ぷーこの家電日記

第121回:大量のチョコレートの消費にはスイーツよりもパンがいい

 2月14日バレンタインデー。今年は日曜日だったので、自他共に微妙に盛り上がっていなかった気がするけれど、12日にちょっと前倒して、お世話になっている方々に少しだけチョコレートをお渡ししました。

 ただ、お世話になっている人が多すぎて、どこまでお渡しすれば良いか困ってしまった。「去年あげたけれど、今年はお仕事ご一緒してないし……」とか、「この人にあげると、あの人にもあげなきゃ……」とか、それなりに悩ましいのだ。

 結構迷って迷って、「今年はシンプルに最低限!」と決めて、今一緒にお仕事をしている最小限の方だけにチョコを購入。そしてそれ以外の方に関しては、「今日会った人にあげよう」ということで、チョコレートのロリポップを箱買いして机の上に設置した(笑)。これが結構好評。かわいいし、お返しなんて気にしなくていい位の気軽さがよかったかも。

 バレンタインの時期は、普段買うことのできないような色んな種類のチョコレートが買えて嬉しい。

 私が大好きなのは、オレンジピールの砂糖漬けをビターなチョコレートでコーティングしたオランジェット。毎年数種類のオランジェットを自分用に購入して、1~2カ月かけてチビチビと楽しむ。

 そんな高級チョコレートを堪能しつつも、バレンタインと言えばロッテの「ラミーチョコ」なのである。

 ラミーチョコをご存知だろうか。ロッテが毎年冬季限定で発売するラムレーズン入りの大人のチョコレートで、1965年の発売以来、今もファンが多い。初めて食べた時は「お酒の味!!!」と結構衝撃を受けたけれど、お酒を嗜むようになったここ最近は、この美味しさが分かるようになった。200円程度で買えるのに本当にレベルが高い!!!

 このラミーチョコ、我が父が大好きなのだ。どんな高級チョコよりもラミーチョコが大好き! なので毎年バレンタインにはラミーチョコを贈っていた。久しく贈っていなかったのだが、スーパーなどでラミーチョコを見るたびに、「うひひひひっ」と満面の笑みでラミーチョコを食べる父を思い出して、こっちまでにやにやしてしまう。

 去年のバレンタインのちょっと前に、スーパーで買い物をしていたら目に留まったラミーチョコレート。「久々に父に送ってあげよう! サプライズ!」と思いついて10箱購入。ラッピングすると正方形になる程の大人買いだ(笑)。

 これは「去年の」バレンタインの話だ。

 私ったら、買うだけかって、「ラッピング用品を買って週末に発送しよう!」と思ってたのに、ずぼらさ故そのまま放置してしまったのである。ラミーチョコレート10箱。

 そして今年のバレンタイン前に思い出してしまった。しまい込んだラミーチョコを手に取り確認。賞味期限は2015年7月……。消費期限はいつだろうか? もったいないのでとりあえず開封してみた。ブルーム現象(白くなる)も起きてないし、大丈夫かも。そして食べたら、やっぱり美味しい!

 でも、10箱もどうしたものか……。普段家ではほとんど間食しないし、職場には持っていけない。だってこのチョコレート、保存中に多少飛んだかもしれないとは言え、アルコール分3.7%なのだ! これくらいでは酔わない体質とは言え、お酒を飲みながら仕事してるみたいなものだ。けしからん(笑)。

 ということで、この大量のチョコを消費するために、ホームベーカリーを引っ張り出して、チョコパンを作ることに。レーズンとチョコレートのパン。焼くとアルコールはさらに飛ぶし、朝にチョコパンとコーヒーってのも悪くない。他人には食べさせられない賞味期限切れのチョコパン(笑)。夫は道ずれで食べてもらうぞ。夫も腐ってさえいなければ、賞味期限なんてぜーーんぜん気にしない人だ。

 私は食パンの耳があまり好きではないので、ホームベーカリーは生地作成専用。かつて1度自動で焼いたことがあるくらいで、あとはパン生地やピザ生地を作るまでしか使わない。食パン1斤分位の生地を8等分に分けて、贅沢にもチョコを4分の1箱分ずつ包んでいく。全部で2箱だ。

 パンの焼ける香りはいつでも幸せな香り。あまーいパンの焼ける香りは贅沢! 食べてみると非常に美味しい! 大成功! ケーキなどにすると、そんなに消費できるものではない。パンなら結構食べられちゃうぞ。私の不祥事、責任を持って完食いたします。

 ごめんなさい、ラミーチョコ。ごめんなさい、父よ。今度今年のラミーチョコでも送らせていただきます。二の舞は演じないぞっと!

追伸

 ラミーチョコパンだよ。私みたいに欲張ると、チョコが多すぎて上手に包めず爆発するので、チョコレートの分量を少し減らすか、生地をもう少しだけ大きくしたほうがいいかも(笑)。

徳王 美智子