家電製品ミニレビュー

調光できてベッドサイドでも活躍! 3,000円台のLEDデスクライトが何かと便利

 デスクライトもすっかりLED化が進み、明るさの調整はもちろん複数の光色も選べる上に、価格も手頃なものが出揃った。そんな中から今回は、eufy(ユーフィ)の「Lumos A4 LEDデスクライト」を紹介しよう。

 ユーフィは、モバイルバッテリーやスピーカーなど、手頃で質の高いモバイル周辺機器を手がけるアンカーの新家電ブランドだ。その第1弾製品として、LEDデスクライトもラインアップされている。

ユーフィ「Lumos A4 LEDデスクライト」
メーカー名ユーフィ
製品名LEDデスクライト Lumos A4
実売価格3,480円(Amazon)

  Lumos A4の特徴は、5段階の照度と4色の光色が選択できるだけでなく、ボタンに軽く触れるだけで軽快に操作できる点が挙げられる。導光板を通して柔らかく拡散する光は眩しさが抑えられ、影も柔らかで目に優しい。光源となるLEDの寿命は50,000時間(最大20年間使用可能)と長く、18カ月の保証もついている。

スッキリとしたデザイン。操作は簡単

 本体は、直径180mmのベースと2本のアーム(下・長さ370mm、上・325mm)で構成されている。重さは1.2kgあり、ベースの裏に4つの滑りにくいウレタンが組み込まれているので安定して置ける。外観はシンプルでスッキリとしたデザインだ。

組み立ていらず。DCアダプターが付属する
ベースの裏に4つのウレタン製の滑り止めがある。12度の傾斜がある場所にも安定して置けるという

 光源の角度調整も簡単だ。可動部は3箇所あり、下アームはベースから約120度、上アームは145度折れ曲がり、光源部が270度回転する。ヒンジは調整の要らないタイプで若干硬めだが、止めたい所で確実に止まる。

可動部は3箇所。ヒンジの調整は要らない
それぞれの可動部の最大限の様子
光源が組み込まれた上アームは270度回転する。止めたい所でピタッと止まる

 ベースを軸としてアーム全体は回転しないが、読書や簡単なデスクワーク用として十分だろう。アームを可動域限界まで倒しても安定して置ける。このベースに付属の電源アダプターのDCプラグを挿し込み、アダプターを壁コンセントに挿し込んだら準備は完了だ。

 操作もとても簡単で、ベース表面の大きさの違う2つの円形のタッチボタンに触れるだけ。大きいボタンは点灯・消灯・調光の「電源/光度調整ボタン」。小さい方は「色温度調整ボタン」で光色専用となる。軽く触れるだけで軽快に作動する。

 「電源/光度調整ボタン」に触れるとパッとすぐに点灯する。点灯後は、ボタンに触れるたびに5段階の調光ができる。光色は、「色温度調整ボタン」に触れるたびに「白色」「昼白色」「昼光色」「電球色」の順に変化する。

 「電源/光度調整ボタン」に触れ続けると消灯する。次に点灯した時に、消灯時の明るさと光色が呼び出される。

アダプターをとりつければ準備はおしまい
ベース上にある2つのボタンは軽く触れるだけで作動するタッチ式だ

たっぷりの明るさ、拡散性はパーソナルユースに十分

 光源をデスクから38cmの高さに調整して最大の明るさで点灯したところ、最も明るいのは白色光だった。

 直下照度は1,785lxあり、極めて細かな視作業にも向く明るさが得られる。昼白色は1,150lx、昼光色は972lx、電球色でも最大808lxだった。光色ごとに5段階それぞれの明るさを計測したが、日中の外光にも、夜間の室内灯の明るさにも合わせやすい印象だった。最小時は102lxまで明るさが絞れる。

4色・5段階に調節したそれぞれの38cm直下の照度。最大1,785lx、最小は102lxだった

 拡散性も十分だろう。光源の形状は、上アームに沿った180x25mmの横長のもの。光源の直下が最も強く、長辺方向に柔らかく拡散する。

 見開きの新聞を照らしてみると、「全体をくまなく」というわけにはいかないが、光源の直下を中心として直径40cmの範囲は十分な明るさが拡がる。実用十分だろう。

横長形状の光源。導光板を搭載しているので、眩しさが軽減する
光の広がりは直下から長辺方向に柔らかく拡散する
見開きの新聞上に、光源(上アーム)が並行になるように調整して照らした
直下から直径40cmぐらいの範囲がきっちり明るい

 次に、普段仕事をする奥行き600mmのデスク上に置いてみた。手持ちのモニターの高さは45cmを超えるので、Lumos A4の光源を机上面と平行に調節すると、どうしてもアームがモニター画面に被ってしまう。コンパクトなタイプのデスクライトなので、これは致し方ない点だ。高さが40cm以内のモニターやノートPCをお使いなら問題ないだろう。

高さが40cm以上ある大きなモニター前に置いた場合、アームがモニター画面にどうしても被る場合がある

 色の再現性を表す「平均演色評価数」は公表されていないが、照らされている物は色のくすみや偏りも特に感じられず、自然な色合いに映った。我が家の天井に取り付けてある、演色性の高い(Ra90)LEDシーリングライトとの相性も良く、過ごし方に合わせた光色が選べるのは良い。

演色性は良好。白色~昼光色は文字が読みやすい
光色が変えられる、演色性の高いLEDがシーリングライトとも相性が良い

 デスクライトとしてはもちろん、上アームを壁面に向ければ間接光としても楽しめる。コンパクトで光源の向きがダイナミックに変えられるので、ベッドサイドの明かりとしても魅力的だ。

調光ができるので、間接照明として活用するのもいいだろう
ベッドサイドライトとしても魅力的だ。読書にもナイトライトにも使える

価格も手ごろで実力も十分! 2台めのデスクライトに

 Lumos A4 LEDデスクライトは、仕事や読書、細かな手作業に必要な明るさが得られる実力が備わり、リラックス時にも雰囲気良く活用できる。しかも消費電力は軒並み低い。実測したところ、最大の明るさにした時の白色光でも10Wだった。昼白色なら5W、昼光色と電球色は4Wとさらに下がる。明るさを最小にすると、実測不能の0Wだった。

4色・5段階に調節したそれぞれの消費電力。軒並み低い

 ただし、使っていて1つ気になる点があった。点灯時に僅かながら「ピーッ」という雑音が聞こえるのだ。とは言うものの、エアコンの弱送風音やPCの作動音に紛れるほどのごく僅かなものだ。ノイズの影響を受けやすいAMラジオは、50cm以上離しておけば問題なかった。

 収納性も良い。折りたたんでしまえば約6cmの厚みになってしまうので、使わない時は引き出しなどにコンパクトにしまっておくこともできる。ダイニングテーブル上で、ちょっとした書き物や作業が必要な時に、サッと取り出して手元をしっかり明るく照らす、という使い方も便利だろう。

折りたたむと厚みは約60mm。内寸340x260mmの引き出しにもスッポリ収納できる。

 シンプルなデザインで、実力は十分! 価格も手頃なので、2台めのデスクライトとして手にしてはいかがだろう。

藤原 大蔵