家電製品ミニレビュー
梅雨だけじゃない! 衣類乾燥除湿機は1年中快適をキープする必須家電に進化中!!
2016年7月5日 07:00
梅雨真っただ中、洗濯物を部屋干しする日が増えて鬱陶しい。夜になっても乾いていないと家事がはかどらないし、何よりどれだけカビ菌が繁殖しているんだろう!? と考えると恐ろしくなる。
最近は、花粉やPM2.5が気になるから基本的に部屋干ししているという人も多いと聞く。またわが家はバルコニーの陽当たりも悪いため、冬は外干ししても洗濯物が乾かない。そんなこんなで結局のところ1年中、洗濯物干しの悩みは尽きない。
そこで今年は、衣類乾燥除湿機を導入することにした。選んだのは、パナソニックのハイブリッド式「F-YHMX120」だ。
メーカー名 | パナソニック |
---|---|
製品名 | 衣類乾燥除湿機「F-YHMX120」 |
実売価格 | 45,800円 |
ご存知の方も多いと思うが衣類乾燥除湿機は、湿った空気を吸い込み、内部で水分を取り除いてから乾いた空気を排出することで空間を除湿し、衣類を乾きやすくする。この水分の取り除き方、つまり除湿方式には「コンプレッサー式」「デシカント(ゼオライト)式」「ハイブリッド式」の3タイプある。
コンプレッサー式は、ランニングコスト(電気代)が安く、梅雨~夏場の除湿量は多いが、冬場などの低温時は除湿能力が低下するという弱点がある。一方のデシカント式は、低温時もしっかり除湿してくれるが、ヒーターを使用するため電気代が高くなってしまう。
その点ハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式両方の性能を持ち合わせているため、夏も冬も1年中安定して除湿能力が高く、電気代もデシカント式に比べて安く済むという。説明くさくなったが、梅雨時はもちろん洗濯物の乾きが悪い冬も使いたいし、電気代は安いに越したことはないと考え、このハイブリッド式を選んだ。
綿のブラウスは1時間ほどで乾燥!! 厚手のものは時間がかかる
このF-YHMX120は、衣類乾燥時間が約43分(一定の条件下で)とトップクラスの除湿能力を誇る。そのぶん、と言ってはなんだが、本体サイズは370×225×580mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約13.9kgと結構存在感がある。ただしデザインがスタイリッシュなので、リビングにも抵抗なく置けるのはいい。
送風口は背面上部に備えており、ルーバーが動いて上下に最大160度、左右に最大120度、風を送ることができる。送風幅は約165cmと超ワイドで、洗濯物を幅広く干しても端から端まで風が届くのもウリだ。
さっそく室内干し時に使用してみた。わが家の室内干し台が前後に干すタイプだったため、後ろ側の洗濯物の乾きが悪くなることは承知しつつ、上下左右の隅々まで風が当たるよう送風を設定した。
ちなみに上記の設定では、ルーバーはこのようにきめ細かく動く。
さて運転開始から約1時間、乾き具合をチェックすると、手前にあった薄手のシャツやブラウスはほとんど乾いていた。ただし後方の洗濯物はほとんど乾いていないので、薄手のものを後方へ、厚手のものを前方へとチェンジした。
さらに1時間経過し、もう一度チェックしたところ、全体的にだいぶ乾き始めていた。ただし厚手のものの乾きがまだまだ悪いためか、乾き具合を示すドライランプは3つ点灯したまま。その点灯が2つになったのは、開始から約3時間後だった。
結局、洗濯物が完全に乾いて運転が止まったのは約5時間後。洗濯物を前後に干したり、厚手のものの乾燥に時間がかかったこともあり、もう少し効率よく乾燥させられたとは思うが、ただの室内干しではありえないほど、カラッと気持ちよく乾いている。いったいどれだけ除湿したのか、水タンクを見てビックリした。その量、なんと2L以上! これだけの水分が室内にあったかと思うと、改めてぞっとする(笑)。
体操服はわずか45分で乾燥! 夫のスーツは「衣類リフレッシュモード」で消臭
この衣類乾燥除湿機は、少量の服を短時間で乾かさなければいけないときも活躍する。たとえば日曜の夜、いきなり子どもが「体操服を洗濯に出すのを忘れた!!」と言い出すこともあるのではないだろうか。わが家の場合、筆者が口うるさく催促するせいか、そのようなことはないが、実は自分自身が子どものころは、よくあることだった(笑)。
昔であれば、諦めて汚れた体操服を持っていくか、急いで洗濯してドライヤーで乾かすしかなかった。そう考えると、いい時代になったものだ。結果、体操服上下はわずか45分で乾燥。乾くまで時間がかかったのは、Tシャツの裾のゴムの部分で、そのほかはかなり早い段階で乾いていた。
ところでこのF-YHMX120を選んだもう1つの理由に、「衣類リフレッシュモード」と「クローゼットモード」がある。「衣類リフレッシュモード」は、パナソニック独自のイオン技術「ナノイー」で消臭、除菌してくれるもの。夫のスーツなど、頻繁にはクリーニングに出せない衣類に染み付いたニオイも撃退してくれるという。
さらに期待大だったのが、新機能の「クローゼットモード」。湿気がこもりがちなクローゼット内で使えば、除湿しつつナノイーで衣類ケアしてくれるという。つまり使わないときクローゼットに収納しておく→ついでに除湿もしてくれるということ。聞いたとき、なるほど理にかなっている! と感動したものだ。
しかし説明書を読んだところ、押し入れのような場所では使えないらしく、クローゼットと言っても、ウォークインクローゼットのことらしい。で、わが家にはウォーククローゼットはない(笑)。というわけで、その魅力は体感できなかったが、代わりにクローゼットを開いて、衣類リフレッシュをしておいた。