、楽しくて仕方がない。1回に18個という数はちょうど2人分と言って良いだろう。作って半分食べて残りは冷凍しておけば、おやつにもちょうどよい。

 焼いていて気づいたのだが、手前(スイッチ側)は、奥側と比べて、焼き色が薄くなる傾向があるようだ。生地を入れるなら、手前からがいいかもしれない。

こちらは2回目のプレート。はみ出した生地をどこまで巻き込めるか挑戦してみた 悪戦苦闘の末、なんとか丸くなってくれた こちらが人生2度目のたこ焼き

悪戦苦闘しながらたこ焼きを作っている最中の動画。よく考えたら作り方を通してみたことがなかった。途中かなりお見苦しい状態が続くが、本人は記憶を頼りに必死である。最後は楊枝を諦めて、細めの竹箸出動。それでも自分で作るたこ焼きはおいしい!

米粉入り「ベビーカステラ」で屋台気分を

 HGW-M500の特徴は、お菓子作りにも対応していることだ。となれば、ベビーカステラを作らねばならない。これまた初挑戦である。取扱説明書にはお菓子用のレシピがなかったため、材料や手順はインターネット上のレシピサイトを参考にした。

 生地は粉200gをベースに準備した。50gほど薄力粉が足りなかったので、残りは米粉で代用した。つまり米粉入りベビーカステラである。

 再び6分間予熱した「たこ焼きプレート」にサラダ油を塗布し、生地を流し込んでゆく。「たこ焼きが丸くなったのだから、ベビーカステラは楽勝に違いない」と侮ったのがいけなかった。ベーキングパウダーの入った生地はどんどん膨らんで、周囲とつながってゆく。くるりと返したくても、粘り気があってうまくいかない。必死にひっくり返していったが、時間がかかることこのうえない事態に。しかし、温度ヒューズ・サーモスタットのおかげで、焦げすぎることはなかった。

ベビーカステラ作りに挑戦 入れるのは生地だけだし、楽だろう! と侮っていた頃 どんどん膨らんで、周りと結合

 最終的に18個×3セット分のベビーカステラをつくることができたが、その形はとても人に出せない代物だった。生地を控えめにするとコロンとした形になってくれない。多すぎると返せない。ベビーカステラの奥深さを見せつけられた。

 そうはいっても作るのは、やはり楽しい。いびつなベビーカステラを口に放り込みながら、「刻んだソーセージを入れたら、一口ドッグみたいになっておいしいかも!」などと考えていた。これもたこ焼きと並んで楽しいイベントになりそうである。

慌ててひっくり返すも、ボロボロに 初めてのベビーカステラはヘビーな形に ベビーカステラって難しい……と痛感

「平面プレート」で「お好み焼き」を

 平面プレートで何を作ろう、と思ったとき浮かんだのがお好み焼きだ。これもまた自宅で作ったことはない一品である。お好み焼きビギナーの筆者は、再び手堅い専用の粉を購入。具は豚肉、むきえび、キャベツ、チーズ、天かすを用意した。まずは、6分間予熱し、サラダ油を敷く。そこへ生地を流し込み、肉などをのせる。何かの順番が微妙に間違えているような気もしたが、火が通ればOKとした。

 自分が記憶するお好み焼きの所用時間より、少々かかったような気もするが、なんとかプレートギリギリほどのサイズの、2人前はあろうかというお好み焼きが完成した。ジュージューと鳴り続ける音を聞きながら食べるのは、食べているという感覚がして楽しい。

 1人分の材料をパッと用意して、お好み焼きランチなんていうのもいいかもしれない。なお、お好み焼きを作るには、火力は少し弱い気もした。できればもう少し強いと、焼けるのも早いのだろう。

お好み焼き作りに挑戦 結果的に具が2人前になっていたにも関わらず、強引にすべて流し込んでみた 入れすぎを後悔しつつ、かろうじてプレート内でひっくり返せた
お好み焼きが完成 時間はかかったが、中まで火が通っている

「焼き肉」は厳しそうだ

 最後に試したのは、1人焼き肉。1人前の肉を平面プレートの上に並べて焼いてみたが、やはり焼きムラがあるようで、手前より奥のほうが早く焼ける。

 たこやきやベビーカステラでは、温度ヒューズ・サーモスタットのおかげで、モタモタしても焦げて失敗するようなことはなかったが、焼き肉に関してはこの機能がマイナスに働いた。もう少し焼きたいのに、というタイミングで「カチン」という音とともに電源が切れてしまい、ジュージュー音を立てていたプレートが、みるみる静かになってゆく。

 余熱だけで焼くことになるが、もともと平面プレートは薄く、保温性にすぐれているとはいえない。再び加熱が始まるまで、箸をつけようにもつけにくい状態が続くことになってしまった。

 加熱が再開されると肉の焼ける音も復活するが、一旦冷めかかっているので、どうもおいしそうに見えない。ちょっと焼き色を付ける程度で食べられる肉なら良いかもしれない。

コンパクトさを活かし、自宅で焼き肉定食といきたかったが…… 火力が肉用ではないので、すぐには焼けない じっくり焼いているうちに加熱が停止。比較的よく焼ける部分に肉を集めるも、あまり効果なし

焼肉中の動画。焼肉ならではのジュージューという音は控えめだ。ちなみに動画右下がスイッチ方面

自宅にいながら屋台気分も味わえる、一人暮らしにちょうどいいサイズ

 とにかく手軽に扱える。プレートはあっさり外せて洗いやすいし、片付けの苦労もない。少々不便だと思うのは、電源コードが1mと短いことだろう。これでは壁に密着しなければ使えない。仕方なく壁のコンセントまでは延長コードを使用している。

 時節柄、節電を意識せざるをえないが、どうせ電気使うなら、みんなで1カ所に集まってワイワイ楽しむというのも悪くないと思うこの頃だ。

 中でもハマってしまったのは、たこ焼き作り。関西の方はこんな楽しいことを当たり前のようにしていたのか。まだまだリズミカルに作れるとはとても言い難いが、もっと上達したいという欲望がむくむくとわき起こっている。友達を呼んで、たこ焼きパーティなどをしてみたい。下手すぎるのも笑いが増えて、おもしろいかもしれない。





2011年4月22日 00:00