家電製品ミニレビュー
手のひらから高温スチーム!? いつもの掃除感覚で使えるスチームクリーナーは買うべき1台だった
2017年6月23日 07:00
今年4月、電動工具や掃除機などのハウスキーピング家電で知られる米国ブラック・アンド・デッカー社から、スチーマーの新製品が発売されたのだが、その大胆さに驚いた。なんとミット型のヘッドから高温スチームが噴出され、そのまま掃除ができるという。その名も「SteaMitt(スチーミット) FSH10SM」だ。
メーカー名 | ブラック・アンド・デッカー |
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製品名 | スチーミット FSH10SM |
実勢価格 | 13,658円(Amazon) |
手の感覚で掃除できる、新しい形のスチームクリーナー
そもそもスチームクリーナーは、高温スチームを噴射して汚れを浮かせながら掃除できるとして人気の掃除家電だ。洗剤を使わず頑固な汚れが落ちるほか、99.9%以上の除菌効果もあるという。
スチームクリーナーといえば今までは、床掃除をするときに便利なスティックタイプや、先端にノズルをつけ、キッチン周りなど細かい汚れを落とすハンディタイプが多かった。一方、このスチーミットは、自分のいつもの手の動作で掃除できるため、テーブルをふいたり、壁や窓ガラスを掃除するなど、実に幅広いシーンで使えるという。さっそくセット内容を見てみよう。
スチーミットは、本体で生み出された高温スチームがホースを通ってミットの穴から噴射されるというもの。そう考えると、ミットに手を入れたら熱いんじゃない? と心配になってしまうが、大丈夫じゃないワケがない、と思い直し、さっそく使ってみた。
まずは準備から。給水タンクに水を入れ、本体の電源を入れると内部のボイラーが温まり始める。あとはスチームボタンをオンにすれば、シュワシュワと音を立ててスチームが沸きあがってくる。
ここまで準備できたので、ミットに手を入れてみた。入り口がゴムになっているのでフィット感も高く、動かしても脱げそうにない。内側にはクッションのようなものも入っていて、熱をガードしてくれそうだ。
ここで勇気を出してスチームボタンを押してみると、ジュジュジュジュ~と熱そうな音を立ててスチームが出始めた。スチーム穴は1つだけだったが、スチーム自体はパッド全体に広がっているようだ。
これはすごいスチーム量だ! 期待が高まる。さっそくこのままテーブルを拭いてみると、普通にふきんを使う感覚で、テーブルにこびりついた汚れもすっきり落とせた。高温スチームのため水拭きでも乾きやすく、除菌効果があるというのもうれしい。
ちなみに熱いか熱くないかというと、ほんのりと温かさを感じる程度で問題なかった。続いてお風呂の扉周りを掃除してみたところ、こちらも手で雑巾を持って掃除するように、スチームの力でスッキリ掃除できた。仕上がりはさらっとして、何より除菌効果があるのはいい。
ガスコンロがアクセサリーとの合わせ技で見違えるほどキレイに
続いてガスコンロ周りを掃除してみた。約5日間、まったく拭き掃除をしなかっただけでなく、以前からの汚れもこびりついて、目を背けたくなる汚れっぷりだ。
ここで使いたいのが、別売りの専用アクセサリーキット(FSHSMA)だ。マイクロファイバーパッドのほか、ボアパッド(マイクロファイバー)、ハードパッド、モップパッド、延長ノズル、小ブラシ、真鍮ブラシ、窓用スクイジーがセットになっており、さらに掃除できる範囲が広がる。価格は7,000円(税抜)。
まずはミットにハードパッドを装着。これは、コンロやシンクなどの表面のこびりつきを落とすのに最適だという。このパッドを使い、スチームをかけながら表面をこすると、油を溶かしながらかなりの汚れを落とすことができた。しかしコンロ周りにこびりついた汚れはかなり頑固。そこで今度はミットから延長ノズルを差し替え、小ブラシ、真鍮ブラシを使ってこすると、さらに汚れが落ちた。
高温スチームで油を溶かしながら、ブラシを使って掃除すること約10分。ここまでキレイになった!
コンロ周りの壁に飛び散った油汚れも、ハードパッドを使ってキレイに落とすことができた。
ちなみにここまでキレイにするためには、途中で給水が必要になる。1回の給水量が100mlのため、連続して3~4分も使うと徐々にスチームが出なくなってしまうのだ。そのためコンロ周りの掃除でも2回ほど給水が必要だったが、これだけ気持ちよくきれいになるのだから、給水ごとき苦にならない(笑)。
毎日の掃除に使える、買うべき1台と実感!
今までいくつかのスチームクリーナーを使ったことがあるが、発想が斬新なスチーミットは、とても使いやすかった。何より、いつも手で行なっている拭き掃除に近い感覚で使えるのがいい。それなのに、こんなに汚れが落ちるのは爽快だ。コードの長さが3mあるため、キッチン周り、お風呂周りなど、場所ごとで使うときはコンセントをいちいち差し替えなくてもいい。
ちなみに手の感覚で掃除できるとはいえ、たとえばドアノブなどを握るように掃除するのは、ミット自体が弾力があるため容易ではなかった。あとは、料理用のミトンのように、親指が独立していたら、どんなに使いやすかっただろうとは思ったが、そこまで要求するのはわがままというものだろうか(笑)。
いずれにしても、このスチーミットは使いやすいうえ軽量コンパクト。さらに汚れ落ちも抜群で、毎日の掃除に買い足したいアイテムなのは間違いない。