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家電製品ミニレビュー

ウィナーズ「2カップコーヒーメーカー KAFFE DUO」

〜1〜2杯分を手軽に入れられる小型コーヒーメーカー
by 西村 敦子
ウィナーズ「2カップコーヒーメーカー KAFFE DUO」

 数ある家電製品のなかでも、コーヒーメーカーの種類はとくに豊富です。容量で見てもひとり向けの小型タイプから、家族・オフィス向けの大型タイプまでありますし、機能面で見てもドリップ式とサイフォン式、ガラスのサーバーから魔法瓶タイプまでいろいろ。

 そんな、種類豊富なコーヒーメーカーのなかから今回紹介するのは、コロンとした外観を持つ、小型の2カップ用コーヒーメーカー「KAFFE DUO」です。


メーカー ウィナーズ
製品名 2カップコーヒーメーカー KAFFE DUO
希望小売価格 3,990円
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 3,990円

ペンギンのようなキュートなデザイン

 「KAFFE DUO」は、ドリップ式のシンプルなコーヒーメーカー。繰り返し使えるフィルターが付属していて、紙パックがいらないのが特徴です。最大使用水量は300mlと少なめで、製品名のとおり2カップ分を入れるのにぴったり。

 KAFFE DUOの最初の印象は、「本当に小型だなぁ」というもので、この小ささで本当に2カップ分入れられるのか不安に思うぐらいのコンパクトさ。色合いはブラックとシルバーの大人っぽいものですが、形はペンギンをイメージさせるようなキュートな形。全体的に丸みがあって、かわいらしく感じます。

全体的に丸いフォルム。フタのヒンジが耳のように見えてかわいらしい 真正面から見ると円形に見えます 真横から見るとコの字形。160×200×205mm(幅×奥行き×高さ)とタンクの分奥行きがあります
後ろ姿はごくシンプル。本体の重さは610gとごく軽量 ヒンジに指をかけてフタを開きます 奥が水のタンク(容量300ml)、手前が中挽きのコーヒーの粉を入れるフィルター
少し見えづらいですが、タンクには1カップ分、2カップ分の目盛りもあります 本体の天井にあたる部分からコーヒーが抽出されます 操作は基本的に本体横にあるこの電源ボタンだけ

 素材はマットな質感のポリプロピレンで全体的に軽め。高級感はないのですが、フチに入っているシルバーのラインが引き締めていて、安っぽさはありません。ブラックのタイプならオフィスでもしっくり来そうです。この製品には、このブラックの部分が色違いの「ホワイト」や「ブラウン」のタイプもあって、女性のひとり暮らしの部屋などには、ベージュ色の「ホワイト」もとても似合いそうです。発売元のウィナーズは、デザイン家具で有名な「クロア」シリーズの総販売元というだけあって、KAFFE DUOも価格以上のセンスのよさを感じます。

カップを置く部分は滑りにくいようドット処理。保温効果はありません 本体底面。底面を見ると、手前が円形のひょうたん型なのがわかります 付属する陶器製の小型マグと計量スプーン



コンパクトサイズなのに2杯分同時に抽出できる

 KAFFE DUOのおもな特長は、前述のコンパクトさと、ペーパーフィルターがいらないこと、そして手入れの簡単さです。

 実際の使い方はとてもシンプルで、まずはカップを抽出口の下にセット。本体上部のフタを開け、タンク部分に水を注ぎます。コーヒーの粉を計量スプーンで測ってフィルターに入れ、フタを閉めたら電源をONするだけ。

 電源をONにすると40秒ほどで抽出がはじまり、2カップ分なら6分程度で終わります。抽出口はふたつに分かれていますが、ひとつのカップを中央に置くと両方から同じカップへ注がれ、抽出口をまたぐようにカップをふたつ並べれば同時に2杯が淹れられる、エスプレッソマシンでよく見る作りです。満水量が300mlで、いっぱいに入れると仕上がりは240ml程度。2カップに抽出すれば一杯120ml程度になります。ちょうどこの量は、氷いっぱいの大きめのグラスに入れるとアイスコーヒーにもしやすい量でした。

適切な高さがあると2カップ分抽出しやすい あまり小さなカップだと不安はあるものの、1カップだけの利用もできます 抽出時は両方からほぼ均等にコーヒーが抽出されます
付属のマグカップの容量は150ml。少し小さめのマグカップです タンクに満水の300ml入れるとかなりぎりぎりですが使用に問題はありません 300mlの水を入れて抽出すると、240ml程度に仕上がります

 この2カップ同時に入れられる便利なしくみなのですが、抽出口どうしがそれほど離れていないので、うまく使いこなすには適切なカップの高さが必要。あまり離れていると、どこが境目かわかりづらいのが難点です。

 また、カップを置くプレートには保温機能がないため抽出してすぐ飲むのが基本。ただ、たとえばひとり暮らしやふたり暮らしで、朝食の際に利用するにはぴったりです。そもそも、量が少ないなら自分でドリップすればいい、と思うかもしれませんが、忙しい朝の6分間はかなり貴重。実際手元にあると、昼間ひとりで飲む分ですら、手で入れるよりも便利なのでたいていこちらを使っていました。

一杯分の120mlは、アイスコーヒーにもしやすい量 機能的にはごくシンプルな作りですが、しっかり濃く抽出されます



特長はパーマネントフィルターと手入れのラクさ

 挽いた粉を入れる場所はメッシュフィルターになっていて、洗って何度も使えるパーマネントフィルター。ペーパーフィルターがいらないエコな仕様です。最初、ペーパーフィルターほど目が細かくないこのメッシュフィルターに少し不安がありましたが、実際に使ってみるとまったく問題ありませんでした。むしろ、ディスポーザーを使っているとこちらのほうが便利でした。ペーパーフィルターだと燃えるゴミとして捨てるしかありませんが、粉だけならディスポーザーで処理できてしまいます。

 また、抽出されたコーヒーが下に置いたカップへ直接入るしくみのため、基本的に手入れをするのはこのフィルターと取り外し式のフィルターバスケットだけ。コーヒーメーカーは抽出後に洗わなければいけない部品が多くなりがちですが、それが最低限で済むのは大きな利点です。

フィルターの上にはお湯が出るノズルがありますが、横へずれます セットや排出のときはこのタブをつかんで作業できるので手も汚れません コーヒー粉は計量スプーンで測ってそのままパーマネントフィルターへ
シャワーノズルを上に移動させてからフタを閉じ、抽出します。シャワーノズルは手で動かせますが、フタを閉じるときに自動的に定位置に動くようなしくみになっているので、セットし忘れたという失敗はありません 抽出後はこんな状態。粉がメッシュの裏側に出ることはありません ペーパーフィルターと違い、水洗いするだけで繰り返し使えます

いろいろなカップで使い勝手を試す

 付属のマグカップ以外にどんなカップが使えるか、手持ちのカップで試してみました。左端のものは高さ10cmですが使えず。高さ9cmのマグカップが限界ですが、とりあえず抽出口のスペースの下に入れば、基本的にどんなマグカップでも使えます。

 ただ、あまりに小さいと前述のように抽出口から離れているため、どこが境目かわからず最初だけ目が離せないのと、マグの口が大きくても低いタイプは抽出のときコーヒーが跳ねて周りが汚れやすいという欠点はありました。ちなみにデミカップなどで量が少ないときは、抽出したい量+50ml程度の水を入れるとちょうどよくなります。

今回試したマグカップ コーヒー用のデミカップ。問題なく使えますが抽出口の境目がわかりにくくなります 背が低くても、口が広いと抽出時に安心できます

 このコーヒーメーカーの場合、300mlの満水で抽出すると約250mlに仕上がるので、300ml程度入るマグカップならたっぷりの1杯として楽しめるわけですが、問題はその高さ。手持ちの高さ9cmのマグカップの場合、正確には取り出すときに抽出口がひっかかって少し斜めにしないと取り外せませんでした。付属のマグカップは約8.5cmで、やはりこのぐらいの高さがいちばん使いやすいようです。

カフェオレやスープに使う口のとくに広いカップ。高さは余裕です ただし逆に抽出口から遠すぎて跳ねるのが気になる場合も 高さ約8.8cm。口が少し抽出口にかすります。口が開いているとふたつ並べたときにプレートからはみ出るのが難点
高さ約9cm。斜めにすると入るのですが、抽出後に取り出すときにも傾けなくてはいけないので少し危険 少しの差ですが、斜めにしても抽出口との間に入りませんでした。高さ約10cm

抽出を忘れないよう、キッチンタイマーのセットをおすすめ

 少し気になったのは、フタ部分が結構熱くなること。このフタを開けないとコーヒー粉を入れたフィルターが洗えないのですが、抽出したばかりだと熱くて触れません。朝バタバタしていると冷めるのを待てずにでかけてしまうことがありました。

 また、抽出が終わってもアラームなどは鳴らならず、電源もすぐには切れません。終わった頃を見計らって自分で電源を切る必要があります。朝は短い時間に作業が流れになっているので忘れることはありませんが、昼間ひとりで使っているときに抽出したまま何度か忘れ、結局電子レンジで温めなおしたことがありました。

 プレートに保温機能がないのは、あってもどうせ酸化してしまうので必要ないともいえますが、受けるほうのマグカップに保温性のあるものを使うとか、キッチンタイマーをかけておくなど工夫すると熱々が飲めるかもしれません。

 さらに、抽出口からはドリップが終わってもしばらくはポツポツと落ちるのですが、受けているカップは飲むために移動させてしまうため、どうしてもプレートが汚れがち。プレートには凹凸はあるものの、排出用の受け皿として受けられるほどの深さはないので、どのぐらいのタイミングでカップを外すか少し迷います。

 細かい点では、コード長が1mと少し短く、コンパクトなのでいろいろな場所に置きやすくはあるのですが、リビングなどでは延長コードとセットで使っていました。

 欲をいえばいろいろとほしい機能はあるものの、実際に使う前に気になった、メッシュフィルターがどのくらい使えるのか、手入れがしやすいかなどはむしろ好印象で、1人りや2人で使うシンプルなコーヒーメーカーとしては十分だと感じました。

 もちろん、構造からもわかるとおり、ごくシンプルな作りなので、豆にこだわるとか、酸味や深みが楽しみたいといった、味にこだわる方にはおすすめしませんが、必要最低限の機能と便利さ、そしてコンパクトさを求めるなら十分おすすめできる製品です。






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2009年10月20日 00:00

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