ぷーこの家電日記
第22回:20ウン年越しの物欲を成仏! クッキングトイへの憧れ!
by 徳王 美智子(2014/2/28 07:00)
私が子供の頃。もう30年近く前のお話。昔すぎてはっきりとした時期は覚えていないのだけれど、小学生の頃だったと思う。近所のお友達のおうちに遊びに行くと、そこはオモチャの宝庫だった。
バービー人形やシルバニアファミリーはもちろん、リボンやなかよしの付録、我が家には無いものだらけだった。そして今もどんどん進化を続けているクッキングトイ。くるくるとソフトクリーム(っぽい)お菓子を作るものなんかもあったな!
そのお友達のおうちで、私は衝撃的な出会いを果たしてしまった! TOMYのふわふわわたあめというオモチャだ。家でミニサイズの綿菓子を作る事ができるクッキングトイだ。もう、「なんだこれーーー!!!」って衝撃が走ったもんね!
もうそれはそれは憧れで、ものっすごく欲しかった。
欲しくて欲しくて、ものっすごく欲しくて、必死で親にねだった。が、ファミコンはもちろん、バービー人形なんかも何も無い我が家なので、もちろんNG。欲しくて仕方ない私は諦めきれず。
そこで、私はサンタさんにお願いすることにしたんだ。毎晩お祈りをして、いい子にしているのでふわふわわたあめを私に持って来て下さいとサンタさんにお願いした。
そして来たるクリスマス。朝起きると私の枕元にはラッピングされたサンタさんからの贈り物が! ん? 何か形状が全然違うけど……サンタさんは何を持って来てくれたんだろう!? ってビリビリと開けると……
そこから出て来たものは、「日本昔話100話」という、日本昔話が100話収録されたどでかい分厚い本だった……
え!?
子供の私はキョトンですよ。私サンタさんに頼んだ記憶全くもって全くもってし!!!!! どゆこと!?
と、本当にびっくりした。意味が分からないのと、ショックで、しばらくベッドで呆然(笑)。サンタさん、別の子のプレゼントと間違えたかなって、どこかでまだ期待してたりした!
「これ欲しいものじゃない!」とかって言ったら、サンタさんに「悪い子」って思われるかもしれないし、サンタさんも折角選んでくれたんだし……的な考えから、「お母さん! サンタさん来たよ! これサンタさんがくれたよ!!」って大はしゃぎ(風に)母親に見せに走った!
「よかったねー!」って母親も嬉しそう。何だか釈然としないまま、ただ日本昔話は楽しく、毎日読んだり、寝る前に毎日数話ずつ読んでもらったりして過ごした。その後母が「日本昔話100話 -2-」と「日本昔話100話 -3-」を買ってくれ、かなり何度も何度も読んだなぁ……!
翌年のクリスマス……
サンタさんが私の所へ再びやってきた!!!ワクワクしながら、ラッピングの包みをビリビリと開けると……
「世界昔話100話」が出て来た!!! 「今度は世界かよ!!!」ってもう子供ながらに突っ込むしかない(笑)
今となれば、我が親のセンスに笑いが止まらないんだけど、結局我が家にふわふわわたあめが来る事はありませんでしたとさ。
それから時は流れ、36歳冬。誕生日前に「私何が欲しいかなー」って色々考えてた時に「わたあめ機欲しい!」と思い立った私。それまでも定期的に思い出しては欲しくなったりしてたんだけど、買わなかった。でもこうしてもう30代後半になろうかという私に、子供の頃の物欲はチクチクと刺激してくるのだ。
これはもう買うしかないでしょ! と、自分の36歳の誕生日プレゼントにわたあめメーカーを買った。あの頃憧れのふわふわわたあめは、もう生産終了となっていまして、子供用のクッキングトイというよりも、普通の家庭用わたあめ機。お値段も3,000円弱と結構安いのです。
その後、お友達と一緒に綿菓子作って、ものっすごく楽しかった! あの時の私の顔は、絶対に子供の頃の顔だったと思う(笑)。めっちゃくちゃ楽しかった! そして、日本昔話と世界昔話ももう1回読みたくなって来ちゃった!