ぷーこの家電日記

第54回:自動化できない繊細な技!? 刺身はシンプルで奥深い

 家電が好きな私。特にキッチン家電大好きな私。焼いたり煮たり揚げたり混ぜたりこねたり、ヘルシーだったりとろとろだったりジューシーだったり、もうめくるめく美味しいを提供してくれるのだ。美味しいもの大好き。ワクワクしちゃう!

 色々な料理ができてワクワクして愛して止まないキッチン家電ではあるけれど、シンプルな料理も好きだ。そして生もの大好き! 生魚に生肉に生ビール。生大好き! あ、生野菜はあまり好きではないが(笑)。

 シンプルな料理って、結局アナログなんだよね……。刺身なんて手作業以外の何でもない(笑)。

 そう言えば、数年前に教えてもらった。「日本にはね、世界で見ても凄く珍しい調理方法があるんだよ」と。それは「切る」という調理方法だった。確かにお刺身とか柵のままでかぶりついてもちっとも美味しくない。切るという事で始めて美味しいお刺身になるのだ。

 聞いた時は驚いた! 目からウロコ! 切るという事が調理法だなんて!!!!! かなり感動した。シンプルだけど奥深い! 日本の食文化凄い!

 そんなワタクシ、魚を捌くのが趣味だ。きっかけはもちろん美味しい魚を食べたい! という欲求からだったんだけど、自分で捌いてみると本当に面白い。昔は「刺身食べたいー!」って思った時に、スーパーでパック入りのお刺身買ってたりしたんだけど、もっと食べたい。好きなだけ食べたい。新鮮な魚をどーんと食べたい! って欲求が高まって、出刃包丁と刺身包丁を買った。その包丁を買うまで、まともに魚を捌いた事など一度もなかったのに……。

 魚が捌けるようになったのは、動画共有サービスYouTubeのおかげだ。YouTubeで「魚名(スペース)捌き方」と検索すると、結構どんな魚でも捌いている動画が出てくる出てくる! 世の中の職人さん凄くマメ! お魚をさばく動画を丁寧に撮ってアップしてくれてる! YouTubeの動画を数回見たおかげで、結構色んな種類のお魚を平気で捌けるようになったのだ。アナログとデジタルの融合!?

 丸っとお魚を買ってくると、旬な魚を大好きなお刺身で思い切り食べれる。という喜びと、もう一つ楽しみな事がある。お魚によっては、立派な白子が入っていたり、立派な真子(卵)が入っていたりするのだ。お腹を開いた瞬間に結構感動する! 白子も真子ももちろん食べちゃうし、アラの部分も煮たりお汁にしたり、余す事なく食べちゃう。満足度が非常に高い。

 お手入れは非常にアナログだ。お手軽に包丁が研げる電動のシャープナーとかあるけれど、普段家庭で使う包丁のように刃の部分がV字型になった両刃包丁と違い、出刃包丁や刺身包丁の和包丁は刃の部分がレの字のようになっている表裏のある片刃包丁なので、電動シャープナーで簡単に研げるものがない(と思っていたが、実際には種類は少ないけれど対応したシャープナーはあるようです)。

 なので砥石で研いでいる。包丁を研ぐ姿は結構ゾッとするらしく、夫から「出たーーー!」と怯えられるので、夫が寝静まった夜中にギーコギーコと静かに包丁を研いでいる(笑)。

 静かに包丁を研ぎながら、「あぁ、お刺身食べるのってアナログだなぁ。これがもしもっと簡単に自動で出来たら、世の食卓にとって画期的な発明になるのではないだろうか……。」と、頭の中で「家庭用3枚おろしメーカー」とか、「刺身できーる」とか、「サクサク骨抜き器」とか、「手開きでポン」とかとか発明にいそしんでいるのである(笑)。そんなものは出来る予定もなければ需要もなさそうだけれど、お刺身大好きなので、手作業でコレからも頑張ろうと思います。

徳王 美智子